ここ暫くは涼しい日が続いていますが、台風直前までのあの酷暑はプレハブ仮設事務所には辛い環境でした。
昔のプレハブは暑さの象徴みたいに言われていたけど、今は南極の昭和基地だってプレハブだし断熱だってしっかりされている筈・・・。と、思った私がバカでした。
5月中旬位から日差しが強い日は既に暑かったのです(^_^;)
まず、壁と天井と柱が熱い。換気扇はたくさん付いているのでそれを回したけど、涼しくはなりません。エアコンは節電で極力使用しないというので、扇風機を回したら・・・熱い風が吹いてきました(>_<)
暑さで仕事に集中できず、回ってきた書類はタイトルから間違っている始末。体調不良で休む人が続出して輪番休日状態・・・。
そこで、まず日が当たる窓の外に“よしず”を立てました。
続いて、屋根にも“よしず”を敷こうと思ったら“よしず”が品薄で入手できなくなったので、農業用の日除けを屋根に張り巡らすことになりました。
色が黒いのでかえって太陽熱を吸収してしまうのではとの不安もありましたが、何もしなければ確実に暑い!何かすれば多少は涼しくなるのではと淡い期待を胸に作業開始・・・。
屋根の上は直射日光とスレートの屋根の反射で暑い。とにかく涼しくなるための暑さということで耐えながらの作業でした。
3メートル近いロールに巻かれた日除けシートの端を屋根の端に結束バンドでしっかり留めてロールを転がしながら広げる。シートの合わせ目は番線を縫うように通して繋ぎ、風に飛ばされにくくしました。(実際、台風の余波の風には耐えられました。)
敷き終わったあと、園芸用の散水ホースを屋根の上にくねらせて工業用水を散水するようにしました。
そして水を流すと、水は屋根から軒下に緩やかに流れ始めました。軒下に落ちる水を手で受けると、40度近くあるんじゃないの?と思うくらい暖かい。建物の中は、天井の熱さがやわらいでいます。エアコンの効きもよくなりました。
井戸水や農業用水が手に入るところなら、仮設住宅などでも応用できそうです。費用は大してかかりませんし、水を撒かなくても効果はあるようなので試してみる価値はありそうです。