今日の大阪は、まさに「五月晴れ」のいいお天気です。
もともと「五月晴れ」という言葉は、梅雨の合間に見られる晴天の意味で、江戸時代から使われていました。
しかし昭和にはいって誤って使われるようになり、今では風薫る五月の晴天を指すようになりました。
「五月雨を 集めてはやし 最上川」 と松尾芭蕉が、「奥の細道」で詠んだ「五月雨」も「梅雨」の雨のことです。
旧歴の五月はちょうど梅雨の今頃なのです。
今日の写真は、天得院の桔梗です。南庭を華頭窓と合成しました。
少し早かったので桔梗の花は少なかったのですが、緑の杉苔がとても美しく、心を癒してきました。
知る人ぞ知る京都屈指の花の寺、京都市東山区の東福寺塔頭・天得院で、約300本の桔梗が咲き始めました。
枯れ山水の庭園には、梅雨入りで緑の濃さを増した杉苔が一面に広がり、一重や八重の桔梗の株が所々から顔をのぞかせ、紫や白の可憐な花が、こけむした庭に彩りを添えていました。
東福寺5塔頭の一つ、天得院は、臨済宗東福寺派に属し、南北朝時代の1346年~70年に開創され、東福寺境内の西側に隣接しています。 一時荒廃しましたが1614年に再興されました。
その後は長老の清韓が秀吉や秀頼の学僧を勤めるなどましたが、清韓が撰文した方広寺の鐘銘文中の「国家安泰、君臣豊楽」が家康の檄に触れて同寺は廃寺されるなど幾多の変遷を経て、江戸後期の1789年に再建されました。
桔梗を愛でる特別公開は、7月17日まで行われています。
お寺では、抹茶や精進料理をいただくこともできます。
桔梗は、秋の七草のひとつですが、この時期にも開花するそうです。
万葉集に出てくる「あさがお」は、この桔梗のことだろうといわれています。
山上憶良が「朝貌(あさがお)」と詠んだ植物が何であるかは諸説があります。
アサガオは熱帯アジア原産で、渡来したのは平安時代だということですから、万葉の時代はないはずです。
今では桔梗であることが定説になっています
桔梗の花言葉は「清楚、気品」です。
明日は「信用金庫の日」です。
1951(昭和26)年6月15日に「信用金庫法」が公布・施行されたことにちなみ、全国信用金庫協会が制定しました。
「信用金庫の日」の全国的な統一事業としての取組みは、この日に全役職員が信用金庫の歴史的意義・役割を再確認して、創業の理念に立ち返るとともに、この日をターゲットに信用金庫の「精神・体制・活動」を広くPRし、お客さま・地域との新しい関係強化を模索する日として運動を展開することとしたものです。
また「千葉県民の日」です。
1984年(昭和59年)に県人口が500万人に達したのを記念して設けられました。
1873年(明治6年)の6月15日、印ば県と木更津県が合併し、初めて千葉県の名称が使われたことに因みます。
さらに「栃木県民の日」です。
「県民がふるさとについての理解と関心を深め、より豊かな郷土を築きあげることが目的」の栃木県民の日です。
公布されたのは、1985年(昭和60年)の9月30日ですが、その由来は、1973年(明治 6年)の6月15日に、宇都宮県と栃木県が合併して、今の栃木県の地域が確定したことによります。
そして「生姜の日」です。
古くからすぐれた調味料として、体に良い食材として、生活に取り入れられてきた生姜は、奈良時代から神様への供え物として献じられ、6月15日に感謝の祭りが行われてきました。
この日を生姜の魅力を多くの人に知ってもらうきっかけの日にしようと、生姜の研究や商品開発を行っている株式会社永谷園が制定しました。
ちなみに、生姜の古名である「はじかみ」を名乗る石川県金沢市の「波自加弥神社」ではこの日に「はじかみ大祭」が行われます。
その他に「オウムとインコの日」です。
オウムとインコなどペットとしての鳥類を適正に飼育し、愛情を持って接する啓蒙活動などを行う千葉県富津市の団体「TSUBASA」が制定しました。
すでに亡くなった鳥たちの供養とコンパニオンバードとしての鳥たちの幸せを願う日です。
日付は6月の06で「オウム」と、15日の15で「インコ」と読む語呂合わせからです。
毎月15日は、「お菓子の日」「中華の日」です。
「暑中見舞いの日」「さくらんぼの日」でもあるそうですが、詳細は不明です。
行事は、京都の真言宗智山派 総本山智積院で「青葉まつり」が行われます。
青葉まつりは、真言宗の宗祖・弘法大師空海と中興の祖・興教大師覚鑁のご誕生を祝う行事です。
弘法大師のご生誕は宝亀5年(774年)6月15日、興教大師のご生誕は嘉保2年(1095年)6月17日です。
両大師のご誕生をお祝いするため、正式には「両祖大師御生誕慶祝法要(りょうそだいしごせいたんけいしゅくほうよう)」と呼びますが、ちょうどお二人が生まれた6月が緑の美しい季節ですので、このお祝いを「青葉まつり」と称します。
真言宗智山派 総本山智積院 京都市東山区東大路七条下ル
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