日曜日の午後、テレビで「白虎隊 ~敗れざる者たち」を見た。
その第1章「京都守護職ならぬものはならぬ!故郷に迫る激動の嵐」だ。
来週2/3は第2章「新選組京都動乱!戊辰の戦」、2/10に第3章「鶴ケ城燃ゆ…白虎隊、妻よ、子よ永遠に」がある。
新聞の解説には、「幕末を駆け抜けた孤高の会津藩家老・西郷頼母や、白虎隊の姿を通し、、運命に翻弄されながらも未来を信じて戦い抜いた会津の人々の姿を描く」とあった。
「頼母(北大路欣也)は、幕末の会津で常に領民の暮らしぶりに心を寄せていた。そんな中、会津藩主・松平容保(伊藤英明)が幕府から京都守護職に任ぜられる。領民の窮状を知る頼母は、容保の元へ行き辞退するよう直言する。」と。
ドラマの脚本はジェームス三木、「へその曲げ方 西郷頼母会津藩始末」(学研)を書いている。そのうち読んでみたい。
『 幕末の激動に翻弄された会津藩士は何を守るために戦ったのか?18歳に満たない白虎隊隊士たちを死に追いやった戊辰戦争とは何だったのか?藩の行く末を誰よりも思い、農民にも好かれる一本気な藩家老・西郷頼母(たのも)の奮闘と新旧政府の交代劇を描く。』 (学研出版サイト)
国家老・西郷頼母というと、いつも心に浮かぶ頼母一族の悲劇だ。頼母登城の後、屋敷に残った一族21名の悲惨な自刃だ。
それぞれの辞世を詠みながら、いまさらながら憐れに涙が流れる。
妻:千恵子(34歳)
なよ竹の 風にまかする 身ながらも たわまぬ節は ありとこそきけ
母:律子(58歳)
秋霜飛今風冷 白雲去今月輪高(秋霜飛んで金風冷やかなり 白雲去って月輪高し)
妹:眉寿子(みすこ)(26歳)
死にかえり 幾度世には生るとも ますら武夫と なりなんものを
妹:由布子(ゆうこ)(23歳)
武夫の 道とききしお たよりにて 思ひ立ちぬる 黄泉の旅かな
長女:細布子(たえこ)(16歳)
下の句~いざたどらまし 死出の山道
二女:瀑布子(たきこ)(13歳)
上の句~手をとりて 共に行きなば 迷はじよ
三女:田鶴子(たづこ)(9歳) 四女:常盤子(とわこ)(4歳)
五女:季子(すえこ)(2歳) 以上9名
他に、小森駿馬(親類)家族5人、町田伝八(親類で軍事奉行)の一家3人,
浅井信次郎(遠縁)の妻子2人、西郷鉄之助夫妻の21名 】
今日、本棚の司馬遼太郎「王城の護衛者」を再読した。あらためて、会津の苦悩と時代の流れとを思った。
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