エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

マムシの標本

2021-05-30 | 自然観察

昨日は、アマゴイルリトンボ、モートンイトトンボの発生が待ち遠しくてⅮ地区へ出かけた。

休耕の湿地はイノシシに荒らされ様子は一変していた。

シオヤトンボがわずか、ホソミオツネントンボの産卵を見た。アマゴイルリトンボは例年より遅いようだ。

上の田

さらにいつも紅色と白いアザミが見事に咲く休耕田を見に行った。

今年は蕎麦でも植えるのだろうか、ヒレアザミの群生する畑はきれいに耕され、わずかに数本が咲き始めていた。少しがっかりだ。

  ヒレアザミ

そこで、道路端にとぐろを巻いたマムシを見つけた。

小さなマムシには何度か会っているが、かなり太て5~60㎝の長いマムシは初めてだった。

恐る恐るカメラを向けた。望遠レンズに交換してピントを合わせた。

 

その後、別のポイントへ向かったが、帰り道で、じっと動かないさっきのマムシを見た。

近くの枯れ枝でつついた。どうも死んでいるようだ。

車にでもはねられたのか、近づきよく見ると、下あごが少しずれて白い牙が見えた。

道路でが轢かれているヘビを時々見かけることがある。

かわいそうにと思いながら、そのまま通り過ぎるのが常だった。

動かないが、未だ柔らかい。そのまま草むらに投げるのは憚れれた。かわいそうな気がした。

一瞬標本できないかと頭がよぎった。液浸標本ならできそうだ。マムシの供養にもなろうと・・・。

帰宅後、梅漬けのビンを開け、無水エタノールを買ってきた。

「森で遊ぼう」の子ども達には、よく死んだ虫の標本を見せている。

チョウやヤゴの抜け殻や、すでに死んでいた虫などを集めた標本箱が満杯だ。ヘビの抜け殻もある。

テーマ「昆虫ウオッチング」では、いろいろな虫を自由に採集させ、それぞれをじっくり観察し、そのあとは必ず虫たちをリリースするようにしている。

そしてその際、標本の意義や命の大切さを話している。

今回のマムシの標本も、その有用な標本になりそうだ。

 特徴をラベルに記載

ヒメシロチョウは今、コウゾリナ咲く休耕田に自生するツルフジバカマで食事中だ。6月末には夏型が発生するだろう。

  

今咲いているのはクサフジ、よく似ているが、ツルフジバカマは夏の終わりから咲き始める。

  


  帰路、田植えの光景に出会った。暫らく一家のほほえましい風物詩を見つめた。

  2021.5.29


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2 コメント

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Unknown (デン)
2021-05-31 08:26:28
丸々とした立派なマムシですね ♪

すごい拾い物です。お酒好きなのに「マムシ酒」にするでなく、アルコール標本にして子供たちの自然教育に生かそうとはマッチャンならですね ♪
標本とはいえ、マムシの実物をじっくり観察することは少ないでしょうから、子供たちにしっかりと記憶されることでしょう。無念に命を落としたマムシにも優しい供養です。
将来にわたり、マムシも生息する多様な生物相が維持されることを願っています。
Unknown (会津マッチャン)
2021-05-31 17:49:21
お変わりありませんか。
子どもたちの自然活動も昨年度はすべて中止、今年は6月に小生プロデュースの「昆虫ウオッチング」が予定されていますが、どうなることか…。
ワクチン1回目終わりました。天気がいいと次々のお友達の出現で忙しく歩いています。今日はムカシヤンマに再会できました。歩けるうちにと頑張っています。

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