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エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

オオルリシジミを夢見る

2006-07-26 | 昆虫
《オオルリシジミ》
 写真は東御市公式ホームページよりお借りしました。
【http://www.city.tomi.nagano.jp/midokoro/bunkazai/ohruri_shijimi.html】


 今、山道の沿道にクララの白い花穂が咲き、クマバチが花筒に潜って蜜を吸っている。クララは絶滅が危惧されているチョウ、オオルリシジミの食草である。
 私が小学生のころ求めた蝶類図鑑には、会津若松市がオオルリシジミの代表的生息地として紹介されいる。でも、残念ながらすでに絶滅してしまった。

限られた地域で、ひっそりと生き続けるチョウは、食草が無くなる開発で生きてはいけない。かつては国蝶オオムラサキは、今の季節わが家の庭を悠々と滑空していたが、最近は見ない。自然保護が叫ばれてきたが、里山は変貌し、かつて普通に生息していた虫たちは明らかに減っていると感じている。

レッドデータブックによると、オオムラサキや南会津のキマダラルリツバメなどは準絶滅危惧種にあげれているが、それらの保護活動が全国各地で行われている。オオムラサキの保護活動は、県内では鮫川村が村全体で取り組み、田島町では食草の「エゾエノキ」の苗木を植林していると聞いた。県内のどこでもオオムラサキの雄姿が見られることを期待したい。
 
 最近の図鑑によるとオオルリシジミは、かつて記録のあった東北地方ではすべて絶滅とある。絶滅危惧Ⅰ種(絶滅の危機に瀕している種)に分類され、現在は九州では久住高原、阿蘇山麓のみに、信州では東御市北御牧など限られた地域にしか生息していない。

いつか、会津若松市周辺でオオルリシジミの舞う姿を見たいと思っている。
 それは、夢物語だろうか。

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4 コメント

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オオムラサキ (n-abe)
2006-07-26 07:46:22
昨日昼のNHKテレビで、山梨県長坂町のオオムラサキセンターが紹介されていました。

雑木林の中の飼育場に数多くのオオムラサキが、葉の裏側にしがみついて雨宿りをしている様子や幼虫から孵化していく状況などを見ることができました。美術工芸品のような蝶の美しさに感動しました。
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見ました。 (会津マッチャン)
2006-07-26 12:08:15
福島でも鮫川村で保護活動に取り組んでいるようです。

かつて蝶に魅せられた青春を過ごした信州でも,当時普通に見られたチョウが激減していると聞きました。40年も前、上田太郎山麓のクヌギ林でその飛翔活動の調査をしたことがあるウラナミアカシジミも心配です。今そこは高速道路が走り、一帯のわずかなリンゴ畑を取り囲む林も無くなっていました。小さな沢も奥まで開発が進んでいました。寂しい限りです。
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四賀では健在 (ittoku)
2006-07-26 22:46:51
 おおむらさきは、四賀では健在ですよ。この地に来て、初めておおむらさきを見たときは、あまりの美しさに感動しました。今年も、あちこちで見かけます。本当にきれいですよね。まさに、「国蝶」の名にふさわしい蝶です。

 四賀でも「えのき」を植林したいと思っています。



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Unknown (会津マッチャン)
2006-07-27 08:17:14
 四賀も、40年前とは変わったと思います。いつまでも豊かな里山であって欲しいと思っています。

 私もオオムラサキの飼育をしたことがあります。やはり保護の第一は食草を確保することです。子どもたちへの飼育、観察教育も大切と思います。

こちらのオオルリシジミは、昔、生息していたわけですからら復活は可能なはずです。まず、クララの分布を調べてみたいと思っています。

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