今年初めての再会は4/25だった。未だ緑も萌えないヒメシロの里で、ヒメオドリコソウに吸蜜していた。
それから1週間後、市内ででの唯一の発生地で乱舞する姿を見た。最近にない多数の発生だった。
それから、交尾、産卵の期間、愛おしいヒメシロチョウの姿を撮り続けた。
大量に産み付けられた卵だったが、これらが孵化し育つ約1ヶ月、途中に難関の草刈りがある。
河川事務所さんに協力を得て、今後の土手の草刈りを検討した。
残念ながら、羽化までの間に草が刈られそうだ。
数覧を持ち帰り庭で育てていたヒメシロチョウは、元気に生長し、早いものは5月中半に蛹化し、今朝羽化を確認した。
食草ツルフジバカマは、我が家の庭の一角にあるのみ。
羽化したてのチョウを里へ戻しに行った。
-生い立ち-
4/25 5/2
5/19 5/22
5/31 6/12
6/14 6/19
6/20
旅立ち前の記念写真
土手に着くと一面きれいに刈られていた。
後から河川事務所に聞くと5/9,10に刈り取りが行われ、5m×10m程のツルフジバカマの島が2個所残されていた。
昨年までだったらこの光景は茫然自失だったろうが、この島を見て救われた。
生まれたばかりのヒメシロチョウを拳の中にして、ふるさとへ放した。
拳を開くと元気よく舞った。何故か、涙が出てきた。何の涙だろうか、切なさが込み上げてきた。
周りを数頭のヒメシロチョウが嬉しそうに舞っていた。
群落を刈り残して貰ったことが嬉しかった。
明らかに違う。大海原の2つの島はヒメシロや虫たちのオアシスとなっていることが分かった。
数頭のヒメシロチョウのデートスポットとなっていて、殺伐とした枯れ草のオアシスをもう数カ所増やしても良いかと思った。