
枕元にときどき思いついたことをメモするメモ帳を置いてある。
何気なく取った小さな手帳に10月の日付があった。走り書きの文字を追うと、「また入院」とあった。
6年前の10月、体調や医師とのやりとり、家庭の様子があった。大手術から一年目、4,5回目の約3週間の入院記録だった。
切ない思いが甦った。はからずも忘れていた過去の辛さを思い出し、あらためて取り戻した今の健康を思った。
丁度その頃、息子や娘が、庭に香るキンモクセイの枝を手折って見舞ってくれた。
辛い思い出と共に、今は亡き愛犬ラックを思い出してしまった。
キンモクセイ 手折りて見舞う 子等哀し
台風は足早に過ぎ去ったが、台風一過とはならず、雨模様でどんよりした曇り空だ。
庭に秋を見つけた。キンモクセイが庭いっぱいに香っている。コスモスは朝方の雨に打たれ、シオンが咲始めた。
ムラサキシキブの実が紫色に、サンショは紅く色づいてきた。唐辛子も真っ赤、クサギカメムシが乗っかっていた。
もう10月、中半にはもうハクチョウが飛来する。紅葉を楽しむ間もなく、雪が降り始めるだろう。今年も後2月か。
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