エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

越冬前のテングチョウ

2016-11-08 | 自然観察


 

窓の内側にテングチョウがじっとしていた。

羽根をつまんで外へ、イチョウの葉に止まりじっとして動かない。

柔らかな日差しに、羽を広げたが、手をさしのべても動かない。

   

我が家の庭で一番温かい植え込みに移してやった。1日経ったが、じっと止まっていて微動だにしない。

元気に冬を越して欲しい。

チョウの約1割が成虫で越冬するようだ。

春先一番に翅の少し傷んだキタテハ、ヒオドシチョウ、テングチョウなどを見かける。

成虫越冬はタテハチョウが多いが、最近見られるウラギンシジミやムラサキシジミも成虫越冬だ。

このテングチョウは多分♀だろう。

どうも越冬は♀らしい。オツネントンボなどは冬を越してから、成熟個体が交尾して産卵するが、

チョウは秋に交尾をして、♂は死んで♀だけが成虫で越冬して産卵すると思われる。