エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

入院の顛末

2016-11-06 | 日々の生活

 

 それは、9月末、喉の痛みから始まった。
市販の薬を飲んでいたが、咳が出て38度の発熱、その後微熱が1週間ほど続き病院へ。

もう何年も風邪での通院はなかった。胸のX線撮影と血液検査で5日分薬を処方された。
まじめに飲んだが効果なし。薬が切れたので、市販薬を飲んでいたが、いっこうに咳が止まらなかった。

しばらくいろいろ仕事(ボランティア)が重なり、医者へ行く暇もなかった。そのうち、咳のせいか左胸が痛くなった。

前の受診から2週間ほどして、とうとう医者嫌いの重い腰を上げ再診へ。CT検査、血液検査、インフルエンザなどの検査を受ける。

初めてK医師にお世話になった。疾患場所にも寄るかも知れないが、これまで何年も聴診器など当てる医者はいなかったが、K先生は、少し違った。

「お孫さん同居ですか?。入院ですね!」突然言われても、・・・大事な抜けられない会議や行事が目白押し、困惑した。

無理です、とお断りした。 細菌性の肺炎が疑われた。

その後一週間、処方された薬を欠かさず飲んだ。多少咳は少なくなったようだが・・・、

再診を受け、また入院治療を宣告された。年一度の元気会や地区の文化祭やらで抜けられない・・・。

でも、結核も、癌の転移も疑われ、ついに責任感より、健康を取ることに決めた。苦渋の選択だった。「明日入院させてください!。」

病名は「非定型肺炎」。ほぼ寝たきりで点滴治療、午前、午後のリハビリですっかり休ませていただいた。

咳も止まり、CTや血液検査の結果、あとは外来で様子を見ましょう。」と、退院させていただいた。
 
この入院、久々に、立ち止まって諸々思い巡らせる安らぎのひとときとなった。

かつて、一度あきらめかけた命なれば、もっと大事にしなければと反省した。

 

退院後、多少ふらつく足で庭を回った。

庭の季節は進んでいた。晩秋を写して歩いた。何もかもが愛おしかった。

入院前の途中だった雪囲いの準備はそのままだ。

黄色いカリンが鮮やかに輝いていた。最後のヤマトシジミが、小春日のタンポポに止まった。キチョウが目の前に吸密していた。

健康に注意しようと、今更のように固く誓った。満開の小菊を手折り、花瓶に挿した。

    

  

   

   

 

 地区の健康マラソン大会も、つくも会の温泉小旅行もキャンセル、しばらくはゆっくりして

また頑張っていきたいと思う。

もう一度、晩秋の里山へも行かなければ・・・・。