しんしんと湿った雪が降り続いた。
所々かたまっていた団子雪も、きのうの冬には珍しい穏やかな天気にすっかり落ちた。
なのに、また木々の枝が、ツバキが見る見る間に白くなってきた。
こんもりした大杉をスクリーンにして,雪の降りがよく分かる。
雪は重く、風もない空間をずいぶん速く落ちていた。
飽かずに眺めていると、過ぎしある日の「化学工学」の授業 「ストークスの法則」が思い出された。
ここまで書いて,昔のブログを見てみた。
この時期の雪の降り方を眺め、 5,6年前も同じことを考えていたことに驚いた。
*********************************
「静かな日曜日」 2007-02-18 | 日々の生活
日曜の朝はどことなく静かだ。しんしんと春の雪が落ちている。少し水っぽい雪は降るでなく落ちると言う感じだ。
「ストークスの法則」か、密度が大きい分、落ちる速度も大きいのだろう。紺色の車がつかの間に白くなった。
犬は雪の日は明らかにテンションが高い。早く行こうとせき立てていた。かなりの降りの中を散歩に出た。
そのときそのときに目に映るものがこころを動かし、その気持ちが行動につながる。
杉の林を背景にしとしきり激しく降る雪がとてもきれいで、写真に撮った。時はこうして過ぎゆくのだと思った。
【今朝の散歩に】
降りて溶け溶けては積もる春の雪
輝やける雪の原に足跡続けり
後ろ手に手をくみ歩む雪の道賢治のごとく思い悩みて
*********************************
今ラックはいない。在りし日の愛犬を思い出してしまった。そして、今日もその日と同じ、静かな?一日が過ぎていった。
毎日1歳児の孫を預かっている。近くに住む娘は、決まって8時前に悠くんを置いていく。
ひとときも気が抜けず、ジイもバアもくたくただ。
とことん眠くなるまで動いているが、ジイに抱かれて突然に眠ることが多い。
悠くん、好物はシラス干し、ラーメン、鳥肉、味噌汁。でも量はほんの少し、食べない悠くん、少しでも口に入れようと苦労している。
何とか眠りにつき、眠りが浅いうちにミルクを飲ませる。そんな日々の繰り返しだ。
そして、やっと、2時間程の静けさが訪れる。
そのうち、萌ちゃん、武くんが帰宅、大喜びで活発に遊んでくれる。
悠くんは好奇心旺盛で何にでも興味を示し、起きている間はともかく忙しく動き回っている。
孫たちはどんな人生を歩むのだろうか。たくましく、優しく、おおらかに育って欲しい。