嶽南亭主人 ディベート心得帳

ディベートとブラスバンドを双璧に、とにかく道楽のことばっかり・・・

【今日のBGM】 D.ショスタコービッチ オラトリオ「森の歌」

2007-02-08 01:43:27 | ブラスバンド
今、聞いているのは、エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮のソビエト国立交響楽団のDVD。

***

昨年の11月22日のこと。サントリーホールに、久しぶりに出向いた。お目当ては、もちろんオラトリオ森の歌。ユーリ・テミルカーノフ指揮のサンクト・ペテルスブルク・フィル。25年間、待ちに待った「レニ・フィル」である。

会場に到着したときには、すでにプログラムが始まっていたものの、チャイコのピアコン1番にはそれほど食指も動かないので、無理に入場しようとは思わず、ロビーでワインをやりながら聴いた。

で、休憩。席へと向かう。

舞台上手側の最上段の席に陣取る。指揮者が良く見える。ロシア語の歌詞の和訳を表示する電光掲示板が舞台の上下手に置かれ、かつそのそれぞれが客席側・舞台側の席からも見えるように二面の表示になっているのが有りがたい。テミルカーノフのこだわりから今回採用された、改編前の歌詞における「スターリンへの賛辞」の数々も、堪能することができた。

演奏は、オケはいわずもがな、バリトン、バス、その他の合唱とも、誠にすばらしく、力演であった。

この演奏のピカ一は、第5楽章のイングリッシュホルンに差し上げたい。骨太でしっとりとした音色には、参った。加えて申し上げれば、終楽章で入ったバンダのトランペット、トロンボーンの6名様。立ちっぱなし、ほんとうにお疲れ様でした。

何度も何度もCDとDVDで聴いているこの曲なのだが、終曲のエンディングが近づくにつれ、やはり感動の涙を押し留めることができなかった。

演奏が終わって、もう二度とこの曲をライブで聴くことはできないだろうという予感が何となくしてきて、また泣けてきた。

このコンサートに行くことができたのは、以前の記事に対して寄せて頂いた「M&Mさん」のコメントのおかげ。どこのどなたかは存じ上げぬが、M&Mさんには心の底より深甚なる感謝の意を表したい。


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2 コメント

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む~ん(´-ω-`) (若旦那)
2007-02-08 13:36:37
ソビエト国立交響楽団とモスクワ放送交響楽団は別物ですよね?
レニングラードはいまサンクトペテルブルグってなったからオケの名前も変わったのですね。

表題の曲は聴いたことがありません。

終楽章のホーンセクション立ちっぱなしというのにとても興味が惹かれました。
(もっともそのときの演出なのでしょうけど)

私もレスピーギ「ローマの松」の終楽章のような力強い響きにはめろめろですw

今度表題の曲を聴いてみようと思います。
CDで手に入りますよね?それともやっぱりDVDのほうがいいのでしょうか・・・。
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オススメはスヴェトラーノフ版 (岳南亭)
2007-02-10 11:10:39
お運び、誠にありがとうございます。

レニ・フィルが、街の名前が変わったことに応じて名称変更となったのと同じく、ソビエト国立交響楽団はロシア国立交響楽団へと名称を変え、現在に至ります。おっしゃるとおり、モスクワ放送響とは別です。

立ちっぱなしだったのは、通常のトランペット、トロンボーンに追加される、トランペット6本、トロンボーン6本の「別働隊」のみなさんです。DVDでなら、その模様をよくご覧になれます。

ローマの松。いいですねぇ。「アッピア街道の松」ですよね? 私も大好きです、レスピーギ。

さて「森の歌」としては、やはりスヴェトラーノフ指揮、ソビエト国立交響楽団のものをオススメします。終楽章の最後、圧倒的な「スヴェトラーノフ・クレッシェンンド」だけでも、一聴の価値アリです。是非、お試しください。

DVD:ショスタコーヴィチ:「森の歌」/スヴェトラーノフ 国内盤 DVD - ドリームライフ DLVC-1152 TBID:3FVK993OP

CD:Shostakovich: Song Of The Forests; etc / Evgeny Svetlanov, USSR State SO, etc
輸入盤 CD - Venezia CDVE04255 TBID:5BLWYBRP

・・・があります。DVDなら「別働隊」を画像でご覧になれます。CDなら、ステレオサウンドでお楽しみいただけます。どちらも今のところ、@TOWER.jpやHMVで、オンラインで入手可能です。

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