1時間半、サイクリングをしながら、守屋前防衛事務次官の証人喚問を聞いていた。直近の報道は次のとおりになっている。
衆院テロ防止特別委員会は29日午後1時から、防衛専門商社「山田洋行」の元専務からゴルフ接待などを受けていた守屋武昌前防衛事務次官の証人喚問を行った。一連の問題発覚後、守屋氏が公式の場で発言するのは初めて。接待の実態や、防衛装備品分野で急成長を遂げた同社への便宜供与があったとされる疑惑について、守屋氏がどう説明するのかが焦点だ。
冒頭、同特別委の深谷隆司委員長が質問。ゴルフ接待の際に偽名を使ったのか、飲食接待を受ける際に元専務から仕事上の依頼があったのかをただす。また、テロ対策特別措置法に基づくインド洋での海上自衛隊による給油量隠ぺいを防衛局長当時に知っていたかも問う。
答弁の率直な印象は、さすがに事務次官になっただけはあって、堂々としたものだと思った。だが、「赤坂のカラオケには何回か行った」とか「ゴルフは毎回1万円支払っていた」など、そのへんのおっさんと変わらない話の内容も多く、失望した。
事務次官といっても、主要官庁の事務次官とは、かなり違うタイプのようだ。多分、防衛省は、国の現業部門の最たるところなので、こういう古風なボス・タイプの人間がトップになるのだろうかと思った。
「週刊朝日」によれば、守屋次官は、ひどい東大コンプレックスを持っていたという。これも官僚社会ならではのイヤな話ではある。
社民党の照屋議員の質問には驚かされた。「沖縄○○市のクラブ銀座に行ったことはあるか?」など、何かウラを掴んでいるかのような質問を連発したが、結局守屋前次官によって、ことごとく否定された。旧社会党には「爆弾質問男」というのがいたが、今やそんな材料もお持ちでないようだった。
給油問題では、知らぬ存ぜぬを通した。これでは、転記ミスしたとされる担当者7人(特定はできないという)が、一生涯浮かばれないではないか。
下っ端が罪をかぶり、トップは白々しくも逃げ通す。こんなのでいいのだろうか。