澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

国賓・習近平の来日

2020年01月21日 08時55分03秒 | 歴史

 中華人民共和国の習近平主席が、この4月に国賓として来日するそうだ。日本国内では、一部の保守勢力が「国賓来日阻止」の運動を始めている。

 水島総(日本文化チャンネル社長)によるこの国賓来日阻止運動は、反中共(=中国共産党)と皇室崇拝が基本だから、もろ手を挙げて賛成という訳にはいかない。だが中共は、香港で自由民主、人権を弾圧し、新疆ウイグル自治区においては民族浄化政策を進め、さらには台湾併呑をもくろんでいる。そこの独裁者である習近平を「国賓」として迎えていいのかという疑問は当然のことだと思われるのだが、大手メディアは決してそのことには触れない。
 水島は「国賓・習近平と天皇陛下が握手を交わせば、世界中に間違ったメッセージをあたえることになる」と言う。血塗られた独裁者と世界平和を願う天皇陛下が一緒くたにされかねない、と危惧する。

 だが、ちょっと待てよと私は思う。ドイツ人の旧友は、今でも日独伊三国同盟の当事者であったヒトラーと昭和天皇を”仲間”だったと思っているそうだ。敗戦後、ドイツ国民はナチスを断罪したが、日本は天皇の戦争責任を曖昧にした。このことが70年以上経った今でも、日本人の不可解さ、不気味さとして、欧米人の印象に残っているようだ。
 つまり、私が思うのは、水島が主張するような「正邪二元論」は、世界に通用しないということだ。そういう主張自体が、極めて日本式であり、夜郎自大的と言われるかも知れない。 

 

河野防衛大臣 習主席来日に向け「懸案解決」を要請(19/12/19)



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