VOL2 わ・た・し流

おとぼけな私ですが 好きな本のことや 日常のなにげない事等 また 日々感じたことも書いていきます。

永遠の桃花通信43

2021-11-24 22:23:13 | 永遠の桃花

私は 映画版の十里桃林

「ワンス・アポン・ア・タイム闘神」は見ていないので

よくはわからないのだけれど

ちょっとYouTubeで見た感じ やはりスケールの大きさ

は さすが映画だけあると思ったのでした。

多分これは あれで これが あれかな?

みたいな感覚なので 間違った解釈するかもしれないけど

誅仙台とか 東皇鐘 などは物凄く大きい・・・

 

夜華が描く絵も とても美しいし

夜華役は 今をときめくイケメン中のイケメン

ヤン・ヤン もうね 漢字を探すのが面倒でカタカナです。

でも なぜか チャオ氏の方が 美しく感じるのはなぜ?

これは本当に不思議な現象です・・・

 

白浅役のリウ・シーフェイ ヤン・ミーのほうが

ずっと美しいと思うのに・・・なぜか

あの数分しかないドラマの一部分なのに・・・

演技が こっちへ届く・・という不思議

ああいう方を 「演技派女優」というのでしょうね。

いえね、ヤン・ミーも素晴らしいんですよ。

ちょっと見 リウ・シーフェイは 私的には

美形には見えないんだけど

なぜか どんどん美しく見えてくる。不思議。

ヤン・ミー白浅が飲んだくれて荒れているシーンは

イライラしたけど

リウ・シーフェイが飲んだくれているシーンは

こっちまで 泣ける・・・

夜華が東皇鐘に散るシーン あのリウ・シーフェイ

の慟哭と叫びに こっちまで絶叫している気になる。

私だけですかねえ・・・

映画の評判は どうもさんざんだったらしいけど

ドラマで筋をしっかり解っている人たちは

これはこれで良かった という事でした。

 

で、ドラマに戻って

原作の東皇鐘は 映画版の感じが近いと思います。

 

雲に乗って若水に着いた白浅が見た景色・・

『上から見た若水は 高い白い波達 上の方には

重い黒い雲が広がっている。高い塔のような東皇鐘は

若水の浜にそびえ 

その揺れによって 地響きを起こしていた。

(中略)

雲の合間に若水の土地神の頭が半分見えた』

 

・・土地神の説明中に 鐘から強い白い光が発せられ

人影がうごめく・・・

白浅が雲から突撃しようと身構えた瞬間 いきなり

身動きできなくなった。

後ろで 夜華が術を使って金縛りをかけ、法器で

白浅の両手と両足を呪縛したのだ。

今にもケイソウが飛び出そうとしている。

「私を離して!!」白浅の叫び声を無視して

夜華は白浅を土地神のほうへ押しやり

「彼女を頼む!どんな事が起きようとも 

雲から落ちないようにね」

 

言い終わると 左手が翻り、冷ややかな光を放つ宝剣が

手のひらに現れた。

彼はその宝剣を手に 追い風に向かって雲を飛び降り

東皇鐘が放つ銀の光へと向かっていく。

 

『私は 何度も口を開いたが、言葉を話すことが

出来なかった。冷たい風に吹かれて、両目が痛んだ。

夜華が あの銀の光に近づいた時、私は 自分の

絶望した声を聞いた。「土地の神!私を放して!

私を放す策を 何か考えて!!!夜華が死んでしまう!

彼に残されたわずかな修為で向かったら、

死にに行くようなものなのよ!!』

 

・・・しかし、土地神にはとく力はないようだった・・・

自分で何とかするしかなかったが、自分の元神を離脱

させようとしても駄目だった・・・

涙でぼやけた視界の中、東皇鐘の周りの銀色が散って行く。

夜華とケイソウの戦いによって発生した稲妻や雷が

天にまで届いていた。土地神は小さな仙障を作り、

白浅を守った。

白浅は 全身汗だくになってようやく身体の動きを

封じていた術は解いたものの 法器を抜け出すことは

出来ない。土地神は ここにいてはいつまで仙障が

持つかわからない どこかへ移動しましょうと言う。

 

「貴方だけ行きなさい!私は夜華と一緒にここにいる」

何もできなくとも、それでも 白浅は夜華のそばに

留まり、彼を見ていたかった。

 

『私は 剣を持つ夜華の姿を見た事がなかった。

彼が剣を持つ姿が このような姿だったとは知らなかった。

夜華の剣の腕は素晴らしいと 噂に聞いた。

彼の手中に握っている剣の名前は 青冥・・彼を敬慕する

小神仙は 青冥が出れば九州は色を失うと言った』

 

青冥剣が醸し出す閃光と 

動き一つ一つによって導きだされる稲妻の気によって

目が眩む。白浅のいる場所からは二人の戦う様子は

良く見えなかったが、夜華が長くは持たないと

白浅は知っていた。どうか せめて折顔が来るまで

持っていて欲しい!少なくとも彼のお爺ちゃん配下の

頼りにならない天兵天将がくるまででも持って欲しい

・・・白浅は切に願うのだった・・・