墨淵復活の為に片腕と修為を失った夜華が心配で
紫宸殿に入った白浅。
夜華に ベッドにおいでと言われ 身体を気遣って
阿離の寝殿に行くわ、また明日ね
と言って 去ろうとしたところ
背後から 夜華に抱きしめられます。
ドラマでも同じシーンがありました。
白浅は向きをかえて夜華に腕を回し 貴方のベッドを
半分だけ借りるのはどうかな? と言います。
夜華は上着を脱いでベッドに横たわった白浅を
からかいます。白浅であそぼ、白浅であそぼ( ;∀;)
余裕の夜華(*^^)v
天然の白浅は からかって遊ぶには最適でしょう。
白浅がくるまった布団を自分のほうにどんどん
引っ張り寄せて 白浅がいくらすり寄っても
布団の端っこすらつかめないようにして・・・
いい位置に来た時に振り向いて 白浅を腕に抱きます。
こういうのを 確信犯というのでしょうか・・
左手で白浅を抱き寄せ「今夜は おとなしく
私の腕の中で 布団をかぶって眠りたい?それとも
壁際に縮こまって 布団をかぶらずに眠りたい?」
白浅「二人一緒に壁際に縮こまって 布団をかぶって
眠ることもできると思う」
夜華は低く笑って言った「悪くない提案だ」
その晩二人は比翼鳥のように抱き合って
共に 壁際に引っ付いて眠った。
夜華の胸にくっついて、白浅の心は穏やかさと
安心感に包まれた。
薄らぐ意識の中に 夜華のつぶやきをかすかに聞く
「全部知ったのですね。貴女の性格は相変わらず、
わずかでも他人に借りを作りたくないのですね・・」
・・・薄らぐ意識の中で 確かに自分は他人に借りを
作りたくない質だけど・・・安心の中で眠りは深くなり
白浅は 何を答えたか覚えていなかった・・・
どれほどたったのか、夜華が咳き込み
白浅を起こさぬよう 部屋を出て しばらくかかって
戻ったが かすかに 血の匂いがした。
白浅は眠ったふりをしたが 悲しくて悲しくて
夜華が眠ったころを計って腕を回し 夜華を抱きしめ
悲しみの中 眠りに落ちた。
翌朝 夜華からは 病気の様子が全くなくなっていた。
昨夜の出来事は夢かと思うほどに。
しかし 夢ではないと 白浅にはわかっていた。
夜華の傷が心配で 彼のそばにいたかった。
幸い 阿離の寝殿で寝泊まりできるよう計らってもらった。
早起きの苦手な白浅が それから毎日
朝早くに起きだして 阿離の寝殿から
紫宸殿に行って 夜華の着替えを手伝い 朝食を
一緒に取った。
ある日 夢の中から懸命に自分を引きずり出し
ぼんやりした頭で 紫宸殿に向かおうと
目を覚ました時、夜華が白浅の横で半分身体を起こし
本を読んでいる。
白浅は夜華の右腕を枕にしていた。
夜華「まだ明るくなっていないから もう少し寝ていて
時間になったら起こすから」
以後 夜華が阿離の寝殿にやってきて 朝食もそこで
取る事になった。
青丘にいたころ、毎朝夜華に散歩に連れ出されていた時
散歩中に昼食を何にするか議論し、迷谷の所に寄って
食材を頼んだものだったが天上ではその心配はない。
夜華からの提案で 白浅が読んだ本の内容を
夜華に語って聞かせるという趣味を見出した。
白浅は それに慣れてくると 自分には
物語を聞かせる才能があると自負するようになった。
私が夜華なら・・・(おこがましい)
腕の一本や修為など この現在と引き換えても
惜しくはない・・・と思います( *´艸`)