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【162】色の方では宿主の実在を疑っている――ノキタハ博士の論文5

 ヒューマニストの方々には少々刺激が強すぎる仮説を述べさせていただくわけですが、そのためにはまず色がどういった存在なのかを考えなければなりません。わたくしを除いた我々のほとんどは、色を生物とすら認識しておりません。いやいやそんなことはない、わが輩は生物として認識しておるぞ、という方でも、物質の寄生虫ぐらいにしか思っていませんし、その寄生虫が言語を持ち合わせているなどとはにわかに信じられないのです。そのため、カラーコーディネーターや塗装屋といった呼称は、精神疾患のいち症状と誤解されているほどであります。色彩賢帝の称号を持つギョエテ氏【125】ですら、正式には交渉人扱いなのです。だからといって彼らを責められましょうか! なぜなら色の方でも、物質、ひいては我々の存在を否定しているからであります。互いに主張を通せばどこまでも平行線です。ではどうすれば良いのでしょうか。遙か遠くを眺めて平行線の焦点を結べばよいのです【172】

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【149】Cを35%ほど増やしてYを0・遺伝情報【147】弁護士のメイソン氏

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