最恐ホラー映画『ヘレディタリー/継承』

2021年11月29日 14時40分47秒 | 社会・文化・政治・経済

CSテレビのザ・シネマで、11月29日午前3時45分から6時まで観た。

今日の午前5時からの散歩は行かなかった。

「2018年で最も怖いホラー」と評判になり、一気に注目を集めた『ヘレディタリー/継承』。一般客だけではなく批評家などの業界人からも大絶賛され、「21世紀最高のホラー」とも言われているのだとか。

観る人の背筋を凍らすストーリー展開に、終始不気味で冷ややかな空気が流れるこの作品。2時間ほどの映画ですが、初めから終わりまで一秒たりとも気が抜けません。ここまで息が詰まるほどのホラー映画は、なかなか見つからないことでしょう。

心霊が脅かしてくるタイプのホラーではなく、じわじわと精神を蝕んでいくのが本作の注目ポイント。好き・嫌いがしっかりと分かれるとは思いますが、ホラー好きなら一度は観るべきです。こちらの記事はネタバレ・解説を含みますので、未鑑賞の方はご注意下さいね。

目次 [CLOSE]

 

監督はあの『ミッドサマー』でお馴染み、アリ・アスター監督。彼は2011年ごろから映画監督として活躍していますが、長編映画の制作にチャレンジしたのは本作が初なのです。長編とは言え、約2時間でしっかりとまとめあげた深みのあるストーリーにハマる人も続出しているのだそう!

アリ・アスター監督の作るホラーは、心霊やゾンビは登場しません。全て事の発端は人間であり、それに振り回されていくのも生身の人間。決して浮世離れした世界観ではないため「どこかでこんなことが起こっているかも……」と想像させてしまう、妙なリアルさを持っていますね。

心霊が出ないとなれば「ホラーが苦手な人でも観られるか?」と疑問に思う人もいるでしょう。しかしこれは「人による」と言っても過言ではありません。『ミッドサマー』にしろ『ヘレディタリー/継承』にしろ、最も怖いのは人間なのです。スリラーやサスペンスが苦手な場合は、鑑賞するのが少々厳しいかも?

けれどもこういったジャンルが好きな人にはたまらない、完成度の高い作品となっています。

ある日グラハム家の祖母・エレンが死亡。葬儀が開かれ多数の人が押し寄せるも、娘であり二人の子供の母であるアニーはエレンと仲が良くなかったために、不思議と涙は流れません。

葬儀が終わり、彼女の遺品が入った段ボールを見ていると、誰かに監視されているような気持ちを覚えるアニー。しかしその時はあまり気に留めず、部屋を後にしただけでした。

一方で祖母に懐いていたアニーの娘であるチャーリーは、エレンの死を寂しく思っています。そのせいか、ある時から祖母の気配を感じ取り、奇妙な行動の数々を繰り返してしまいます。けれども彼女の奇妙さに、ハッキリと気づく者はいません。

次第に家族全体の歯車が狂い始めていきます。祖母の死によって、グラハム家はどうなってしまうのでしょうか……?

主人公のアニー(トニ・コレット)はミニチュアの模型を製作する芸術家。自身の作品を創り上げている途中だった。しかしこの日は祖母でありアニーの母親である、エレンの葬儀がある。夫のスティーブ(ガブリエル・バーン)、息子のピーター(アレックス・ウルフ)も葬儀へ向かおうとするが、娘のチャーリー(ミリー・シャピロ)の姿が見当たらない。

彼女は家の外にある小屋で眠っており、おばあちゃん子だったために、エレンの死にショックを受けていた。葬儀には一緒に行くものの、どこか元気のない様子をしている。

アニーはエレンに対して複雑な感情を抱いており、不思議と涙は出ない。それはピーターも同じことで、何とも言えぬ気持ちのまま参列していたのだ。

葬儀が終わり家へ帰ると、エレンの遺品が入った段ボールがある。そこを漁っていると、アニーは妙な視線を感じてしまった。まるで誰かが見ているような、奇妙な感覚……。その時はさほど気に留めず、彼女は部屋を後にした。

チャーリーはまだエレンの死をショックに思っているも、母親の心境を知っているからこそ、声を大にして泣くことはできない。このあたりから、彼女は死んだ鳩の首をハサミでちょん切ったり、怪しげな絵を描くなどの奇怪な行動を取り始める。

一方でアニーは自分の複雑な心と向き合うべく、グループで行われるカウンセリングへ参加した。そしてエレンは精神疾患、父親は精神病で餓死、兄は不可思議な遺書を残して自殺していることを口にし始める。つまりアニーの身内は全て死亡しており、エレンの存在も家族を悩ませるタネだったのだ。

【あらすじ②ついに起こる悲劇】

エレンの死から日付も立たずして、今度は彼女の墓が荒らされたという報告を受けるアニー。彼女は個展を控えていたため作品制作に取り掛かっている最中だが、チャーリーの落ち着かない行動も気がかりである。本来なら寄り添うべきなのだが、精神的に疲労が溜まっていく一方だった。

そこでピーターより「同級生の家でパーティがある。車を使って行ってもいいか」との相談を持ち掛けられる。お酒は出ないか、危ないイベントではないかをアニーは確認すると、チャーリーも一緒に連れて行って欲しいと彼にお願いする。あまり良い顔をしないピーターだが、仕方なく受け入れることに。

会場へ着くと知り合いもおらずつまらなそうにするチャーリー。ピーターは彼女を残して、別の部屋へ友人とマリファナを吸いに行ってしまう。彼女はすることもなく、兄に言われるがままに会場で配っていたチョコケーキを口にした。

するとチャーリーの体に異変が起こる。元々ピーナッツアレルギーを持っており、食べたケーキの中にはナッツが入っていたのだ!息がしづらいと嘆き、ピーターに助けを求めると彼はすぐさま会場を飛び出し、妹を車に乗せて走らせる。

体調はますます悪化していき、呼吸も止まりそうなくらい苦しむチャーリー。あまりに苦しいため、窓の外へ顔を出してしまう。しかしその時、ピーターは急いでいるあまり車の速度をぐんぐんと上げてしまっていたのだ。

速度を上げた途端に、運悪く道路に動物が飛び出してくる。それを勢いよく避けると、後部座席に座っていたチャーリーは電柱に頭部をぶつけ、そのまま持っていかれ……。首を切って命を落としてしまった。

自分の引き起こした事実が信じられないピーターは、何も言わずに帰宅。そのまま部屋から出てくることはなく、ただひたすら目の前の現実を受け入れられなかった。

チャーリーの死を両親が知ったのは翌朝。これをきっかけにアニーの精神は更に不安定に、ヒステリックな一面が出始める。そしてピーター自身も、妹の件を思い出すだけで吐き気をもよおすほどになっていた。

あらすじ③「救いの手を差し伸べるのは……」

ヘレディタリー/継承 降霊
映画『ヘレディタリー/継承』公式サイト

悲しみから立ち直れないアニーだったが、ある一人の女性と出会う。それはジョーン(アン・ダウド)という、グループカウンセリングにいた中年女性だ。彼女も孫を亡くしており、の気持ちは痛いほど分かると言う。アニーの精神的な拠り所はなかったが、彼女の存在により心が救われていくようだった。

ある日のスーパーの帰り、突然ジョーンに出くわした。そこでアニーは「降霊術」を知ってしまう。話によればこれによって、死者と対話することに成功したと言うのだ。半信半疑だが、言われるがままにジョーン宅へ行ってしまう。

そして儀式を始める彼女。死者との会話には確かに成功した。「いるならグラスを動かして」と言えば、本当にグラスは動く……。それを目の当たりにしたアニーは衝撃で逃げ出しそうになりますが、必死でジョーンは怖くないと説明を重ねる。

そして「霊を呼び寄せるには家族全員が一緒でないとダメ」と忠告。悩むアニーだが、帰宅後は降霊術を行うことを決意。半ば強引にピーターとスティーブを巻き込み、儀式を始めることとなる。

実際に行ってみるとジョーン宅で行われた時と同様に、グラスが動いた。チャーリーとの対話に成功してしまったのである。あまりの怖さに泣き出すピーター、スティーブはアニーの行動を必死にやめさせようとするものの、彼女は異常なまでに興奮していたのだ。

降霊術によってますますバラバラになっていく家族たち。アニーは更にヒステリックになり、チャーリーが亡くなったことをピーターに責めるほど攻撃的になっていた。実はアニー自身も夢遊病を患っており、過去に子供へ怖い思いをさせてしまっている。そんな彼女のふがいなさが仇となり、より攻撃性を高めるようになってしまう。

ヘレディタリー/継承 ペイモン
映画『ヘレディタリー/継承』公式サイト

エレンの遺品整理を行っていると、とあるアルバムが発見される。中を見てみるとエレンと、あのジョーンが共に写っている写真が複数枚貼ってあったのだ。そして「召喚」と書かれた分厚い本……。「地獄の王 ペイモン」と中には書かれ、重要なポイントマーカーが引かれていた。

要するに彼女達はペイモンという悪魔をカルト的に崇拝する者の集まりで、エレンはそのトップにあたるということ。急いでジョーンの家に駆けつけるアニーだが、彼女は留守で会うことは出来なかった。

ペイモンを復活させるには、肉体が男でないとダメなのだと言う。ジョーンが向かった先はピーターの学校。外でランチをしていた彼をじっと見つめ、「ダグダニー」「パラゴン」「ピーター!肉体から出ていけ!」という謎の言葉を投げかける。するとピーターは次の授業で、自ら机に顔をぶつけるなど奇怪な行動に走り始めた……。

ピーターがピンチに陥る中、アニーは自宅の屋根裏部屋にエレンの首なし死体があることを知ってしまう。ピーターの一件により学校から連絡があり、早急に帰宅したスティーブにそれを説明するも、彼は半信半疑。ペイモンの件もなかなか受け入れてもらえない。妻が精神的に不安定になっているとしか思っていないのだ。

降霊術には死者の持ち物を使うことが鉄則で、チャーリーが絵を書いていたノートを使用した。なのでこれを処分すればペイモンの降臨は抑えられると考えたアニーは、暖炉の中にノートを投げ込むよう夫へ指示。以前自分で行った時は自身に火が燃え移ったため、彼がやれば成功すると考えていたためだ。

しかしながら信じず実行しない夫にしびれをきらし、自分で投げ入れるアニー。すると自分ではなく、スティーブの体が炎に包まれ、焼死してしまうのだった……。そしてピーターは目を覚ましてリビングへ向かうも、亡くなった父を見かけて発狂する。そこへエレンの遺体が襲い掛かってくるも、屋根裏部屋へ急いで隠れ、大騒ぎに。屋根裏部屋ではアニーが自分の首を切っており、更に驚いたピーターはガラスを破って外へ出た。

助かったかと思えば、彼の体にはある光が宿る。そして庭の小屋に向かうと、ペイモンの崇拝者たちが集まっており、復活の時を待っていたのだ。ピーターの頭に王冠を被せ、見事にペイモンは復活を遂げてしまった――。

映画『ヘレディタリー/継承』のキャラクター・キャスト

アニー/トニ・コレット

ヘレディタリー/継承 アニー
映画『ヘレディタリー/継承』公式サイト

序盤は母親との関係を複雑に思っているアニー。エレンの死から不可解なことが次々と起こり、精神を不安定にさせていきます。彼女が中盤以降、人が変わったように叫ぶ、興奮する姿はまるで多重人格者。人間が追い詰められていく様子がとてもリアルで、エレンよりアニーが怖いなんて声もありました(笑)

そんな難しい役どころであるアニー役を演じるのは、トニ・コレット。絶叫した時や怒りに満ちた時の表情は、一度見たら忘れられませんよね。エレンに振り回され、悲惨な最期を終えるキャラクターですが、力強い彼女の演技には脱帽です。1991年から活動しているベテラン女優で、実はミュージシャンとしての一面も持っているのですよ!

ヘレディタリー/継承 スティーブ
映画『ヘレディタリー/継承』公式インスタグラム

どんなことが起きても終始冷静さを見失わなかったスティーブ。この手の作品って旦那が分からず屋でイライラ……なんてケースもよくありますが、彼は最後まで落ち着いた雰囲気を見せていましたね。インパクトは強くありませんが、一家の大黒柱であることがよく感じられるキャラクターでしょう。

知性的であるスティーブを演じるのはガブリエル・バーン。元教師といった珍しい肩書きを持ち、役者を目指したのは29歳からと遅咲きの俳優です。70歳になった現在も活動を行っており、ブロードウェイの舞台にも登場。何歳になっても元気に活躍していて欲しいですね!

ピーター役/アレックス・ウルフ

ヘレディタリー/継承 ピーター

映画『ヘレディタリー/継承』公式サイト

グラハム家の長男、ピーター。彼に悪気は全くなかったのですが、妹を亡くしてしまった悲しみからどんどん様子がおかしくなっていきます。アニーにチャーリーの死を責められるシーンは、いたたまれないものがありましたね……。最終的にはペイモンを受け入れる「器」となってしまい、彼も悲惨なエンディングを迎えてしまいました。

重要なピーター役は『ジュマンジ』シリーズでお馴染みのアレックス・ウルフ。まだ22歳という若さながら芸歴は16年とベテラン!6歳の頃からこの世界に入り、様々な役を演じてきました。吹き替えにも挑戦しているため、今後が楽しみな俳優さんですね。

ヘレディタリー


九十三年

2021年11月29日 14時07分16秒 | 社会・文化・政治・経済

ヴィクトル・ユゴー (著)

内容(「BOOK」データベースより)

1793年、バスティーユは陥落し、国王ルイ16世は残忍なる「ギロンチン」によって処刑された。共和国政府による恐怖政治に反発し、国王復活をもくろむ王党派。両陣営の激しい憎悪の惨劇が全国を覆う。暴虐に対する人間愛の勝利。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

辻/昶
1916年東京生まれ。2000年5月死去。東京大学仏文科卒。東京教育大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
 
 
ビクトルユゴーはレ・ミゼラブルぐらいしか読んだことがありませんでしたが、名作でした。
内容はフィクションですがノンフィクションかと思って読んでしまいます。
ユゴー作品に見られる、無駄に細かい描写が延々と続くところはありますが、それを差し引いても、伏線の張りかた、物語の展開、そして何よりも人の描写や人として何が大切なのか?を教えてくれます。
ぐいぐい引き込まれる内容です。ぜひ読んでみてください。
文字もそれなりに大きくて読みやすかったです。
 
 
ドラマチック。多分、生涯読む本の中でも印象的な5冊に入るでしょう。
是非、読む事をお勧めします。
 
「ゴォヴァンは話しつづけた。『女性についてはいかがですか?女性をどう扱われるおつもりですか?』 シムゥルダンが答えた。『いまとおなじさ。男性の召使いだよ。』『そうです。
ただし一つの条件づきで。』『どんな条件だ?』『男性が女性の召使いになるという条件です。『「本気でそう思うのか?』と、シムゥルダンが叫んだ。『男が召使いだと!とんでもない。男は主人だ。
わしが認める王政はただ一つ、家庭という王政だけだ。男は家庭では王なのだ。』『そうです。ただ一つの条件づきで。』『どんな条件だ?』『女性が家庭の女王になるという条件です。』『つまり、きみが望んでいるのは、男女間の・・・』『平等です。』『平等だと!本気で言っているのか?男と女は別のものだ』」。
この二人の会話で、共和派の革命軍の指導的立場にあったシムゥルダンの言葉は、佛国革命当日、単に「人」と言った場合は女性を含まないのが普通であったことを象徴しています。 また、佛国革命の人権宣言の「平等」は「成人の白人男性」だけに限られていました。
 
 
 
 

日本翻訳史概観 木村 毅著

2021年11月29日 13時27分57秒 | 新聞を読もう

板垣退助が、フランスで晩年のビクトル・ユゴーに尋ねた。

「日本のような後進国の国民に広く自由民権の思想を普及するには、どうしたらいいでしょう」

「それは適当な小説を読ませるのが一番」

板垣がこのユゴーの発言に面食らっていると、自身の最後の小説「九十三年」を薦めた。

板垣が帰国した時、船の荷物には西洋の小説が大量に積まれていた。

日本翻訳史概観 木村 毅著

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木村 毅(きむら き、1894年2月12日 - 1979年9月18日)は、文学評論家、明治文化史の研究家、小説家。

経歴
岡山県勝南郡勝間田村(現勝田郡勝央町)に生まれる。少年時代から文士を志し、『少年世界』『文章世界』に投稿する。高等小学校卒業後の3年間独学、その後早稲田大学英文科に入学し、1917年卒業。

隆文館、次いで早稲田で同級だった植村宗一(直木三十五)らの設立した春秋社に入社し、トルストイ全集の編集を手がけ、植村退社後も宮崎安右衛門『乞食桃水』、西田天香『懺悔の生活』などのベストセラーを企画した。1921年に、『都新聞』に連載されその後私家版で書き継がれていた中里介山『大菩薩峠』を知り、出版を社長に提案し、宮崎安右衛門の紹介で介山と交渉して刊行したところ、大評判となった。関東大震災を機に春秋社をやめて評論、翻訳活動を行う。

『小説研究十六講』(1924年)は好評となり、川端康成に影響を与え、松本清張はこれを読んで小説家志望の念を固めた。

また改造社の社長山本実彦の依頼で『現代日本文学全集』(1926年)を編集し、その後ブームとなる円本の嚆矢となった。

明治文化研究会同人となり、のち第3代会長も務める。1928年ヨーロッパへ渡り、デュマの遺跡探訪や、改造社の依頼でコナン・ドイルの翻訳権交渉なども行った。

小説、実録、評論のほか、明治文化・文学を研究し多数の著作を残す一方、日本フェビアン協会、労農党に参加。社会運動にも挺身した。

『文藝東西南北』(1926年)からの明治・大正文学の研究は大きな業績で、この序文で内田魯庵は「木村君は東西古今に亘る多読家を以って知らる。

就中明治文化に就いては夙に潜思して博渉最も力む。日に古書肆を採訪して露店までも漁って倦まず、往々意外の逸書を掘出して忘れられたる資料を捜り当てるあて第六感を持つてをる」と評された。

また尾崎秀樹は「明治・大正文学研究をそれぞれの時代状況や社会の推移と照応させ、明治文化の全体像の中に位置付けようとした」「東西文化・文学との比較研究」「資料渉猟に基づく実証主義的な研究態度」「文学の社会的研究」をその評価、特色として

的研究」をその評価、特色として挙げている。

早稲田大学百年史編纂委員、神戸松蔭女子学院大学教授を勤める。1978年に菊池寛賞受賞。1979年、目黒の東邦大学付属大橋病院にて死去。文学博士。

小説家の阿部知二とはいとこ同士にあたる。


苦悩を突き抜けて歓喜に至れ!

2021年11月29日 12時50分39秒 | 伝えたい言葉・受けとめる力

▼「確信」こそが、人生の要諦。
▼見方によっては、不幸な出来事でさえ、最大の幸福の出来事にもなることも。
▼ヒューマニズム(人間主義)の確立において、転換期となることも。
▼困難に行き詰った時は<確信が問われている>のだ。
▼<もうダメだ>という状況から勝負は始まるのだ。
▼苦悩を突き抜けて歓喜に至れ!
▼世の中から歓喜を拒まれたその人間がみずから歓喜を造り出す―それを世界に贈りものとするために。
彼は自分の不幸を用いて歓喜を鍛えだす―ロマン・ロラン(ベートーヴェンの生涯)
▼「自分がいる限り、何の心配もいらない」との気概で、この人生を強く生き抜くことだ。
▼大切なのは真剣な一人であり、必死の一人の存在だ。
▼世界が困難に直面している今こそ、人々は「生命尊厳」の精神と行動を、いやまして求めている。


とことんやるとマネできないものになる

2021年11月29日 12時47分10秒 | 新聞を読もう

▼現場で知恵を出すことが必要だ。
▼独創性とオリジナリティー。
▼一点の突破の原理、爆竹の勢いで状況打開を起こすことができる。
▼「なぜ、どうして、どうすれば」
「行う、やってみる」
▼中途半端にやると他人のマネになる。
とことんやるとマネできないものになる。
▼己の価値や生きがをいかに見出すか。
▼「読書」は、他者の生活や思考を内面的に共にすることであり、より大きな自分を築きたいという要求を満たすものだ。
▼「心の思いを響かして」希望をともす励ましを!


変化に応じて成功体験を捨てよ

2021年11月29日 10時35分25秒 | 新聞を読もう

日本とアメリカは国力があまりに違っていたのに、なぜ開戦に踏み切ったのか?

どんなにがんばってもアメリカに勝てないことは、当時の軍部指導者もみな知っていた。
しかし「負けないでいることはできる。持ちていればアメリカはいずれ戦争をやる気をなくすだろう」と考えた。
日本はアメリカの本当の力を見抜けなかった。
当時、海軍では戦艦が主役であった。
日本の機動部隊が、真珠湾奇襲で米太平洋艦隊に大きな打撃を与えた。
しかし米軍はこの被害に学んだ。これからの主力は航空機であり、それを運ぶ航空母艦だと悟った。
また軍艦を造るのは時間がかかるが、航空機はそれほどでもない。
日本の終戦構想は、今から見るとあまりにもずさんだ。
日独伊三国同盟を結んでいたドイツがイギリスを屈服させると、イギリスの同盟国のアメリカが戦意をなくし講和に応じる、という内容だった。
結局、ドイツはイギリスを攻略できず、新たにソ連と戦争を始め、破滅へと向かった。
それでも日本陸軍を中心にドイツに過剰に期待してしまった。
日本は当時、ドイツを含む欧州の情勢に高い関心を寄せ、その情報収集に努力を注いでいた。
しかし情報の量は多かったが、その分析を間違えた。
コロナ対策で失敗を挙げるなら、非常時にどう対応するかを平時に考えてこなかった。
今回は、日ごろの準備を省いてきたことが露呈した。
ワクチンは外国で生産したものを買った方が安くすむ。
経済的には合理性だが、安全保障とのバランスが必要だ。
非常時や最悪事態に備えることは、お金もかかるし、人も回さなければならない。
保健所を減らしてたことが裏目にもでた。
コストを考えると国がためらうのは分かる。
常に非常時のことを考えて、それを平時にも生かすことができるような工夫が必要だ。
あいまいな戦略目的と責任の所在、長期展望の欠如。
あるいは情報収集能力の不足などが問われる。
日本軍の例からみて重要なのは、学習棄却の能力だ。
日本軍は、日露戦争で大きな成功体験をした。
陸軍で言えば銃剣突撃主義の白兵戦で、強力なロシア陸軍を破ったと考え、海軍では巨大な大砲を持ってた戦艦を持った戦艦を中心とした艦隊決戦でバリチック艦隊を撃滅した。
陸海軍は日露戦争から40年近くたって始めた対米英戦を、その成功体験のまま進めてきた。
実際は日露戦争から兵器も戦術も大きく変化した。
組織は環境の変化に応じて既存の知識を捨てることが必要だ。
成功体験を持ってそれに適応しすぎてしまうと、環境の変化に対応できなくなってしまう。
状況に応じた変革ができているか、自ら確認することが必要だ。

毎日新聞「森健の現代をみる」から引用

ゲスト:戸部良一さん(防衛大学名誉教授)

 

 


世界各地で感染続々「オミクロン株」 厳しい対策も

2021年11月28日 22時28分26秒 | 医科・歯科・介護

11/28(日) 18:23配信


ll Nippon NewsNetwork(ANN)

 南アフリカ発の新たな変異株「オミクロン株」の感染者が世界各地に広がり始めています。強い感染力やワクチンの効果が小さい可能性も指摘されているなか、ファイザーなどはオミクロン株に対応するワクチンの製造に向け、早くも動き出しました。

 米国立アレルギー感染症研究所、ファウチ所長:「非常に急速な感染拡大が起きているようだ」

 新たな脅威となっている「オミクロン株」。アメリカで新型コロナ対策にあたるファウチ氏は、NBCの番組で「オミクロン株」について「世界中に感染が広がることになる」と警鐘を鳴らし「すでにアメリカに流入していても驚かない」と語りました。

 現在「オミクロン株」は南アフリカを始め、ボツワナ、イスラエル、ベルギー、香港、イギリス、ドイツ、イタリアで確認されています。

 海外メディアによりますと、チェコやオーストリアでも感染が疑われる例が見つかっているということです。

 オランダでは、南アフリカから帰国した61人が陽性と判明し「オミクロン株」か調査しています。

 ヨーロッパでの感染確認が相次ぐなか、流入を防ぐため世界各国では、アフリカ南部からの渡航を制限する動きが広がっています。

 イスラエルでは、特別な許可がない限り、すべての外国人の入国を禁止すると、一段と強い対策を発表しました。26日に「オミクロン株」の感染者が確認されて、現在も7人に感染の疑いがあることから、詳しい検査が進められています。イスラエルは、今月1日に海外観光客の受け入れを再開したばかりでした。

 日本でも水際対策を強化するため、南アフリカなど9カ国からの入国者らに10日間の待機を義務付けていますが。

 昭和大学医学部・二木芳人客員教授:「緩いんじゃないかと思いますよ。入って来られる方、すべての方に対して一定期間の停留をお願いするなど、厳しい対策を取ることも私はやりすぎではないと思います」

 感染症の専門家・二木さんによりますと、ヨーロッパにも感染が広がりを見せるなか、9カ国に限定してた対策では流入してしまう可能性があるといいます。

 一方、震源地とされる南アフリカでは、現地に住む日本人に影響が出始めているといいます。

 ヨハネスブルク日本人学校・緒方和幸校長:「うちの職員が2人、一時帰国を予定しておりますが、1人は子どもさんが小さいので、10日間の強制隔離を発表された時点で(帰国を)取りやめました」

 日本で受験を控えた子どもたちにも影響が出ています。

 ヨハネスブルク日本人学校・緒方和幸校長:「中学3年生が予定よりも早く、1家族帰りたいという連絡が1本、入りました。その家庭は、とにかく10日の余裕をもって、私立校ですから、早く試験があるので余裕をもってということになります」

 国立感染症研究所によりますと、「オミクロン株」はスパイクタンパク質に32カ所の変異が生じていて「細胞への侵入しやすさに関連する可能性がある」としていて、免疫を回避し、ワクチンの効果を低下させるとの懸念も出ています。

 昭和大学医学部・二木芳人客員教授:「いっぱい変異しているので、慎重に考えておかなければいけない。今の段階では、決定的なことは言えないけれども、ワクチンの効果は劣る可能性はある」

 現在、製薬会社はワクチンの有効性を検証するなど、対応を急いでいます。

 ロイター通信によりますと、ファイザーとワクチンを開発した「ビオンテック」は、「オミクロン株」に対する有効性を判断するデータが2週間以内に得られる見通しを示しました。従来のワクチンが効かない場合は、対応するワクチンを6週間以内に製造し、100日以内に供給を始める方針だといいます。

 また、モデルナやアストラゼネカも「オミクロン株」に対する有効性を調べる試験などに着手しているといいます。


テレビ朝日

 

 

【関連記事】


Cafe 赤べこが開催した「昭和歌謡ライブ」

2021年11月28日 22時28分26秒 | 日記・断片

11月27日にCafe 赤べこが開催した「昭和歌謡ライブ」に行く。

赤べこの鈴木ミチさん 加藤大知さんに加えて、

ゲスト出演は、岡本大さん、高山怜也さん 、ツカ子さんの3人。

年代別の懐かしい歌謡の企画がとても良かった。

1)1940年代 2)1950年代 3)1960年代-1 4)1960年代-2
5)1970年代-1 6)1970年代-2 7)1980年代-1 8)1980年代-2
そしてエンディング、各出演者の持ち歌も披露された。

参加者にとっても、まさに懐かしい昭和歌謡を堪能でき、青春の思い出が呼び覚まされた。
なお、肝心なスマートフォンの充電を忘れ、映像が取れなかったのが残念だった。
掲載した映像は、残念ながら家人が写したスマホ映像のコピーである。

いただいた開店記念のケーキ、とても美味しかったですよ。

<赤べこ:取手市野々井1604-3 1Fーふれあい道路沿い

080-5473-1279

 


創作「競輪を知り過ぎた?」4)

2021年11月28日 21時00分30秒 | 創作欄

読むべき新聞や雑誌類などが溜まりに溜まってしまった。
そのことは、この間の生活の乱れであり、無為に過ごした生活の反映の表れでもあった。
果たさなければならない、自身の役割や使命もあったが、それを回避しして、安易に過ごしに過ごして酒浸りの日々でもあった。
腹痛もあり、胸の動悸にも違和感があり、強迫観念にも陥る。
「死期が迫っているのではないか?」と後ろ向きな想念に囚われる。
<良く笑う男>と友人や知人に評されていた。
だが、段々「笑顔を失う」来た。
それは、ギャンブル狂に起因した
寝れないまま、過去のノートを取り出して読んでいた。
そこには、地獄のような、20代、30代の生活がリアルに克明に記されていたのだ。

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一宮競輪場へ向かうバスの中で、その男と出会ったのだ。
名は知らないが、松戸競輪場から姿をくらましたヤクザ者だった。
松戸競輪場の入口に近い道路に面してスナック「サザンカ」があった。
午後6時からスナックとなり若いホステス3人が接客する。
スナックは午前10時から5時までは、競輪客の居酒屋としての営業であり、ママの夏美と息子の晴貴が二人で客に対応していた。

暴力団が、みかめじ料を要求しに来るが、ママの夏美は応じていない。
「トイレ借りるぜ!」若い子分が店に入り込み傍若無人に威嚇するが、ママのファンの10人余の客の目があった。
ママの18歳の息子の晴貴は、4回戦のプロボクサーであったので、ヤクザの威嚇に動じることなく気丈夫に警戒心を緩るめない。
客の中には、元千葉県警松戸署の警部の岡大勇人もいて睨みきかせていた。
ところが、トイレ借りに来た若い子分がある日、親分に頼まれた当たり車券を払い戻して金銭を持ち逃げする。
噂では、サラ金に借金があったのだ。
その男を真治は覚えていた。
弟の響平に似ていたからだ。
まさか、その男と一宮で出会うとは、驚くばかりだった。
命がけで無事に「一宮まで逃げてきたのだな!」
未だに競輪から抜け出せずにいる自分。
なんだか、真治は切ない心持ちとなる。
松戸から消えた男と奇しくも出会う。
不吉な予感もした。
そして、競輪は負けが込んできた。
皮肉にも1レースから11レースまで、車券が外れ続ける。
愚かにも帰りの新幹線の乗車券を買わずに、車券に金をつぎ込む。
財布には、6000円を残すのみ。
<カメラをどこかで売るかしかないないな>と覚悟する。
<そのカメラが売れなければ、どうしょう?>気持ちが追い込まれるばかりであった。
車券が的中しなければ、名古屋・一宮から取手へ戻れないことになる。
背水の陣の心情になるばかりだった。
そして最終の12レースは、本命の◎ー○の2ー9の外して、✕ー△ ✕-▲ ▲ー注  △ー注を各1000円買う。

結果は幸運だった。
△ー注の 2-3 は 7970円の配当になったのだ。
結果はともあれ、自身をあそこまで追い込んだ己の愚かさを名古屋の居酒屋で酒にあおる。 

 

「みかじめ料」とは

守料、用心棒代!などを「カスリ(掠り~上前をはねる)」ともいっています。 暴力団がこうした「みかじめ料」を徴収しようとする対象業者はいろいろです

 


新型コロナワクチンの接種が原因で多くの方が亡くなっているというのは本当ですか。

2021年11月28日 14時56分54秒 | 医科・歯科・介護

「ワクチンを接種した後に亡くなった」ということは、「ワクチンが原因で亡くなった」ということではありません。

接種後の死亡事例は報告されていますが、現時点で、新型コロナワクチンの接種が原因で多くの方が亡くなったということはありません。

「ワクチンを接種した後に亡くなった」ということは、「ワクチンが原因で亡くなった」ということではありません。

人はワクチンの接種とは関係なく突然命を落とすことがあるため、ワクチン接種後の死亡事例が出た時は、ワクチン接種との因果関係を調査することが大切です。

新型コロナワクチンを含むあらゆるワクチンは、大規模な臨床試験で安全性が確認された後に承認されています。

日本で使用されているファイザー社及び武田/モデルナ社のmRNA(メッセンジャーRNA)ワクチンは、いずれも臨床試験において、ワクチン接種者とプラセボ接種者で、重い病気を発症した人や亡くなった人の割合に差がないことが確認されています(※1、※2)。

また、接種が進んでいる米国では、ワクチン接種後の病気の発生率と、接種を行わなかった場合の予想される病気の自然発生率を比較するなどの評価が行われています。これらの調査の結果、米国CDCは2021年6月時点で「死亡事例とmRNAワクチン接種には明らかな因果関係がない」と評価しています(※3)。

日本においても、副反応疑い報告制度により、ワクチン接種後の死亡事例が報告されていますが、こうした事例をみたときに、現時点でワクチン接種との因果関係があると判断された事例はありません(※4)。

それでもなお、決して予断を持つことなく、個別の死亡事例をみたときに「新型コロナワクチンが原因ではないか」、あるいは、症例数などをみたときに「新型コロナワクチンの接種後に特定の病気による死亡が特に増えていないか」など、引き続き、国内外で慎重なモニタリングが行われています。

こうしたことをまとめると、日本において、現時点で、新型コロナワクチンの接種が原因で多くの方が亡くなったということはありません。

(参考文献)
※1:PMDAの審査報告書(ファイザー社のワクチン)
※2:PMDAの審査報告書(武田/モデルナ社のワクチン)
※3:CDC. Selected Adverse Events Reported after COVID-19 Vaccination
※4:接種後の死亡事象との因果関係に関する現時点での考え方(第64回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和3年度第13回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会資料より抜粋)

 

 


コロナワクチンの副反応の評価について

2021年11月28日 14時54分22秒 | 医科・歯科・介護

副反応疑い報告の趣旨

 ワクチンの接種後に生じうる副反応を疑う事例について、医療機関に報告を求め、収集しています。
収集した報告について、厚生労働省の審議会に報告し、専門家による評価を行います。こうした結果を公表するなどして、安全性に関する情報提供などを行っていきます。

  

ワクチンの副反応の評価について


○ワクチンの接種後には副反応を生じることがあり、副反応をなくすことは困難です。接種によって得られる利益と、副反応などのリスクを比較して接種の是非を判断する必要があります。
○副反応疑い報告では、ワクチンと関係があるか、偶発的なもの・他の原因によるものかが分からない事例も数多く報告されます。透明性の向上等のため、こうした事例も含め、報告のあった事例を公表しています。


ワクチン接種後に生じる様々な事象について[PDF:795KB]

○日常生活の中では、様々な事象が偶発的に発生しています。ワクチン接種の有無にかかわらず、死亡や急病といった事象も発生しています。接種の後に生じた事象も、それだけでは因果関係があるかどうかが分からないことに注意が必要です。
 このため、報告のあった症例について調べるほか、同じような事例の頻度や自然発生と比べて多いかどうか、諸外国における同様の評価の状況などを参考にしながら評価することになります。
※詳しい資料はこちら

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報告された事例と評価について

 副反応疑い報告について、報告された症例や、評価の結果等について、ご紹介しています。
新型コロナワクチンの副反応疑い報告の報告状況については、専門家による評価結果とあわせて、速やかに皆さまに情報提供できるよう、審議会(※)を通常より頻繁に開催し、審議会の度に公表することとしています。
 
(※)厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)


▷令和3年11月12日開催 (資料はこちらNEW
 接種が開始された令和3年2月17日から対象期間の10月24日までに、ファイザー社ワクチン、武田/モデルナ社ワクチン及びアストラゼネカ社ワクチンについて副反応疑い報告がなされ、それぞれの頻度は0.02%(155,454,673回接種中24,766例)、0.01%(30,632,541回接種中3,737例)及び0.01%(64,713回接種中8例)でした。いずれのワクチンも、これまでの報告によって、死亡、アナフィラキシー、心筋炎・心膜炎、血小板減少症を伴う血栓症、年齢・性別別の解析に関する影響の検討を含め、引き続き安全性において重大な懸念は認められないと評価されました。なお、ワクチンにより接種対象者の年齢や接種会場などの属性が大きく異なるため、ワクチン間の単純な比較は困難です。

死亡例の報告について(資料2-3-12-3-22-6-1
○対象期間までに、ファイザー社ワクチンについて1,279例、武田/モデルナ社ワクチンについて46例の報告があり、アストラゼネカ社ワクチンについては疑い報告がありませんでした。現時点では、ワクチンとの因果関係があると結論づけられた事例はなく、接種と疾患による死亡との因果関係が、今回までに統計的に認められた疾患もありませんでした。

アナフィラキシーについて(資料2-4-12-4-22-4-32-6-1
○対象期間までに、ファイザー社ワクチン、武田/モデルナ社ワクチンについて、それぞれの製造販売業者から2,922件(100万回接種あたり19件)、491件(100万回接種あたり16件)の疑い報告があり、そのうちアナフィラキシー(ブライトン分類1~3)と評価されたものは、それぞれ555件(100万回接種あたり3.6件)、50件(100万回接種あたり1.6件)でした。アストラゼネカ社ワクチンについては医療機関から3件の疑い報告がありましたが、そのうちアナフィラキシー(ブライトン分類1~3)と評価されたものはありませんでした。

心筋炎・心膜炎について(資料2-6-12-6-22-6-3
○対象期間までに、ファイザー社ワクチン、武田/モデルナ社ワクチンについて、それぞれ210件(100万回接種あたり1.4件)、武田/モデルナ社ワクチンについて152件(100万回接種あたり5.0件)の報告がありました。アストラゼネカ社ワクチンについて疑い報告はありませんでした。ファイザー社ワクチン、武田/モデルナ社ワクチンいずれも10代及び20代の男性での報告頻度が高く、また、10代及び20代の男性については、ファイザー社ワクチンに比べて武田/モデルナ社ワクチン接種後の心筋炎関連事象が疑われる報告頻度が明らかに高いことから、十分な情報提供の上、引き続きファイザー社ワクチンの接種も選択できることとなりました。死亡例の報告に関しては注視が必要であるものの、引き続きワクチンの接種体制に影響を与える重大な懸念は認められず、今後も報告状況を注視し、最新情報の周知及び注意喚起を行っていくこととされました。

血小板減少症を伴う血栓症について(資料2-5-12-5-22-5-32-6-1
○対象期間までに、ファイザー社ワクチン、武田/モデルナ社ワクチンについて、それぞれ39件、9件の疑い報告があり、そのうち血小板減少症を伴う血栓症(ブライトン分類1~3)と診断されたものは、それぞれ12件(100万回接種あたり0.2件)、2件(100万回接種あたり0.1件)でした。アストラゼネカ社ワクチンについては10月31日までに1件の疑い報告があり、そのうち血小板減少症を伴う血栓症(ブライトン分類1~3)と診断されたものは、1件(100万回接種あたり13件)でした。



▷令和3年10月22日開催 (資料はこちら
 接種が開始された令和3年2月17日から対象期間の10月3日までに、ファイザー社ワクチン、武田/モデルナ社ワクチン及びアストラゼネカ社ワクチンについて副反応疑い報告がなされ、それぞれの頻度は0.02%(141,442,370回接種中23,903例)、0.01%(27,701,010回接種中3,373例)及び0.01%(51,937回接種中3例)でした。いずれのワクチンも、これまでの報告によって、死亡、アナフィラキシー、心筋炎・心膜炎、血小板減少症を伴う血栓症、年齢・性別別の解析に関する影響の検討を含め、引き続き安全性において重大な懸念は認められないと評価されました。なお、ワクチンにより接種対象者の年齢や接種会場などの属性が大きく異なるため、ワクチン間の単純な比較は困難です。

死亡例の報告について(資料1-3-11-3-21-6-1
○対象期間までに、ファイザー社ワクチンについて1,218例、武田/モデルナ社ワクチンについて37例の報告があり、アストラゼネカ社ワクチンについては疑い報告がありませんでした。現時点では、ワクチンとの因果関係があると結論づけられた事例はなく、接種と疾患による死亡との因果関係が、今回までに統計的に認められた疾患もありませんでした。

アナフィラキシーについて(資料1-4-11-4-21-4-31-6-1
○対象期間までに、ファイザー社ワクチン、武田/モデルナ社ワクチンについて、それぞれの製造販売業者から2,757件(100万回接種あたり19件)、449件(100万回接種あたり16件)の疑い報告があり、そのうちアナフィラキシー(ブライトン分類1~3)と評価されたものは、それぞれ527件(100万回接種あたり4件)、44件(100万回接種あたり1.6件)でした。アストラゼネカ社ワクチンについては医療機関から19件の疑い報告がありましたが、そのうちアナフィラキシー(ブライトン分類1~3)と評価されたものはありませんでした。

心筋炎・心膜炎について(資料1-6-11-6-21-6-3
○対象期間までに、ファイザー社ワクチン、武田/モデルナ社ワクチンについて、それぞれ160件(100万回接種あたり1.1件)、武田/モデルナ社ワクチンについて93件(100万回接種あたり3.4件)の報告がありました。アストラゼネカ社ワクチンについて疑い報告はありませんでした。ファイザー社ワクチンでは20代男性、武田/モデルナ社ワクチンでは10代及び20代男性の報告頻度が高く、10代及び20代の男性については、ファイザー社ワクチンに比べて武田/モデルナ社ワクチン接種後の心筋炎関連事象が疑われる報告頻度が明らかに高いことから、十分な情報提供の上、引き続きファイザー社ワクチンの接種も選択できることとなりました。今後も報告状況を注視し、最新情報の周知及び注意喚起を行っていくこととされました。

血小板減少症を伴う血栓症について(資料1-5-11-5-21-5-31-6-1
○対象期間までに、ファイザー社ワクチン、武田/モデルナ社ワクチンについて、それぞれ32件、2件の疑い報告があり、そのうち血小板減少症を伴う血栓症(ブライトン分類1~3)と診断されたものは、それぞれ10件(100万回接種あたり0.2件)、1件(100万回接種あたり0.1件)でした。アストラゼネカ社ワクチンについては10月10日までに1件の疑い報告があり、そのうち血小板減少症を伴う血栓症(ブライトン分類1~3)と診断されたものは、1件(100万回接種あたり18件)でした。

健康上の理由でワクチン接種できない人も

2021年11月28日 14時42分20秒 | 医科・歯科・介護

ワクチンを接種すると心筋炎や心膜炎になる人がいるというのは本当ですか。
mRNA(メッセンジャーRNA)ワクチン接種後、頻度としてはごく稀ですが、心筋炎や心膜炎になったという報告がなされています。軽症の場合が多く、心筋炎や心膜炎のリスクがあるとしても、ワクチン接種のメリットの方が大きいと考えられています。
頻度としてはごく稀ですが、新型コロナワクチンの接種後に、心筋炎や心膜炎を疑う事例が報告されています。特に、1回目よりも2回目のmRNAワクチン接種後に、高齢者よりも思春期や若年成人に、女性よりも男性に、より多くの事例が報告されています。

ワクチン接種後に、心筋炎や心膜炎を疑う事例が国内外で報告されていることについて、新型コロナウイルス感染症の発生状況も踏まえ、心筋炎・心膜炎の専門家は以下のような見解を示しています。

●コロナ禍においては、心不全・不整脈・冠動脈疾患などの心血管病の診断と管理が重要であり、若年者であっても胸部の症状(胸の痛みや違和感、息切れなど)があれば、精査や治療の継続が必要です。
●ワクチン接種後に心筋炎や心不全が疑われた報告の頻度やその重症度、突然死の報告頻度よりも、新型コロナウイルスに感染した場合のそれらの発症頻度は高く、重症です。
●医学的見地から、心血管合併症の発症、重症化の予防及び死亡率の減少を図るためにも、ワクチン接種は有効であると考えます。
●コロナ禍においても、ワクチン接種歴の有無に関わらず、突然死のリスクである心血管病を早期発見するために、胸部の症状の出現など心血管疾患が疑われる時には、速やかに近くのかかりつけ医などに相談し、必要に応じて精査や治療をすることが重要です。

心筋炎や心膜炎の典型的な症状としては、ワクチン接種後4日程度の間に、胸の痛みや息切れが出ることが想定されます。特に若年の男性の方は、こうした症状が現れた場合は速やかに医療機関を受診することをお勧めします。

なお、日本で接種が進められているmRNAワクチンについて、接種後に副反応を疑う事例として報告された心筋炎や心膜炎の状況を解析した結果、接種された人の属性がワクチンの種類ごとに異なることに留意が必要であるものの、ファイザー社及び武田/モデルナ社のワクチンいずれも、10代及び20代の男性の報告頻度が他の年代と比べて高いという傾向が確認されています。また、10代及び20代の男性では、ファイザー社よりも武田/モデルナ社のワクチンにおける報告頻度の方が高いことも確認されています。

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このような解析結果を踏まえ、厚生労働省の審議会では、
●いずれのワクチンも、新型コロナウイルス感染症により心筋炎や心膜炎を合併する確率は、ワクチン接種後に心筋炎や心膜炎を発症する確率と比較して高いこと等も踏まえ、現時点においては、接種によるベネフィットがリスクを上回っており、全年代において、ワクチン接種体制に影響を与える重大な懸念は認められない
●ただし、10代及び20代の男性については、ファイザー社のワクチンに比べて、武田/モデルナ社のワクチン接種後の心筋炎や心膜炎が疑われる報告頻度が明らかに高いことから、十分な情報提供の上、ファイザー社のワクチンの接種も選択できることとする
●なお、本人が希望する場合は、引き続き、武田/モデルナ社のワクチン接種も可能である
とされました。

国内外では、医療機関から副反応を疑う事例が幅広く収集されており、これまでワクチンと因果関係があると考えられていなかった症状も含めて、幅広く評価が行われた結果、このような知見が得られてきました。引き続き、国内外の最新の情報を注意深く収集し、皆様にお知らせしてまいります。

なお、10代及び20代の男性で、武田/モデルナ社のワクチンを予約したものの、ファイザー社のワクチンに接種の変更を希望する場合、予約の取り直しは可能です。詳しくはこちらをご参照ください。


(参考資料)
一般社団法人日本循環器学会提出資料(第62回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和3年度第11回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会)

一般社団法人日本循環器学会提出資料(第69回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和3年度第18回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会)

心筋炎関連事象の報告頻度(第72回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和3年度第22回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会資料より抜粋)

10代・20代の男性と保護者へのお知らせ~新型コロナワクチン接種後の心筋炎・心膜炎について~ (厚生労働省)

 


政権交代の可能性は?

2021年11月28日 14時37分45秒 | 沼田利根の言いたい放題

限りなく10%に近いのではないだろうか。
ゼロではないところに、あえて可能性を見出したい。

有権者たちは現実的であり、野党にはほとんで期待していない。
感情論で言うならば、野党には好感度が持てない議員が多すぎるのだ。
それは、野党の議員の国会質疑のテレビ映像が、如実に示している。
野党議員は芝居で言えば<悪役>を限りなく演じている。
それは、自身を国民目線で感じ取れない野党議員たちんの鈍感さなのだ。
「凄い!」「素晴らしい!」「感動した!」そんな国会劇場の演技(質疑)を観たい<国民の期待>に、どうにか応えてほしいものだ。


連合・芳野会長「立民と国民民主の合流求めていく」

2021年11月28日 14時18分16秒 | 社会・文化・政治・経済

11/28(日) 10:43配信

産経新聞
連合の芳野友子会長は28日のBSテレ東番組に出演し、来年夏の参院選に向けて「立憲民主党、国民民主党、連合が協力し合って戦える関係をつくっていきたい」と述べ、「立民と国民民主の合流は今後、求めていきたい」と強調した。

立民と共産党が選挙で共闘することについては「連合の立場としてはあり得ない。そのことは言い続けていきたい」と立共共闘を牽制(けんせい)した。

30日投開票の立民代表選に関しては「代表が決まったあかつきにはしっかりとコミュニケーションをとり、連合の考え方を示して理解をいただきたいと思う」と主張した。


自分自身に腹を立てていた

2021年11月28日 14時06分29秒 | 日記・断片

昨日は、携帯電話を忘れて家を出た。
さらに、最悪なのは、スマフォの充填を忘れていたのだ。
外出の主な目的は、映像を撮る目的であったので、がっかりする。
先に行っている家人のスマフォを借りることになる。
だが、写真、動画の容量が限界であり、家人は撮影した全画像を消去してしまったのだ。

自分自身に腹を立てていた。

実に愚かで、情けない。