2/4(木) 15:34配信
千葉日報オンライン
2019年4月に千葉県八街市内の住宅に強盗目的で押し入り夫婦にけがを負わせたとして、強盗致傷などの罪に問われた20代男4人の裁判員裁判の判決公判が4日、千葉地裁で開かれた。4人のうち17年に夏の甲子園で優勝した埼玉・花咲徳栄高の元主将、千丸剛被告(21)=東京都町田市=に対し、坂田威一郎裁判長は懲役5年(求刑懲役6年)を言い渡した。
千丸被告はこれまでの被告人質問で、犯行に至った経緯を明らかにした。
所属していた大学野球部で上級生から暴力的なしごきを受け退部、大学も辞め「自暴自棄になっていた」と説明。地元の同級生から「人のいない家から金を運ぶ仕事がある」と持ち掛けられ、事情を知らないまま強盗の計画に参加したと主張していた。
検察側は論告で、千丸被告について「金欲しさに犯行に参加した」と短絡的な側面を指摘。他の被告と協力し、被害者の女性に粘着テープを巻き付けるなど積極性があったと非難した。
弁護側は千丸被告が「逃げたら命が狙われる」と脅されていたため、断る選択肢がなかったと反論。同罪は原則的に実刑判決となるが、酌量減軽で猶予付き判決が妥当と訴えていた。
起訴状によると、4人は仲間と共謀し19年4月26日午後9時40分ごろ、当時50代の夫婦が住む八街市の住宅に強盗目的で押し入り、夫の頭をバールで1回殴り、妻の顔に粘着テープを巻き付けるなどの暴行を加え、2人にけがを負わせたなどとされる。
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