9/8(水) 15:08配信
時事通信
東京地検特捜部による家宅捜索が行われた日本大本部=8日午後、東京都千代田区
日本大付属病院の建設工事に関連した契約をめぐり、大学関係者が大学側に損害を与えた疑いがあることが8日、関係者への取材で分かった。
東京地検特捜部は同日、背任容疑の関係先として、東京都千代田区の日大本部などを家宅捜索。押収した資料を分析し、同大をめぐる不透明な資金の流れについて実態解明を進める。
日大本部の他に捜索されたのは、日大が出資して設立した関連会社で、物品の調達や施設の管理・運営を担う「日本大学事業部」(世田谷区)や、田中英寿同大理事長の自宅(杉並区)など。
関係者によると、不正の疑いがあるのは、日大医学部付属板橋病院(板橋区)関連の契約で、日本大学事業部が関わっていたという。
同病院は1970年に完成。地上8階、地下2階で1000床以上の病床を抱える。老朽化が進み、地震による倒壊の危険性もあることなどから、数年前から建て替えの計画が検討されていたという。
日本大学事業部には午後1時10分ごろ、段ボール箱を持った地検の係官数人が入った。田中理事長の自宅があるビルでは、午後5時半ごろに係官が段ボール数箱を車に積み込んだ。
捜索について日大広報課は「地検が捜査中であり、事実関係を把握していないことからコメントは控える」としている。
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