発達心理学―ことばの獲得と教育

2020年11月24日 22時01分19秒 | 社会・文化・政治・経済
 
 
子どもの発達の背後にある認知や言語のメカニズム、心の初期構造や情報処理のメカニズム、内的表象の変化などを近年の認知科学の成果を踏まえて解説する。
発達過程の分析とともに、その過程にたいする教育や援助の方策をさぐる。豊富な事例や図表,学習を深めるための図書案内などを含む基本テキスト。
 

著者について

1946年、群馬県生まれ。お茶の水女子大学卒業、同大学大学院修士修了。お茶の水女子大学教授・理事・副学長を経て、現在、十文字学園女子大学理事・特任教授、筑波大学客員教授、お茶の水女子大学名誉教授。学術博士。専門は、発達心理学、認知心理学、発達心理言語学、保育学。主著に『発達心理学』(岩波書店)、『よくわかる乳幼児心理学』(共著、ミネルヴァ書房)などがある。
 
 
心と脳の科学からわかる親が本当にすべきこと。お母さんの心配スッキリ解消!
 
 
百町森の柿田さんの著書で紹介されており、読んでみました。
英語の早期教育の弊害などについて書かれており、自分にとって共感できる内容でした。「200の文字を覚えるよりも、100のなんでだろう?を育てたい」という一節がとても心に響き、この言葉に出会えただけでも購入した甲斐があったな〜と思います。
ただ、幼児に文字を覚えさせるか否かのくだりでエジソンが子供の頃落ちこぼれだったが後に大発明家になったという例をあげており、普遍性に欠ける例えだな〜と思いました(文字の読み書きが遅い子が皆エジソンになれたら親は苦労しないですよね)
他、子どもには丁寧に言い聞かせれば伝わる、など簡単に片付けていらっしゃる箇所もチラホラ…そんなに綺麗にコトが進めば親も苦労しないし、この方の子育てはどうだったんだ…と不思議に思う部分もあります。
とはいえ、子供との向き合い方が親の押し付けにならないようにブレーキになってくれる内容で、良書と思います。星4つ。
 
 
 
ちょうど、子供たちの習い事について悩みや迷いが生じていたときに見つけた本。
英語の習い事は必要?いつから?どんな風に?幼児教育や塾は?どういう習い事がいいの?読み書きは教えるべき??幼稚園と保育園ではどんな差があるの?ないの??などなど、本当に親の悩みにあれこれと、作者の調べた情報をもとに答えてくれます。
こういった本は、読んでいても、「その先の答えがききたい!」と思うことが多いのですが、本書では、とことん調査してくださっていてモヤモヤせずに済みました。

「タイトルはともかく」と書いたのは、このタイトルを読むと、子供が幼児期を過ぎた親が自分の育て方でよかったのかと悩んだ時に手に取る本のように思えてしまったためです。まだ上の子が4歳の私には、今まさに読みたい本であり、後々読んで手助けになるのかは、現段階ではピンとこなかったためです。
 
 
 
じっくり気長に子育てすることの必要性を教えてくれる非常に有用な本でした。これからも折に触れて見直して参考にしたいと思います。
 
 
 
 
 
 
 

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