カンボジアで行方不明になったカメラマンたち

2018年11月16日 10時23分07秒 | 社会・文化・政治・経済

ドキュメンタリー映画
『SAWADA サワダ』
監督―五十嵐 匠
CAST(証言者)
澤田サタ、ビーター・アネット、エディ・アダムス、ティム・ペイジ、グエン・ホエ他
沢田教一の声…根津甚八

当時のベトナム・カンボジアの映像と沢田教一撮影した写真を背景に証言者たちが沢田教一の生き方、心の動き、その時代のジャーナリズムのあり方を語っていくドキュメンタリー作品です。
その写真に触れたとき、心の中でなにかがぎゅっと握りこぶしをつくるのを感じます。
今でも『安全への逃避 Flee to Safety』『泥まみれの死 Dusty Death』の写真を見た時のはりつめた気持ちを憶えています。
安全への逃避に写っていた子供の当時をふりかえっての証言や、結婚のときのエピソード、写真から沢田教一という人を掘り下げて語られていきます
証言者たちが言う沢田教一がピューリッツアー賞をとってから、なにかに追われるような感じに変わっていったという言葉、死体を撮影するときの心のあり方、カメラを手に共に戦場で戦った仲間の戦火の中での異常な経験など、そして死亡が確認されるまでのことが語られていきます
先日、テレビで沢田教一のドラマ『輝ける瞬間』も放映されました。


<沢田教一>
1936年 2月青森県生れ、青森高校出身
1961年 UPI東京支局に入局
1965年 サイゴン支局に移り数々の激しい戦場写真を発表、世界的に知られる。「安全への逃避」で 第9回世界報道写真展大賞、1966年にピュリツァー賞、アメリカ海外記者クラブ賞、USカメラ賞を受賞。「泥まみれの死」「敵をつれて」が世界報道写真展1位、2位を独占。
1970年 カンボジア内国道2号線路上にて、同僚フランク・フロッシとともに銃弾を受けて殉職。
死後、ロバート・キャパ賞、勲六等単光旭日賞を受賞します。

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