<共感能力>

2017年07月30日 10時52分47秒 | 医科・歯科・介護
人類は劣化している。
それは生命次元の問題である。
<共感能力>
人類賀社会を生み出す背景には「共同保育」の必要性あり、「家族」の成立と同時、家族同士がつながる「共同体」をつくって両立させるという二重構造を生み出していった。

こういった社会は類人猿ならではのものであり、両立を可能にしたのは、共同保育から育まれた<共感力能力>を非情に高めていったことである。
忘れてはいけないのは、人間の赤ちゃんといのは、いまだに共同保育をさせるようのに生まれてくるということ。
人間の目には他の類人猿にはない「自目:があります。
それによって、相手と対面して目のわずかな動きを見るだけで、どんな感情を示しているかをモニターできる能力を持ったわけです。
わたしたちは相手の目を見ることで気持ちを伝え合い、その人の人格や人となりというこのを判断し、そこに信頼関係が生まれる。
信頼をつくるには、顔を合せるという身体的なつながりが必要になってきます。
そこで重要なのが、食事といものが古来、人と人をつなぐ接着剤になってきたことです。
人間ほど時間をかけて対面しながら食事をする動物nはいない。
しかし、食事のもつ重要な役割にあまりに無自覚であって、いま家族が崩壊している直接的な原因の一つには、一緒に食事をしなくなったことがあると思います。
家族と共同体の中のつながりを再生するのは、食事を共にする「共食」がとても重要だと思います。
「身体的なつながり」をもう一度、復活させていかなくては豊かなになっていけないと思います。
それには身体の同調を呼び起こすような行為、行動をする。
例えば、音楽を一緒に聞く聴くとか、スポーツをする、食事を共にするとしながら、互いに生きているんだということを確認し合い、
喜び合えるようなことを生活の中に頻繁にとりいれていくことです。
人間が言葉を使う以前に、共感能力を生み出した宗教というものも、古来、人と人を身体的につなげぐ役割を果たしてきたといえます。
若い人はもっと身体をつかわなくてはいけない。
身体を使いながら頭を使う。
考える力を身に付ける。
そのためには、もっと周りの人の生の言葉で話をしていくことが重要だと思います。
京都大学京極寿一総長
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