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大阪市民 自治の歴史

2019年04月10日 09時02分59秒 | 日記・断片

毎日新聞の「余禄」欄(1面)で得た知識であるが、大正の末の「大大阪」構想により、市域拡張で、当時の大阪の面積、人口ともに東京を抜いて日本一の大都市となった。
「大阪市民は自治の歴史を誇ると共に大大阪の建設を完成しうる精神の力を有している」。大阪市長の関一の宣言である。

御堂筋の拡張と整備、公営地下鉄開発開業などの都市近代事業を成し遂げた。
その「自治の歴史」とは江戸時代から町役人を公選するなど、武士やら官やらに頼らない町民―市民の伝統。
「大阪市民の自治生活が東京のそれに比してはるかに優れている」東京市長の後藤新平は発言した。

若いころ、御堂筋の広さに驚いたことがある。
東田辺の彼女の実家から大阪駅まで、実家では「こいさん」と呼ばれていた彼女の車に同乗し御堂筋を通る。
「道が広いな」と思わずつぶやく。
「そうやろう」彼女は笑む。
大阪を嫌っていた彼女は、日ごろ標準語を話すことに努めていた。
そのことで、彼女が大阪出身とは、しばらく知らなかった。
遠い記憶は、知識を得た陰に潜んでいて、突然浮かびあがるものと不思議な思いがする。


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