中国の矛盾 中国が抱えている問題点は何ですか?

2024年06月14日 08時52分42秒 | その気になる言葉
世界第2位の経済大国であり、14億人の人口を抱える中国は現在、さまざまな問題を抱えている。
経済成長の鈍化、若者の失業率上昇、そして不動産市場の崩壊だ。
先には、経営危機に陥っている不動産開発大手、中国恒大集団(エバーグランデ)の許家印会長が警察の監視下に置かれたと報じられたほか、株式の取引が再停止となった。
 
[北京 6日 ロイター] - 中国の李強首相の国のビジョンは矛盾をはらんでいる。経済モデルの「変革」するという目標は、成長率を5%前後に安定させることと相容れないだろう。
李強首相は5日に開幕した全国人民代表大会(全人代)で初の政府活動報告を行い、国内消費を拡大する一方、工業生産能力の過剰や地方政府の債務リスクを抑制し、不動産部門では「正当な」プロジェクトだけを支援すると約束した。
負債による投資への依存、極端に低い家計支出など、深刻な構造的不均衡の是正を求めてきた人々にとって、こうした約束のひとつひとつは心地よく聞こえるだろう。
だが製造業投資、不動産偏重、インフラプロジェクト関連の地方の債務は、これまで中国経済発展の重要な柱だった。これを抑制することは、短期的には成長率の低下も受け入れることを意味するとアナリストは指摘する。
ナティクシスのアジア太平洋チーフエコノミスト、アリシア・ガルシア・エレロ氏は「矛盾がある。経済をどのように変えていくのか説明していない」と述べた。
 
「社会主義」と「市場経済」の間の矛盾が拡大している。
自由競争を原理とする市場経済と対外開放をさらに進めれば、その分だけ私的財産権を広げ、共産党の政治介入を小さくしなければならない。
現在の習政権は口では改革開放の継続を訴えるが、現実には共産党の指導による中央集権化を促し、民営企業を締め付け、国有企業を優遇している。
結局、明確な指針のない状態が続いてのが現状だ。
 
「力ある者とて、思いどおりに状況を支配し切れるわけではない。歴史単一の支配者いない。どんなに強そうに見える者も、状況をかたち作る一コマでしかない」五百旗頭真さんの指摘。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿