親子の関係が、憎しみに発展することもあるのだ。
誰が、納得できるとか、行為を肯定することなど、事態の流れや展開は単純な問題ではない。
悪とか善とかは現実的には、峻別して厳密に言及することはできないのである。
19歳の由紀子は、父親によって辛く対応されてた子どものころからの過去を引きずっていて心は不安定にうごめき、どこまでも支配的な父おやに反発して生きて来た。
そんな父親は妹と弟を異常なまで可愛がってきた。
一方の由紀子は悪い子であり、小学生5年の時から、本屋や近所の雑貨店から万引きを繰り返してきたのだ。
「お前のような娘は、佐田家の恥だ。死んでしまえ!」と父親の貞夫を娘を罵倒してきた。
父親の怒りは当然であった。
父親は長女の由紀子に期待して、求めに応じて、それなりんの小遣いを与えていた。
だが、由紀子は友人たちの気持ちを自身に引くとめるため、万引き行為と自身の小遣いの金の散財などで、衣食などに金を投いて、どこまでも友人たちの気持ちをつなぎとめていたのだ。
ある意味で、彼女の行為は実に切ないものだであったのだ。
皮肉にも金では友だちの心を、自身に繋ぎとめることができなかったのである。
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