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中高制服、割れる選択制導入

2019年02月23日 19時07分16秒 | 社会・文化・政治・経済

毎日新聞2019年2月22日 東京朝刊

 かつて管理教育の象徴だった公立中学、高校の制服を、性別によらない選択制にする動きが広がる。だが、まだ男女別の制服を課す学校が大半だ。選択の自由を求める生徒にはどんな事情があるのか。各地の選択制導入の経緯とともに探った。

●「心の性」に対応

 群馬県高崎市の市立高崎経済大付属高校の校則には、女子の制服としてスカートとスラックスの両方が明記されている。浜野雅樹校長によると、校則が変わったのは約10年前。当時2年生だった飯塚花笑(かしょう)さん(28)=映画監督=が「男子の制服を着たい」と要望したことがきっかけだった。

 飯塚さんは性別に違和感があり、スカートが苦痛だった。担任に相談すると、男女共通の体育着を着ることは許されたが、校内で一人だけの「浮いている」状態に耐えきれなくなった。

女子も選べるスラックス 中学校制服、LGBTに配慮
社会
2019/2/4
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性別に関係なく自由に制服を選べる公立中学校が増え始めた。埼玉県新座市立第六中学校は1月、スラックスとスカートを自由に選択できる制度を導入。来年度からは東京都中野区なども同様の仕組みを取り入れる。福岡市は男女共通の制服デザインを検討中。学校現場で「性別と服装の不一致」に悩む子供への配慮が進みつつある。

埼玉県新座市立第六中学校では1月から女子生徒もスラックスを選べるようになった(同中学校提供)
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埼玉県新座市立第六中学校では1月から女子生徒もスラックスを選べるようになった(同中学校提供)
新座市立第六中学校は1月、女子生徒の制服を従来のブレザーとスカートに加え、スラックスを選べるようにした。きっかけは2018年7月の学校指定品検討委員会。保護者から制服について「小学校では女子児童もズボンをはいている。中学校も導入してはどうか」との声が上がった。

学校は同年10月、学区内の小学5~6年生の保護者350人にアンケートを実施。スラックスの導入には350人中195人が賛成した。「どちらでもない」は126人、「反対」は29人で肯定的な意見が半数以上を占め、導入を決めた。


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