枯れ葉 | |
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Kuolleet lehdet | |
監督 | アキ・カウリスマキ |
脚本 | アキ・カウリスマキ |
製作 |
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出演者 | |
主題歌 | 「枯葉」 |
撮影 | ティモ・サルミネン |
編集 | サム・ヘイッキラ |
製作会社 | |
配給 |
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公開 |
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上映時間 | 81分 |
製作国 | |
言語 | フィンランド語 |
製作費 | €1,400,000 |
興行収入 | US$6,900,000 |
『枯れ葉』(かれは、フィンランド語: Kuolleet lehdet)は、アキ・カウリスマキ脚本・監督による2023年のフィンランド・ドイツ合作の恋愛・コメディドラマ映画。
カウリスマキの20本目の長編映画であり、2017年に発表した映画監督からの引退を事実上撤回した復帰作でもある。当初三部作として構想されていた『パラダイスの夕暮れ』(1986年)、『真夜中の虹』(1988年)、『マッチ工場の少女』(1990年)から成る『労働者』シリーズの続編である。
主演はアルマ・ポウスティとユッシ・ヴァタネンである。製作はスプートニクとブフォが行った。
プレミア上映は2023年5月22日に第76回カンヌ国際映画祭で行われ、コンペティション部門でパルム・ドールを争い、審査員賞を受賞した。フィンランドでは2023年9月15日に公開された。批評家からの評価は高く、ナショナル・ボード・オブ・レビューからは2023年の国際映画トップ5に選ばれた。
第96回アカデミー賞国際長編映画賞にはフィンランド代表作として出品され、最終選考15作品に残った。
ストーリー
ヘルシンキに住む独身女性・アンサ(フィンランド語で「罠」の意味)は、スーパーマーケットでゼロ時間契約者として商品の陳列に明け暮れていた。ある晩、同僚の女友達たちとカラオケ(伴奏で歌う)パブに出かけたアンサは、工場で働く孤独な労働者ホラッパと目が合うが、互いに声はかけられなかった。
賞味期限切れのパンを持ち帰ろうとして見つかり、解雇されるアンサ。新たな仕事はカラオケパブの皿洗いだった。初の給料日にアンサが出勤すると、バーのオーナーは麻薬密売で逮捕されていた。金のないアンサに声をかけ映画に誘うホラッパ。電話番号は教えたが、名前は告げずに別れるアンサ。しかし、ホラッパは番号の紙片を失くし、夜ごと映画館の前でアンサを待ち続けた。
アルコール検査で依存症だとバレて工場を解雇されるホラッパ。アンサとはすれ違いの日が続き、ホラッパは建設現場で働きだした。別の工場に職を得たアンサは、ある晩、ようやくホラッパと巡り合った。
ホラッパを自宅に招き食事を振る舞うアンサ。だが、家族の飲酒で苦労したアンサは、隠れてポケット瓶から飲むホラッパに怒り、家から追い出した。
酒を絶ち、断酒の会にも通うホラッパ。君のためだと電話を受けて家に呼ぶアンサ。だが、ホラッパは現れなかった。数日後、ホラッパの友人から彼がトラムにはねられ意識不明で入院中だと聞くアンサ。
毎日、仕事帰りに病院で眠っているホラッパに雑誌を読み聞かせるアンサ。ついにホラッパは目覚め、アンサと共に松葉杖で退院して行った。
キャスト
- アンサ - アルマ・ポウスティ
- ホラッパ - ユッシ・ヴァタネン
- ヌオタリ - ヤンネ・フーティアイネン
- リーサ - ヌップ・コイヴ
- 鉄工所の上司 - マッティ・オンニスマー
- ネットカフェの店員 - シーモン・アル=バズーン
- アンサの上司 - マルティ・スオサロ
- 移動式住居の男性 - サカリ・クオスマネン
- 高等看護師 - マリア・ヘイスカネン
- トーニャ - アリナ・トムニコフ
- 犬のチャップリン - 犬のアルマ
- 本人役 - マウステテュトット
- ユホ・クオスマネン
- シェルワン・ハジ
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