2019.9.24 11:30週刊朝日
ドラァグクイーン、医大生、バーテンダー、逃亡者……と、ここ数年で役の幅をぐんと広げている人気俳優、三浦春馬さん。作家の林真理子さんが迫ります。
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林:話が変わりますけど、私、びっくりしたのは、三浦さん、まだ20代なんですよね。
三浦 そうなんです。32、33歳だと思われることが多くて、「まだ20代だったんだ」って驚かれることがわりと多いんですよね。
林:昔からずっと第一線で活躍していらっしゃるような気がしますよ。10代のときからいっぱい出てたんですか。
三浦:いや、いっぱいじゃないですね。「水戸黄門」に出させてもらったり、「はぐれ刑事純情派」に出させてもらったり、細々とやってました。
林:細々じゃないですよ。最初は「あぐり」(NHK「朝ドラ」97年度上半期)だったんでしょう? 何の役だったんですか。
三浦:エキストラです。
林:エキストラ? あぐりさんの息子の役とかじゃなくて?
三浦:ぜんぜん。電車の乗客で、主人公からおにぎりをもらうというだけの役でした。
林:「あぐり」でデビューしたってプロフィルには書いてありますけど。
三浦:エキストラの中で使われたということなんで、それでもまあデビューなんですよね。エキストラとしてでも、現場に行ったのは「あぐり」が初めてだったんで。
林:そのとき、この仕事をやろうと決めたんですか。
三浦:いや、そのときは純粋に遊んでるだけでした。
林:NHKに一回行っただけなんですか。
三浦:そうですね。
林:子役から大人になるまではふつうの子だったんですか。
三浦:いや、小学生、中学生から子役として出てました。
林:そのころから、“ふつうの青年”のときってなかったということですね。
三浦:仕事はずっと続けてました。
林:三浦さんがJRの駅員に扮した大きなポスターが、全国津々浦々に貼られていたのを覚えてますよ。
三浦:東北新幹線の新青森駅開業のポスターだったと思うんですけど、あれはすごくいいコマーシャルでしたよね。僕も好きです。20歳ぐらいでしたね。
林:最近は役の幅が広がってきたとおっしゃってましたけど、今年、舞台は「キンキーブーツ」と「罪と罰」もなさったんですね。主役のラスコリニコフを。
三浦:はい。「罪と罰」のあとに、「キンキーブーツ」をやらせてもらいました。
林:舞台と映像と、どちらが向いてると思ってます?
三浦:どうなんでしょうね。おもしろい作品に参加したいなと思っていて、どちらでも輝きたいなと思ってますね。
林:そしてドラマ「TWO WEEKS」(フジテレビ系)もすごい人気ですね。
三浦:ありがとうございます。
林:うちの大学生の娘が、ずっとドラマを録画して熱心に見てますよ。このごろの若い子は、テレビも録画して見るんですよね。彼女、「いいドラマほどみんな録画してるんだよ。録画しないのはジジババが見るドラマだけ」なんて言ってましたけど(笑)。
三浦:ハハハハ、おもしろいお嬢さんですね。
林:ふだん、お酒とか飲みに行ったりする時間はあるんですか。
三浦:はい、普通にありますよ。
林:これから、そういうところも含めて出会いがあるといいですね。
三浦:アハハハ、そうですね。いい人に出会えればいいなと思います。
林:でも、スターの人ってふつうの女の子と出会うチャンスなんてないですよね。
三浦:まあそうですね。向こうとしては著名人としての認識から始まりますからね。
林:三浦さんぐらいになっちゃうと、ファンの人も近づけないしね。そのうち、(小泉)進次郎さんみたいに突然「エッ!」みたいなことがあるかもしれない(笑)。
三浦:アハハハ。
林:どういう人と結婚されるのか、すっごい楽しみ。
三浦:結婚しないかもしれないですけどね。
林:ファンの人はそれを望んだりもしますけどね。ずっとカッコよく一人でいてくださることを願って。
三浦:考えておきます(笑)。
(構成/本誌・松岡かすみ)
※週刊朝日 2019年9月27日号より抜粋
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