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創作 人生はドラマ 2)

2023年09月14日 02時13分24秒 | 創作欄

人生にもしもがあるのか、ないのか?

茂樹は、「もしも」を想っていた。

愛した真紀の死。

元交際相手に刺殺された真紀は、イタリアへの留学が予定されてもいたのだ。

真紀はオペラ歌手として、大成していたかもしれない。

そんな真紀と茂樹の関係は続いていただだろうか?

茂樹は、不動産会社の営業から、建設業界の専門紙の営業になっていた。

高度成長期であり、新聞の広告とりは楽でもあった。

営業で、全国各地へ行き現地の美味しい料理や酒も味わう。

同僚である記者たちに情報も流したので、重宝がられたのだ。

当時、女性記者は珍しかったが、新卒の奥田早苗は、茂樹からの情報を頼りにする。

早苗は、作家になることを夢見ていた。

「芥川賞でも、とれるといいね」

「今は、無理だと思うのだけれど・・・」早苗は頬を赤らめてほほ笑む

茂樹はビル内の食堂で早苗と食事をする機会が増えた。

新聞社はビルの地下1階で、同じフロアーに食堂があった。

9階にはホールがあり、講演会やコンサート会場にもなっていた。

茂樹は真紀を想って、二期会のコンサートに足を向けた。

 

二期会(にきかい)は、1952年に結成された声楽家任意団体である。2005年9月に「財団法人二期会オペラ振興会」へ包含されて単独団体としては存在しない。

当初は東京藝術大学(東京音楽学校)出身者中心の団体と言う色彩が強かった。

 

 

 

 


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