3/26(金) 6:37配信
Yahoo!ニュース オリジナル THE PAGE
東京五輪の聖火リレーが福島県からスタート。第一走者は2011年にサッカー女子W杯で優勝したなでしこジャパンのメンバーが務めた(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)
東京五輪の聖火リレーが25日、福島県のサッカー施設「Jヴィレッジ」からスタートした。同施設は、東日本大震災時に原発事故対応の拠点となっていた場所だ。第1走者は、2011年の女子サッカーW杯で優勝した「なでしこジャパン」のメンバー。トーチを手にした岩手県出身の岩清水梓氏を先頭にタレントに転身した丸山桂里奈氏ら16人が走り始め、いわき市では、同市にある観光施設を題材にした映画「フラガール」に出演した、お笑いコンビ「南海キャンディーズ」のしずちゃんが聖火をつないだ。初日は、途中でトーチの火が消えるアクシデントや「密」を避けるはずの沿道に人が集まる応援問題などもクローズアップされた。
聖火リレーは7月23日に新国立競技場で行われる開会式まで121日間をかけ、約1万人のランナーが全国の859市区町村を巡るが、海外メディアも、聖火リレーのスタートを次々と報じた。
新型コロナウイルスの影響で1年延期された聖火リレーには、今なお開催への反対意見が根強い、東京五輪の気運を高めることへの期待もあるのだが、巨額な放映料をIOC(国際オリンピック委員会)に支払い、多大な影響力を持つ米NBCは「新型コロナウイルスの恐怖がある中、東京五輪大会の聖火リレーが始まる。これは廃止されるべき」という厳しい意見記事を掲載した。
記事はスタート地点を福島県とした聖火リレーについて触れ、「東京2020五輪(新型コロナウイルスのため1年延期となった)は、福島の復興を示すように元々は『復興五輪』とされた。だが、この地域の多くの人々は、資材が五輪を準備する東京へと流れ、それにより福島の復興が遅くなったことで東京五輪を非難している」と、現状を指摘。
「大きな問題は、聖火リレーで始まった夏季五輪が、実はパンデミックの状況を悪化させるかもしれないということだ。日本のワクチン導入は、まだ始まったばかりで、五輪が始まる時にもすべての人々が完全にワクチン接種を終えていないだろう。五輪組織委員会は、海外からの観客を認めないと発表したが、何千もの選手、コーチ、報道関係者がワクチン接種を要求されない中で入国することが考えられる。日本の世論は、当然のことながら神経質になっている」と問題提起した。IOCは、先日、海外から日本へいく選手団へのワクチンを中国が提供する考えがある方針を示したばかりだった。
そして記事は、「(新型コロナウイルスの)パンデミックのまっただ中で始まった東京の聖火リレーは、ずばりナチスによって始められた五輪の伝統儀式だ。(今回も)公衆衛生を犠牲にするリスクを冒している。特にナチスの宣伝活動に由来するような伝統のいくつかは廃止されるべきだ」と聖火リレーの廃止を主張した。
「劇場のような聖火リレーというショーをなくすべき別の理由がある。(聖火リレーは)五輪聖火を通じて彼らの信条を広げる手段として、1936年の夏季五輪でナチスによって考案されたものだからだ」と、1936年のベルリン五輪で始まった聖火リレーが、当時、ドイツ政権を担っていたナチスの政治的なプロパガンダとして利用されたという経緯があったことを紹介。
「現代では、聖火リレーを(政治的な)プロパガンダとして使うことは少しばかり困難な道のりにはなってきた」としながらも「2008年の北京夏季五輪での聖火リレーは、『調和の旅』と組織委員会によって名付けられていたが、チベットを支援する人権活動家たちは、自分たちの主張を表現する機会として利用し、街々で、小競り合いが起きていた」という事象があったことを伝えた。その上で、「今回も、福島の活動家たち、そして日本中の人々が、聖火リレーが始まる前に、リレーを止めるように呼び掛けていた。我々は(その声に)耳を傾ける時だ」と否定的な意見で締めくくった。
NBCは、東京五輪組織委員会の森喜朗会長が女性蔑視発言を行った際にも「辞任すべき!」との意見記事を掲載。一度は、留任に傾きかけた動きにストップをかけるほどの影響力を与えたことがある。
また経済誌であるフォーブス誌は、「東京2020五輪の聖火リレーが1年延期の後、新型コロナウイルスのパンデミックが続く中で、開催に強い反対があるにもかかわらず、大会開催へ向けた日本の決意を示すためについに始まった」と批判的な論調で報じた。
記事は「聖火リレーは2011年に津波や原発事故の引き金となった2011年の強烈な地震があった福島県から始まり、この後、4カ月間、続いて数千人の走者が参加する」、「日本では大勢がパンデミックを考慮して大会に反対し、世論調査で半数以上が延期か中止を望んでいる」といった現状を紹介。
「このスポーツ行事を1年遅らせることになった新型コロナウイルスのパンデミックの問題だけでなく、東京2020大会は多くの性差別の騒動に見舞われた」と、東京五輪組織委員会の森喜朗会長が、女性蔑視発言により辞任に追い込まれた問題などが起きたことを皮肉を込めて伝えた。
「劇場のような聖火リレーというショーをなくすべき別の理由がある。(聖火リレーは)五輪聖火を通じて彼らの信条を広げる手段として、1936年の夏季五輪でナチスによって考案されたものだからだ」と、1936年のベルリン五輪で始まった聖火リレーが、当時、ドイツ政権を担っていたナチスの政治的なプロパガンダとして利用されたという経緯があったことを紹介。
「現代では、聖火リレーを(政治的な)プロパガンダとして使うことは少しばかり困難な道のりにはなってきた」としながらも「2008年の北京夏季五輪での聖火リレーは、『調和の旅』と組織委員会によって名付けられていたが、チベットを支援する人権活動家たちは、自分たちの主張を表現する機会として利用し、街々で、小競り合いが起きていた」という事象があったことを伝えた。その上で、「今回も、福島の活動家たち、そして日本中の人々が、聖火リレーが始まる前に、リレーを止めるように呼び掛けていた。我々は(その声に)耳を傾ける時だ」と否定的な意見で締めくくった。
NBCは、東京五輪組織委員会の森喜朗会長が女性蔑視発言を行った際にも「辞任すべき!」との意見記事を掲載。一度は、留任に傾きかけた動きにストップをかけるほどの影響力を与えたことがある。
また経済誌であるフォーブス誌は、「東京2020五輪の聖火リレーが1年延期の後、新型コロナウイルスのパンデミックが続く中で、開催に強い反対があるにもかかわらず、大会開催へ向けた日本の決意を示すためについに始まった」と批判的な論調で報じた。
記事は「聖火リレーは2011年に津波や原発事故の引き金となった2011年の強烈な地震があった福島県から始まり、この後、4カ月間、続いて数千人の走者が参加する」、「日本では大勢がパンデミックを考慮して大会に反対し、世論調査で半数以上が延期か中止を望んでいる」といった現状を紹介。
「このスポーツ行事を1年遅らせることになった新型コロナウイルスのパンデミックの問題だけでなく、東京2020大会は多くの性差別の騒動に見舞われた」と、東京五輪組織委員会の森喜朗会長が、女性蔑視発言により辞任に追い込まれた問題などが起きたことを皮肉を込めて伝えた。
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