電通新人社員が過労自殺

2016年10月08日 22時50分23秒 | 社会・文化・政治・経済
2016年10月7日、三田労働基準監督署は元電通社員 高橋まつりさん(享年24歳)の自殺について、これを過労死と認定した。

24歳東大卒女性社員が過労死 電通勤務「1日2時間しか寝れない」 クリスマスに投身自殺 労基署が認定

電通は過去にも社員の過労死事件を起こしており、2000年まで遺族との係争を続けていた。今回の事件はその反省が活かされることなく、同じ悲劇が繰り返されてしまったという形になる。ちなみに、前回の被害者も今回と同じ24歳。新卒一年目での自殺…というのも同じパターンだ。

【事例紹介】1991年 電通の過労自殺事件を紹介します。



今回の過労自殺事件が過去の事例と異なり興味深い点は、SNSによる被害の可視化が可能になっていることだ。上の朝日新聞の報道にもあるように、高橋まつりさんはtwitterアカウントを持っており、友人や家族に向けてひんぱんに「つぶやき」を投稿していた。

その「つぶやき」の内容や投稿時間から、まつりさんが異常な勤務状況に追い込まれていたことが客観的にも明らかになり、自殺から10ヶ月という異例のスピード認定が出たものと思われる。

ちなみに1991年の電通過労死事件は最高裁にまでもつれ込み、最終的な判決がでたのが2000年3月、10年近くの時間を費やした上での勝利だった。この点を鑑みても、インターネットにより労働被害の可視化が容易になっていることは注目に値する点だろう。



本稿では、亡くなった高橋まつりさんのtwitterでのつぶやきを引用し、本事件の背景と、電通の企業体質について考察する。



異常な長時間労働
1日20時間とか会社にいるともはや何のために生きてるのか分からなくなって笑けてくるな。

— まつり (@matsuririri) December 17, 2015


今から帰宅だが、どう見積もっても時間が足りないぞ?
苦手なことがあると効率が悪くなりすぎるな…

— まつり (@matsuririri) December 8, 2015


(※:午前4時6分のツイート)

今から帰宅だよ(T ^ T)

— まつり (@matsuririri) December 10, 2015


(※午前5時39分のツイート)

これらのツイートから判断するに、電通では深夜どころか早朝にまで渡る異常な長時間労働が繰り返されていたことがわかる。常識では考えられない時間に「今から帰宅」とつぶやいているのは上のツイートだけではなく、多くの過去のツイートでも繰り返されている。

これらから、電通では早朝までに渡る異常な長時間労働が繰り返されているいることがわかる。



常態化する休日出勤
異常な労働時間だけでなく、休日出勤が常態化していたことも、過去のツイートから伺える。

土日も出勤しなければならないことがまた決定し、本気で死んでしまいたい。

— まつり (@matsuririri) November 5, 2015


日曜日も弊社は輝いている

— まつり (@matsuririri) November 1, 2015


日曜の昼過ぎにお風呂はいって会社行って会社で寝るライフスタイルにはまりつつある…

— まつり (@matsuririri) November 1, 2015


このように、土曜・日曜の休日出勤が電通では常態化していたことがわかる。

まつりさんのツイートには「徹夜」という単語も散見されており、平日も休日も、昼も夜もない連続勤務の状態にまつりさんが置かれていたことが推測できる。



残業代の不払い?
上記のように、高橋まつりさんは極めて過酷で異常な連続勤務の状態に追い込まれていた。

しかし、以下のツイートを見ると、どうも残業代は通常の給与の1.5倍しか支払われていないようだ。

https://twitter.com/matsuririri/status/659384337675063297

週40時間、月160時間労働が通常の労働時間と考えると、給与が1.5倍になるのに必要な残業時間はわずか64時間だ(残業代は時間給の1.25倍であるため)。

上記のような異常な長時間労働をこなしながら、残業代が給与の50%しかでないというのは明らかに不自然だ。研修期間の残業代をゼロと見積もった上での推論ではあるが、このことから電通では残業代の不払いがあったのではないかと推測できる。



残業時間の過小評価?
朝日新聞の報道では、「最長月130時間の残業」と報道されていたが、これも違和感がある。

月の出勤日を23日と仮定すると、1日の平均残業時間は5.6時間。だいたい22時30分ごろが平均帰宅時間になる計算だ。しかし、まつりさんは

22時前に帰れるなんて…奇跡だ

— まつり (@matsuririri) December 16, 2015


「22時前に帰れるなんて奇跡だ」とツイートしている。

このことから、22時以降に渡る長時間勤務が常態化していたと考えるのが自然だが、それでは最大月130時間の残業という報道と明らかに数字が食い違う。

さらに、既に述べたように休日出勤や早朝4時・5時までに渡る長時間勤務、徹夜での勤務なども常態化していた。こうした事情を考えると、「残業時間130時間」という数字には明らかな矛盾がある。

ここから、電通では残業時間の過小評価、残業代の不払いといったことが常態化していた可能性がある。



横行するパワハラ
パワハラについてのツイートも多い。

いくら年功序列だ、役職についてるんだって言ってもさ、常識を外れたこと言ったらだめだよね。人を意味もなく傷つけるのはだめだよね。おじさんになっても気がつかないのは本当にだめだよね。だめなおじさんだらけ。

— まつり (@matsuririri) November 2, 2015


「年次の壁は海よりも深い」という村の掟みたいな社風を忘れて年の近い先輩に馴れ馴れしい口を聞いて怒りを買ってしまい、わたしの精神がまた傷ついてしまった。

— まつり (@matsuririri) October 29, 2015


年長の上司から礼節を欠いた叱責を繰り返されていること、また「年次」に強くこだわる、いわゆる体育会系の体質が根強く残っていることががこのツイートから伺える。

具体的な叱責の内容もつぶやかれている。

部長「君の残業時間の20時間は会社にとって無駄」「会議中に眠そうな顔をするのは管理ができていない」「髪ボサボサ、目が充血したまま出勤するな」「今の業務量で辛いのはキャパがなさすぎる」

わたし「充血もだめなの?」

— まつり (@matsuririri) October 30, 2015


このツイートからは

・上司(部長)がまつりさんの異常な長時間勤務について把握していたこと

・それを把握した上で、目の充血や髪質の乱れなど、業務と無関係かつ改善不可能な点について叱責を行っていたこと

などがわかる。

「君の残業時間の20時間は会社にとって無駄」
「会議中に眠そうな顔をするのは管理ができていない」

などの発言は、まさにパワーハラスメントとしか言いようがない。

20時間残業している人間を捕まえて「眠そうな顔をするな」「目を充血させるな」とは、どういう脳の構造をしていたら出てくる台詞なのか、理解に苦しむ。

しかもそれは自分の部下なのだ。
管理職が管理職としての責任を放擲し、パワハラに勤しんでいたことがここから読み取れる。



深刻なセクハラも
性的な嫌がらせ(セクシャルハラスメント)と読み取れるツイートも多々あった。

男性上司から女子力がないだのなんだのと言われるの、笑いを取るためのいじりだとしても我慢の限界である。
おじさんが禿げても男子力がないと言われないのずるいよね。鬱だ〜。

— まつり (@matsuririri) December 20, 2015


女子力をネタにした「いじり」。

前後の文脈から高齢の上司からであると読み取れる。

上のツイートも不愉快だが、さらに闇の深さを感じさせるのが以下のツイート

私の仕事や名前には価値がないのに、若い女の子だから手伝ってもらえた仕事。聞いてもらえた悩み。許してもらえたミス。
程度の差はあれど、見返りを要求されるのは避けて通れないんだと知る。

— まつり (@matsuririri) December 14, 2015


「見返り」とは一体なんなのか。

このツイートを読むと、男性上司から「仕事を手伝ってもらう」ことに対して、「性的な見返り」を要求され、しかもそれを断れなかった…と読み取ることができる。

新卒一年目の部下の仕事を手伝うこと、悩みを聞く事、ミスを許容することは、上司・先輩としては当然の業務だ。それに「見返り」しかも文脈からすれば明らかに「女の子だから」要求されるような性的な見返りを要求することは、職業倫理として言語道断であるのは言うに及ばず、もはや刑事事件の範疇だ。

このツイートの9日後、まつりさんは命を絶った。



いったい、どこまで異常な職場環境だったのか。

長時間勤務・休日出勤・残業代の未払い・セクハラ・パワハラ…

電通という企業の中で何が起こっているのか。明らかにする必要が確実にあると言える。



被害者は他にもいる
あまりに異常な勤務状況であるため

「これは例外的な事例だったのではないか」

と思いたくなる。しかし、まつりさんのツイートはそれも否定する。

多くの従業員がまつりさんと同じく異常な環境で働かされていたことが、まつりさんのツイートからは読み取れる。

同期みんなで土曜出社だから楽しく出社できる!

— まつり (@matsuririri) December 12, 2015


誰もが朝の4時退勤とか徹夜とかしてる中で新入社員が眠いとか疲れたとか言えない雰囲気なので、火事とか地震の時でも逃げることに罪悪感覚えて最期までPCの前にかじりついて死ぬやつだわ。

— まつり (@matsuririri) October 14, 2015


もちろん、電通は社員数7000人、連結従業員数は47000人を超える超大企業だ。

部署によっても大きな差異はあっただろう。

しかし、上のツイートから、「若干名」では済まない大数の従業員がまつりさんと同じような休日出勤・長時間勤務の状態にあったことが伺える。

パワハラやセクハラに関しても同様の被害があった可能性が高い。まつりさんが「(20時間残業の末の)眠そうな顔」を叱責されたのは会議の席だった。このことから、「隠された事実」ではなく、むしろ「公然の秘密」として、異常な労働環境やセクハラ・パワハラが横行していると考えるのが自然だろう。



電通という企業の体質はいつ変わるのか
1991年の新卒過労死事件、通称「電通事件」は、2000年の最高裁判決を以って終結した。

企業には

従業員の労働時間を管理し、過労死を防止する義務がある

ことを司法が明確化したとし、当時おおいに話題になった。

しかし、また同じ電通から、また同じような事件が繰り返されている。



今回の事件は、電通の企業体質が「電通事件」を経てもなお全く改まっていないこと、管理職が従業員の異常な勤務状況を把握した上でなおそれを改善しようとしていなかったこと、電通内で深刻なパワハラやセクハラが繰り返されていたことを示唆してる。

電通という企業はいつ変わるのか、

日本の行政・司法は、いつまでこの異常な労働環境を放置するのか、

「第二次電通事件」とも言える本件を皮切りに、活発な議論が沸き起こることを願わずにはいられない。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

JAとりで総合医療センターの第25回ふれあいまつり

2016年10月08日 16時38分05秒 | 医科・歯科・介護
「地域の方々により開かれた病院をめざして」

講演会、模擬店、新鮮な農産物即売、吹奏楽団演奏、ビデオ上映「認知症を生きる」、ミニ講演会、ジャズバンド演奏、似顔絵コーナー、茶席コーナー、院内ツアー、患者さんと職員の趣味展、健康チェック、バザー、血圧測定、体力測定、ハンドマッサージ、パネル展示など。
そして、RYUの「ものまねショー」
焼きそば、もち、やきとり、おにぎりなどは100円。
抽選会もあった。
初めて家人とともに参加した。
帰りは豪雨となる。
キリンビールの入り口のガード下で15分ほど雨宿りをしたが、ここまでくるのに傘をさしてもかなり濡れた。
運動靴に雨水が浸み込む。
シャツ腕も濡れ肌寒くなる。
コンビニで酒を買い、飲みながら雨の中を家へ戻る。








ものまねタレント RYU
レパートリーは久保田利伸・徳永英明・ 氷川きよし ...

日本大学在学中にテレビ初出演した「全日本そっくり大賞」で、久保田利伸の歌まねで ものまね番組史上最年少である21歳でグランプリを獲得。

その後もものまねタレントのみならずショーパブでのプロデュース、地元である取手市議会議員など多方面で活躍
本名:山野井 隆(やま のい たかし)。
src="http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/8f/d409f97d9cf20f179aaced84aa055e46.jpg" border="0">






















コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

人生の深さも味わえない

2016年10月08日 16時21分33秒 | 社会・文化・政治・経済
★青年の理念、青年の情熱をもって、一生涯を貫き通す。
これは難しことであるが、執念を燃やして挑むのだ。
★原点をもつ人は強い。
★何事にも前向きになれる自分づくり。
★平和こそ、人類の進むべき、根本の第一歩に。
★リーダーが模範を示すことで、皆が行動を起こすようになる。
★一人の歓喜は、必ず伝播する。
★中途半端な自分を変えたいと挑戦する。
★諦めない心を持つ。
★自分が先頭に立ち、突破口を開く。
★どこまでも「信じる」という覚悟。
★まず信じなければならない。
証拠を求める前に信じなければならない。
なぜなら、何も信じない者に証拠などありようがないから―哲学者・アラン
★自身の可能性や将来、人の心や励ましなど、なにかにつけて「信じられない」という人は、自身の底力を発揮できず、人生の深さも味わえない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

仏法の根底には万人への尊敬がある

2016年10月08日 09時18分26秒 | 社会・文化・政治・経済
★人は使命を果たすために生まれていた。
だから、果たすべき使命がある限り生きてゆくのである。
★一人一人が今いる場所で自身の課題に挑戦し勝利していく。
★人は劇的に変わることができる。
自身に内在する仏の生命が目覚めた時である。
★悲観的であった性格も見る見る明るく強くなっていく。
悲観する仏など存在しないから。
★一人一人に無限の可能性はあるとする仏法の根底には万人への尊敬がある。
仏の生命は尊いからだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

活字は人生を豊かにする

2016年10月08日 07時15分57秒 | 社会・文化・政治・経済
★「失敗は成功の母」
だが、失敗を成功につなげるには、具体的な行動が不可欠。
自分を信じられるかどうか、問題は揺るがない確信。
★他者に尽くす。
その理念こそ世界を調和へ導く力。
★自分を信じて立ち上がれば、必ず全てが軌道に乗る。
★東西ドイツの統一の日。
分断から共生へ。
人類を結ぶ対話の潮流。
★「新聞を読む頻度」学力に比例。
活字は人生を豊かにする。
新聞を読まなかった、高校、大学時代。
悔やまれるばかり。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第9回老人会総会

2016年10月08日 07時02分11秒 | 日記・断片
昨日の第9回老人会総会には、240名余が参加した。
午後2時開始。
体験談を話すのは当方がトップ、30分前に会場に来てほしいと取手地元の大森会長から言われていた。
だが、待ち合わせの時間を過ぎても、寺川さんが来ない。
今日は牛久の文化ホールで「歌い継ぐ流行歌 昭和歌謡に魅せられて」があるので、早めに行くと言っていたのに、寺川さんが来ない。
焦るばかりだ。
遅刻はできない。
電話をかけると「家の仕事で夢中になって、今から、家を出る」と寺川さんが言う。
大森会長が「寺川さんとの約束をキャンセルにして、自分で早めに来てほしい」と言っていたとおりで、人をあてにすべきではなかった。
会館まで40分、歩いて行くべきであった。
結局、8分前に会館に到着。
玄関で心配して役員の大貫さんが待っていた。
「山本さんが到着したと伝えて」と言う。
当方は小走りになって、2階のホールへ向かう。
一番前の中央に席が用意してあった。
結局、取手の当方が先ず体験談を語り、ついで牛久の山田さんが奥さんの心筋梗塞の体験談などを語る。
最後に守谷の佐野さんが、自らの咽頭がんの体験談と奥さんに全財産を持ち逃げされたことを明かす。
なぜ、全財産を持ち逃げしたのかまでは語らなかった。
佐野さんは元メトロの運転手。
牛久の合唱団が2曲ピアノ伴奏で歌う。
人事紹介、挨拶を天田さんが行い。
最後に茨城県の副会長坂田さんが挨拶をした。
最後に全員で歌の合唱。
記念で終了。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

甘いロマン

2016年10月08日 06時32分16秒 | 創作欄
愛人になりませんか
耳もとで甘いささやき
愛人になりませんか
オウム返しに言ってみた
不幸な私が求めていたのは
幸せな庭 花を咲かすの
穏やかな夢を抱いて

幸せになりませんか
手を握る強い手応え
幸せになりませんか
オウム返しに言ってみた
弱い私が求めていたのは
強い支え激しい嵐
堪えてゆく春を求めて

この夢を叶えませんか
熱き胸あなただ抱く
この夢を叶えませんか
オウム返しに言ってみた
夢のない私が求めていたのは
ドラマのような甘いロマン
海辺に憩う二人の姿
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする