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「これが『チームスワローズ』」6年ぶり優勝を狙うヤクルト・高津臣吾監督の「熱すぎる言葉」が話題に

2021年10月29日 12時19分02秒 | 野球

9/22(水) 11:02配信

週刊ベースボールONLINE

選手たちに向けた4分の訓示
ヤクルト・高津監督

 ヤクルトの公式YouTubeで配信された1本の動画が話題を呼んでいる。9月7日の阪神3連戦(甲子園)の初戦を前に行ったミーティングで、高津臣吾監督が選手たちに向けた4分半の訓示だ。

【選手データ】高津臣吾 プロフィール・通算成績

 高津監督が現役時代に黄金時代を築いた恩師・野村克也元監督とのエピソードを語る。山田哲人、村上宗隆、石川雅規ら選手たちが真剣な表情で指揮官の目を見つめ、耳を傾ける。そして続けた。

「絶対大丈夫だから。この大丈夫という根拠は、君たちが自分のことをしっかり理解し、周りのチームメート、チームスワローズをしっかり理解したら、絶対崩れることはない。絶対大丈夫。しっかり自信を持って戦える。何かあったら僕が出ていく。何かあったら僕に相談しなさい。何かあったらコーチに相談しなさい。自分で抱え込まない。これが『チームスワローズ』。これで今年ずっと戦ってきた」

 高津監督の口調は熱を帯びる。

「去年の悔しい思いをどうやって今年晴らすかっていうことをずっとやってきたのが、今年の『チームスワローズ』。みんな自信を持って頑張れる。絶対大丈夫、絶対いけるから。絶対大丈夫。もし、今日グラウンドに立つときにふと思い出したら、『絶対大丈夫』と一言言って打席に、マウンドに立ってください。絶対大丈夫だと。どんなことがあっても僕らは崩れない」

 熱さと包容力を感じる口調に選手たちは引き込まれる。動画のコメント欄には「高津監督の言葉、すごく胸に響いた。こういう言葉を言われて選手たちも幸せだと思う。本当にスワローズはいいチームだと思います。これからも応援します!」、「心疾患で入院している娘も『絶対に大丈夫』と高津監督に励ましてもらっているようで涙が出てきました。スワローズも絶対に大丈夫」など称賛のコメントが多く寄せられた。

 ヤクルトは2019、20年と2年連続最下位に低迷。今季の開幕前の下馬評は低かった。だが、高津監督が提唱する「チームスワローズ」は一丸となり、投打の歯車がかみ合って快進撃を続けている。9月21日現在で55勝42敗15分。首位・阪神に1.5ゲーム差の2位につけている。

 15年以来6年ぶりのリーグ優勝を狙う戦いぶりから熱気、執念が伝わってくる。今月20日の広島戦(神宮)では7回まで相手右腕・森下暢仁に無得点に抑え込まれていたが、8回に4本の集中打で同点に追いつく。
代打攻勢で宮本丈、川端慎吾が連打で好機を作り、一番の塩見泰隆が中前適時打で1点を返すとベンチのボルテージが一気に上がった。
二番の青木宣親は同点に追いつく左前適時打を放つと、一塁の塁上で何度もガッツポーズを繰り返した。
劣勢の展開でも反発力でドローに持ち込む。個々の役割が明確で全員が同じ方向を向かっているから、このような戦いができる。

解説者の高津さい配の分析
 野球解説者のデーブ大久保氏はヤクルトの今季の強さについて、週刊ベースボールのコラムでこう分析している。

「ヤクルト快進撃の一番の要因は高津監督の采配ですよ。すべて監督が想定している中で采配を執っている感じで、動じることがほぼない。やはり、二軍監督を数年間経験していることからくる、落ち着きがあるのです。二軍というのは、勝敗も大事ですが育成も担っている場所です。多くの投手に実戦で投げさせる機会を与えないといけないんです。例えAという先発投手が3回まで無失点に抑えていても、その試合にBという投手も投げさせないといけない状況があるんです。いい試合の流れの中で交代させるのですから、必ず試合は動くんです。交代によって『試合の流れ』ができる。そういうことを毎試合のように経験しているので、どういうときに試合が動くのか、分かってくるようになります。そうなると、どういう投手を投げさせると、試合が動き出すかも分かる。その逆で、動かないことで何が起こりうるかも分かる。それは野手の起用でも同じです。高津監督は、外国人2人の来日が遅れて、チームが勝てないときでも、それを考慮して采配をしていました。それと同時に球団自体も、結果を受けてすぐバタバタ動くようなことをしない、温かさがありました。これがあったから現状の位置にいるのです」

 高津監督、首脳陣と強固な結ばれた選手たちが頂点を目指し、これからも熱い戦いを繰り広げる。

写真=BBM

週刊ベースボール

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日本ハム「新庄新監督」で、西川遥輝レギュラー白紙の可能性も 「あの肩では厳しい」の指摘〈dot.〉

2021年10月28日 20時05分04秒 | 野球

10/28(木) 11:08配信

AERA dot.
新庄剛志氏(c)朝日新聞社

 今季限りで日本ハムを退任する栗山英樹監督の後任として、球団OBの新庄剛志氏の新監督就任が決定的となっている。栗山監督は10年に及ぶ長期政権だったが、近年は下位に低迷するシーズンが続いていた。侍ジャパンの監督として東京五輪で金メダルに導いた球団OBの稲葉篤紀氏がGM就任することが発表されている。フロントを一新し、現場も新しい風が吹く。新庄氏が新監督に就任すれば、どのようなチーム作りをするだろうか。

【写真】これぞ新庄劇場! トライアウトでのプレー写真はこちら(計18枚)

 スポーツ紙デスクはこう分析する。

「日本ハムは『栗山チルドレン』がチームを長年牽引してきましたが、レギュラー争いは白紙になると思います。中心選手だった西川遥輝も例外ではない。今年は長年守っていた中堅から左翼に回ったがあの肩では厳しい。浅い左前打でも二塁走者が本塁生還するケースが目立った。現役時代に強肩と球際の強さで球界屈指の外野手として活躍していた新庄氏は、外野の守備強化に乗り出すでしょう。西川をどう起用するか注目されます」

 西川は評価が難しい選手だ。昨季の成績なら申し分ない。115試合出場で打率.306、5本塁打、42盗塁。盗塁王はならなかったが、四球はリーグ最多の92で出塁率.430とリードオフマンとして活躍した。オフにはポスティング申請でのメジャー移籍を目指したが、実現せず。好条件のオファーが届かなかった理由は、「外野の守備」だった。

「40、50本塁打打てるパワーヒッターなら別だが、西川みたいなヒットメーカーは守備で肩が弱いと厳しい。レッズの秋山翔吾が思うような打撃ができていないが、それでも重宝されるのは外野での守備力が評価されているから。西川は肩だけでなく、打球判断も良いとは言えない。今季海外FA権を取得したが、メジャー契約は厳しいだろう」(メジャーのスカウト)

 今季は打撃も精彩を欠いた。128試合出場で打率.233、3本塁打、35打点。チームトップの23盗塁をマークしたが、失敗は11で盗塁成功率67.6%と決して高い数字とは言えない。年俸2億4000万円に見合った活躍をしているかというと疑問が残る。

日本ハムは今、変革の時期を迎えている。シーズン中の暴力事件により、不動の4番だった中田翔が巨人にトレード移籍。遊撃のレギュラーを務めていた中島卓也も近年出場機会を減らしている。プロ入り後は思うような活躍ができなかったが、根強い人気を誇った斎藤佑樹、谷口雄也も現役引退を決断した。

 球界を代表する選手として活躍してきた西川も外野陣の中で安泰の立場ではない。誰もが認める野球センスを持ちながら、故障に泣かされていた浅間大基が中堅の定位置を確保。俊足を生かした広い守備範囲を誇る五十幡亮汰、鉄砲肩が武器の万波中正、高い身体能力を誇り、復活を期す大田泰示もいる。新外国人を指名打者で起用する場合は、安打製造機の近藤健介が外野の一角に入る。

「新庄氏のことだから守備位置も大きなサプライズがあるかもしれない。守備に不安がある西川を外野から一塁に回す可能性も十分考えられる。監督が代わって、横一線のレギュラー争いになるので若手たちのモチベーションも高いでしょう。来年の日本ハムは楽しみですね」(スポーツ紙記者)

 西川はベンチに置く選手ではない。スタメンで出場して結果を出す選手だ。FA権の行使を含めて今後の動向が注目される。(桜庭嘉男)

 

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〈最大7ゲーム差をつけるも…〉阪神はなぜ優勝を逃したのか?

2021年10月28日 19時57分54秒 | 野球

藪恵壹が指摘する「ヤクルトにあって阪神になかったもの」
10/28(木) 17:05配信

Number Web

勝ち星ではリーグ1位ながら、無念のV逸に終わった阪神。藪恵壹に「ヤクルトにあって阪神になかったもの」を語ってもらった photograph by KYODO

 2021年のレギュラーシーズンが終わりました。阪神は最終戦を落として、首位ヤクルトが優勝。やはり最後の試合でV逸が決まるのはショックなものですね……。試合観戦後は疲れ切ってすぐに寝てしまったほどです。

【秘蔵写真】高校時代、ガリガリの柳田、ヤンチャそうな坂本や森友哉&中田翔、浅村&松坂&ゴツい山川&平田、投手イチロー・丸・岡本・根尾…名選手90人超が球児の頃

 優勝こそ逃したわけですが、今季のレギュラーシーズン、阪神はよく戦ったと思います。勝ち星ではリーグ1位の77勝(56敗10分)。6月には2位と最大7ゲーム差をつけるなど、前半戦の快進撃を見て「今年こそは」と思ったファンも多いはずです。

 これからCSという段階なのでシーズン総括は少し早いのですが、私なりに「なぜ優勝に届かなかったのか」「ヤクルトと比べて何が足りなかったのか」を3つ挙げてみたいと思います。

その1)ヤクルトには青木、石川がいたが…
 1つめがチームの“精神的支柱”の不在です。ヤクルトは、青木宣親、石川雅規という、これまで酸いも甘いも噛み分けてきた大ベテランがいました。周りの選手のコメントを聞いていても、いかに彼らが信頼されているか、青木のために、石川のためにという意気で最終盤を戦っていたかがうかがえます。

 かたや阪神にも、糸井嘉男ら実績のある選手はいました。主将としてチームを引っ張ってきた大山悠輔も体の状態が良くない中、懸命に戦っていることは伝わってきました。もちろん、スポットライトが当たらないところで、若い選手に言葉をかけたり、態度で示したりといったことはやっていたと思いますが、チームに“安心感”を与えられる選手が少なかった。前半戦の快進撃を支えたルーキー3人(佐藤輝明、中野拓夢、伊藤将司)を、失敗を恐れずに思いっきりプレーさせられる雰囲気が今ひとつ感じられませんでした。

その2)“球際の弱さ”。失策数は12球団ワースト
 2つめが“球際の弱さ”です。これは長年にわたる阪神の弱点ですが、やはり大事な試合、シーンでエラーが目立ちました。エラーの数は12球団最多の86。

バッティングは1年でガラリと変えられずとも、守備は鍛えれば改善できる。毎年の課題ではありますが、今秋こそ徹底して底上げすべきでしょう。これは私が何度も言っていることですが、サードに佐藤輝明、ファーストに大山。ぜひとも、固定してほしいと考えています。

その3)梅野の“スタメン落ち”は正しかったのか?
 そして3つめが、「チームが本当に一枚岩になれていたか」という点です。ヤクルトは高津臣吾監督の「絶対大丈夫」を合言葉に、チームがまとまっている印象がありました。もっと言えば、あの動画を球団がYouTubeで公開したことで、選手のみならず、ファンまで一体となって優勝に向かうことができたように感じます。あのようにわかりやすくて、不思議と力になるような言葉でチームをまとめるあたり、いかにも高津監督らしいマネジメントですね。そうした一体感があったからこそ、シーズン最終盤、1番塩見泰隆、2番青木の当たりが少し止まっても、優勝を前に足踏みしても、チームは崩れなかったのだと感じます。

 もちろん、阪神もチーム一丸となって戦っていたと思います。実際、10月も12勝5敗3分という成績を残して、最後の最後まで粘りました。しかし、一枚岩になりきれたかという点では、疑問を感じた采配もありました。

 それが捕手・梅野隆太郎のスタメン落ちです。今シーズン、阪神は最多勝争いトップの青柳晃洋、ともに10勝を挙げた秋山拓巳、伊藤と投手陣の奮闘が光りました。岩貞祐太や岩崎優、スアレスらリリーフ陣もしかりです。

そして彼らをリードし、チーム防御率リーグ2位の3.30に導いたのは、100試合以上でリードした梅野の存在でした。にもかかわらず、10月8~10日の神宮3連戦で、梅野が先発マスクを被った2試合を落としたからといって、外す必要はなかったと見ています。

最終戦で感じた“ちぐはぐ感”
 キャッチャー出身の矢野燿大監督なので苦渋の判断だったとは思いますが、やはり扇の要ですから。せめて坂本誠志郎と併用するなり、うまい起用法があったのではないか、と。シーズン最終盤、ここから逆転優勝を狙うという重要な局面でレギュラーを外された梅野の気持ちを思うと……。「この大事な局面でこそチームに貢献する」という自負があったでしょうし、彼を信じて起用し続けることで、ナインに伝えられた“メッセージ”もあったのではないかと思います。

 梅野の起用法以外にも、疑問に思う采配がありました。最終戦で、わずか1点ビハインドの序盤2回でエース・青柳に代打を送ったこと。あの日の球を見る限り、もっと引っ張れたと思います。大事な試合といえど、序盤の1点くらいで動じなくていい。青柳はそれくらい信頼できるピッチャーです。

 加えて、4点ビハインドの9回表、スアレスをマウンドに送らなかったこと。最後の試合なので、出し惜しみする必要はなかった。むしろ、チームに「まだ諦めていないぞ」という意思表示としてスアレスを出すべきでした。

 こうしたシーンを見るに、チームの意思が少しちぐはぐな印象を持ちました。

いざCSへ。勝ち抜くためのカギは?
 とはいえ、まだCSが残っています。最初の相手は巨人。ここで2勝する必要がありますが、今の状態からすると、1、2試合目は青柳と高橋遥人の2枚でいくのではないかと見ています。ジャイアンツの状態も良くないので、甲子園で気持ちよく連勝して、満を持して王者・ヤクルトに挑みたいところ。カギは打線。ヤクルトも打線が絶好調とは言えないので、中軸が爆発してくれたら……勝機はあると思いますよ。

(構成/田中仰)

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ヤクルトVに導いた高津監督の繊細かつ大胆な操縦術 規定投球回到達者も3割打者もいなくても勝った

2021年10月27日 06時54分18秒 | 野球

10/26(火) 21:23配信

スポニチアネックス
<D・ヤ>胴上げされる高津監督(撮影・木村 揚輔)

 ◇セ・リーグ ヤクルト5─1DeNA(2021年10月26日 横浜)

 ヤクルトは26日、DeNAに5─1で勝ち、2位・阪神が中日に敗れたため、15年以来、6年ぶり8度目のリーグ優勝を決めた。前年最下位からの優勝は15年ヤクルト自身に次ぎ、のべ8度目で、2度目の達成はヤクルトが史上初となった。高津臣吾監督(52)はメジャーリーグ出場経験のある日本人監督として、初制覇となった。

【写真】フライング!?優勝し、両手を上げて、先頭でマウンドへ走る青木

 試合に勝ち、阪神が引き分け以下なら優勝が決まる一戦。午後9時4分に試合に快勝し、阪神の結果を待った。午後9時22分。三塁ベンチで待ったチームに歓喜が訪れた。たくましくなった選手たちの腕で、5度宙を舞った高津監督は「気持ちよく胴上げしてもらった。選手の頑張りがすべて。心からおめでとうと言った」と話した。

 高津監督に導かれ、戦いを経るごとに成長した選手は、1点を先制されてもあわてることはなかった。高津監督も先発した高梨を4回で代え、2番手の石山にスイッチ。5─1とリードした6回からは、今季12試合すべて先発起用してきた高橋を起用、2イニングを無失点でつないだ。25日の試合前に張られた「腹をくくっていったれぃ!!」の紙。高津監督直筆のこの文字を胸に選手は、優勝がかかった一戦でも、決意のプレーを積み重ねた。01年、ヤクルト守護神として横浜スタジアムで胴上げ投手となった高津監督は、20年後、今度は指揮官として、同地で頂点に立った。

 チーム再建を託された就任1年目の昨季。故障者が相次ぎ、2年連続最下位に終わった。「なんで勝てないんだろう…」。頭を悩ませる日々。それでも「空元気でもいいから明るく振る舞うことを心掛けた。自分がしんどい顔をしていたら、チームに影響が出る」と球場では暗い姿は決して見せなかった。

 今年の春季キャンプは他球団より休養日の間隔が短い「3勤1休」でスケジュールを組んだ。2年連続最下位で猛練習も必要だが、故障回避を最優先。「1年間、フルメンバーで戦い抜く」を念頭に置き、周囲の批判は気にしなかった。

 現役時代に守護神を務めた指揮官は、投手起用も疲労を考慮してシーズン終盤まで一貫した。先発には中5日はさせず、中継ぎの連投は3日連続まで。決して潤沢ではない投手陣をやりくりした。9月にベテランの石川をチーム今季初の中5日で投入。10月の巨人、阪神6連戦の天王山でリリーフ陣の4日連続登板を解禁し、5勝1敗。勝負所を見極めたマネジメントだった。

 「育成と勝利」も見事に両立させた。高卒2年目の奥川を将来のエースに育てるため、原則的に10日以上で登板させた。リリーフでは梅野や大西ら発展途上の投手を重要な場面でも起用。経験を積ませ、チーム力の底上げに成功した。

 外国人選手には気を配った。現役時代、メジャー、韓国、台湾でプレー。異国の地で野球をする苦労は身に染みてわかっている。「言葉の通じない国で少しでもリラックスしてくれたら」。新加入したオスナやサンタナらと顔を合わせれば、必ず「元気?」と声をかけた。

 「言葉」で選手を奮い立たせ、グラウンドに送り出した。9月7日の阪神戦前、ミーティングで「絶対、大丈夫。何かあったら、僕が出て行く」とナインを鼓舞した。そこからチームは快進撃。9月22日に今季113試合目で初めて首位に立つなど、球団新の13戦負けなしとなる9連勝をマークした。右肩上がりの成長曲線を描いたチームは優勝まで駆け抜けた。

 規定投球回到達者も3割打者もいない。高津監督の信念と繊細かつ大胆な選手操縦術が、チーム力を最大化させた。「絶対大丈夫です!我々は絶対にどんなことがあっても崩れません」と20年ぶりの日本一へ、力を込めた。

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ヤクルト6年ぶり優勝!「絶対大丈夫」合言葉に阪神との死闘制す 連続最下位から頂点

2021年10月27日 06時50分36秒 | 野球

10/26(火) 21:23配信

デイリースポーツ
 リーグ優勝を決めて胴上げをされる高津監督(撮影・堀内翔)

 「DeNA1-5ヤクルト」(26日、横浜スタジアム)

 ヤクルトが6年ぶり8度目のリーグ優勝を決めた。DeNAを下し、優勝へのマジックは1。その直後、横浜スタジアムのビジョンに阪神-中日戦が放送された。阪神の敗戦が決定した瞬間、マウンドに歓喜の輪。高津監督の身体が5回宙を舞った。阪神とのデッドヒートを制し、2年連続の最下位から一気に頂点へ駆け上がった。

【写真】フライング気味?優勝の瞬間、先頭でベンチをとび出す青木

 DeNA先発・今永に対し、1点を追う二回、1死二、三塁とし、オスナの三ゴロの間に1点を挙げて同点。三回は、塩見、青木、村上の安打で1死満塁とし、サンタナ、中村の連続2点二塁打で一挙4点を勝ち越した。

 投手陣は決死のリレーで相手打線を封じた。先発・高梨は4回を5安打されながら粘りの投球で1失点。高津監督は4点リードの五回から継投策を選択。五回は石山、田口の2人で0封。六回からはリリーフ要因として待機した高橋が2回無失点でつなぎ、清水、マクガフの勝利の方程式につないだ。

 優勝の原動力となったのはリーグトップの得点力を誇る強力打線。山田、村上を軸にベテラン青木、成長を遂げた塩見、シーズン途中からオスナ、サンタナも加わり厚みを増した。中村や代打の切り札・川端も勝負強さを発揮。打席での冷静さも光り、チームでリーグ唯一500超の四球を選んだことも得点力アップにつながった。

 課題だった投手陣も劇的な変化を遂げた。昨季12球団ワースト4・61のチーム防御率は3点台中盤に。攻めの投球に徹し、与四球はリーグ最少だった。先発陣で奥川、高橋らが成長を遂げ、セットアッパー清水と守護神マクガフの継投策も確立した。

 高津監督のマネジメント力も光った。けがのリスク回避を優先し、奥川ら先発ローテの登板間隔に余裕を持たせて起用。中継ぎに疲労の色が見え始めると、田口やスアレスを配置転換して補った。戦力を落とさず勝負どころの9月に9連勝、10月に7連勝と白星を積み重ねた。

 9月7日、高津監督はミーティングで選手を前にこう言った。かつて恩師・野村克也監督から言われた「結局、勝負は時の運だ」という言葉で選手の重圧をほぐし、「俺たちは絶対大丈夫」、「絶対に崩れない」とうなずいた。

 「絶対大丈夫」の合言葉はファンにも浸透。チーム一丸でつかみとった優勝だった。

 

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金本知憲氏 梅野腐るな!!出番は必ず来る 奪い返すチャンスに備えてほしい

2021年10月27日 06時44分05秒 | 野球

[ 2021年10月26日 05:30 ]

コメント

<阪神練習>トレーニングを行う梅野(撮影・成瀬 徹)
Photo By スポニチ

【金本知憲 虎への金言】ヤクルトが調子を落としているとはいえ、厳しい状況から残り1試合で優勝の可能性を残すところまでよく持ってきたと思う。最近10試合は坂本が先発マスクをかぶって6勝3分けで、1敗しかしていない。チーム内の事情は分からないし、リードに関しても何が正しくて何が間違いか…の判断は非常に難しい。

ただ、ベンチとしては結果を出している選手を使うのは当然だ。競争の上にレギュラーがある。
 坂本はもともとスイングに思い切りの良さがあり、監督時代の編成会議でも「周りが思っているほどバッティングは悪くない」と言った覚えがある。振る力もついてきた。振る力が上がるということは、狙った直球を打てる確率が上がるということ。右方向へ打てる技術もあったから、しぶとい打撃もできる。

 もちろん、梅野は悔しいと思う。これだけ試合に出られないのは近年ではなかったこと。しかも、優勝を争う最終盤。複雑な気持ちはよく分かる。腐りたいかもしれないが、腐ってはいけない。どう準備できるか。出番は必ず来る…と信じ、奪い返すチャンスに備えてほしい。ベンチで他の捕手のリードを見る機会はいままで少なかったはず。新しい発見があるかもしれない。前向きに、いまできることをやってほしい。

 板山や島田の頑張りも光る。板山は入ってきたときからスイングの形は良かった。実戦向きではなく、試合になると、なかなか結果が出なかった。時間はかかったが、2軍で経験を積んできた成果が出てきた。島田も振り幅の大きいキレイなスイングをしていて、俊足だからといって小さくなることはないと見ていた。勝つときは、新しく出た選手が活躍するもの。もちろん、平田2軍監督の“手腕”も忘れてはいけない。

 サンズの調子が落ちたところで、ロハスがいたのも大きい。昨年に続いて外国人選手を8人そろえたことが効いた。振り返れば、スアレスも昨春キャンプの時点では外国人選手の中で優先順位は低い方だった。いまではブルペンに欠かせない存在。1年間は長く、不調や故障は必ずある。余らせる覚悟で戦力を整えた編成の取り組みもあって選手層が厚くなった。

 残り1試合。勝ちきって、ヤクルトの結果を待つことしかできない。結果は神のみぞ知る。それしかない。


こんな大事な試合で…阪神、7試合ぶりの失策 糸原の悪送球で先取点を許す

2021年10月27日 06時40分45秒 | 野球

スポニチアネックス1774
 ◇セ・リーグ 阪神ー中日(2021年10月26日 甲子園)

 阪神は絶対に負けられない一戦で、痛恨のミスが出てしまった。2回1死一、二塁のピンチ。青柳は木下拓を三ゴロに仕留めた。大山が二塁に転送し、糸原がマルテに送球して併殺成立――。かと思われたが、糸原の一塁送球はワンバウンドし、マルテが捕球できず。ボールが一塁ファウルグラウンドを点々とする間に、二塁走者に先制の生還を許した。

◇セ・リーグ 阪神ー中日(2021年10月26日 甲子園)

 阪神は絶対に負けられない一戦で、痛恨のミスが出てしまった。2回1死一、二塁のピンチ。青柳は木下拓を三ゴロに仕留めた。大山が二塁に転送し、糸原がマルテに送球して併殺成立――。かと思われたが、糸原の一塁送球はワンバウンドし、マルテが捕球できず。ボールが一塁ファウルグラウンドを点々とする間に、二塁走者に先制の生還を許した。

【写真・別カット】2回1死一、二塁、岡林(右)を二封するも一塁に悪送球する適時失策を犯す糸原  チームは試合前まで両リーグワーストの85失策を記録していたが、ここ6試合は失策なしできていた。勝負所の試合で、手痛いミスから主導権を握られた。

 


阪神岩田稔が引退セレモニー 同じ1型糖尿病患者の神戸サンペールも登場

2021年10月27日 06時32分49秒 | 野球

[2021年10月26日20時44分]
阪神対中日 ファーストピッチセレモニーでヴィッセル神戸サンペール(右)から花束を受け取る阪神岩田稔(撮影・清水貴仁)

阪神対中日 ファーストピッチセレモニーを行う捕手の阪神岩田稔(中央)と家族、左は長女美来さん(撮影・清水貴仁)

<阪神0-4中日>◇26日◇甲子園

阪神 岩田稔が現役引退セレモニーに参加した。中日戦のファーストピッチセレモニーで捕手を務め、長男・輝大さんのストライク投球を受けた。さらに同じ1型糖尿病患者でもあるサッカーJ1神戸のサンペールも登場。「岩田選手は(1型)糖尿病のヒーロー。
諦めないことを教えてくれました。とても尊敬しています」と日本語で言葉を送られた。練習前には21番Tシャツを着用したナインと記念撮影。寄せ書きユニホームと色紙を手渡された。

◆岩田稔(いわた・みのる)1983年(昭58)10月31日生まれ、大阪府出身。大阪桐蔭-関大を経て05年大学生・社会人ドラフト希望枠で阪神入団。08年にローテーション入りし10勝。WBC09年大会に出場し世界一メンバーに。14年には9勝を挙げ日本シリーズでも先発するなど、貴重な左腕として活躍してきた。通算200試合、60勝82敗、防御率3・38。179センチ、97キロ。左投げ左打ち。


ヤクルト6年ぶりセ・リーグ優勝 野手陣円陣&「高津マジック」で決めた

2021年10月27日 06時27分20秒 | 野球

[2021年10月26日21時22分]
喜ぶヤクルトベンチ(2021年10月5日撮影)
<DeNA1-5ヤクルト>◇26日◇横浜

ヤクルトが、6年ぶり8回目のリーグ優勝を達成した。午後9時4分にDeNAに勝利し、マジックを1へ。午後6時1分開始だった阪神-中日戦(甲子園)の試合経過を待ち、2位阪神が敗れ、歓喜の瞬間が訪れた。

ベンチ前での勝利のハイタッチ後、首脳陣、選手は1度はベンチ裏に引き揚げたが、約10分後には再びベンチに現れた。試合終了後、横浜スタジアムの電光掲示板には阪神-中日戦の映像が流れ、スタンドのファンも見守る中、最高の時間を共有した。

この日の燕も強かった。1点先制された直後の2回、村上とサンタナの連打でチャンスを作り、1死二、三塁からオスナの三ゴロの間に同点に追いついた。

燕はたたみかけた。1-1の3回1死満塁では、サンタナがDeNA今永から勝ち越しの2点二塁打。さらに1死二、三塁から、中村が左翼フェンス直撃の二塁打で続き、2点を追加した。

中村は「1打席目抑えられたので、絶対にやり返す気持ちで打席に入りました。気持ちで打ちました」と全員の思いを体現。高津監督も両手を大きくたたき、選手をたたえた。

気持ちを1つにグラウンドに立った。この日も試合前の声だしでは野手陣が肩を組み円陣を作った。前回優勝した15年の9月27日巨人戦で、当時現役の松元打撃コーチが発案。6年の時を経て、24日の巨人戦(神宮)で採用すると、6-4で勝利し連敗を止め、この日も験を担いだ。

守っては、「高津マジック」でDeNA打線を封じた。先発の高梨が4回1失点と好投。5回からは継投策に入って、石山、田口を小刻みに起用し、6回からは高橋を今季初のリリーフで投入した。8回からは清水、マクガフの勝利の方程式で勝利を飾った。

◆東京ヤクルトスワローズ 2リーグ制が始まった1950年(昭25)、国鉄スワローズとしてセ・リーグに加盟。65年に経営権がサンケイ新聞社(現産経新聞社)に移りサンケイスワローズに。サンケイ・アトムズ、ヤクルト・アトムズと変遷し、74年からスワローズの呼称が復活。06年から球団名に「東京」を冠した。広岡監督の78年にリーグ初優勝(日本一)。野村監督の90年代に4度優勝(日本一3度)するなどリーグ優勝は今回で8度目。日本一5度。オーナーは根岸孝成氏。

状態を見極め、万全の状態でグラウンドに送り出す。高津監督の気配りが、悲願の優勝を呼び寄せた。

◆高津臣吾(たかつ・しんご)1968年(昭43)11月25日、広島県生まれ。広島工-亜大を経て90年ドラフト3位でヤクルト入団。最優秀救援投手4度。03年オフにFAでホワイトソックス移籍。メッツ、ヤクルト、韓国ウリ、台湾興農、BC新潟を経て12年引退。日本通算286セーブは歴代2位。14年に1軍投手コーチでヤクルトに復帰し、20年から監督。180センチ、75キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸8000万円。

 


阪神矢野監督執念の采配 13勝青柳に「代打小野寺」勝負手実らずも攻めた

2021年10月27日 06時15分57秒 | 野球

[2021年10月26日20時54分]

阪神対中日 4回、厳しい顔をみせる阪神矢野監督(撮影・清水貴仁)阪神対中日 2回裏阪神2死一、三塁、チャンスに代打が送られ降板となる青柳(撮影・清水貴仁)

<阪神0-4中日>◇26日◇甲子園

矢野監督が執念の采配を見せた。

1点を追う2回2死一、三塁。先発青柳の打席で動いた。リーグトップの13勝を挙げている右腕に「代打小野寺」を告げた。青柳の2回での降板は先発ではプロ入り最短。最多勝を当確させるマウンドだったが、攻めのタクトだった。

指揮官は試合前に「全員で戦うというところもそうだし、走り切るとか、一丸で戦うとか、何かそういうものを見せたい」と話しており、その言葉通りの全員野球だった。しかし小野寺は中日先発小笠原の内角直球に詰まり、遊飛に倒れた。勝負手は実らなかった。

3回からは及川が中継ぎ登板。2回を無失点に抑えたが、3イニング目に崩れた。振り逃げ、四球と安打などで1死一、二塁で降板。3番手馬場にスイッチしたが、踏ん張れなかった。2死満塁で、大島を迎えた。フルカウントから甲子園のスタンドから激励の拍手が沸き起こった。しかし2度首を振ってまで選択したフォークが真ん中に入り、左前にはじき返された。大きな2点を失い、3点を追う苦しい展開となった。

野手陣も攻撃にリズムをつくれなかった。両軍無得点の2回1死一、二塁では青柳が木下拓を内角球で三ゴロを打たせた。大山が二塁へ送球したが、二塁糸原が一塁に悪送球。まさかのタイムリーエラーで先制点を献上。ここ6試合は失策がなく、4勝2分けと引き締まった試合を演出していたが、7試合ぶり86個目の失策で守備からもり立てることができなかった。16年ぶりのリーグ制覇へ、負けられない一戦で、課題の拙守が出てしまった。【前山慎治】

【関連記事】阪神ニュース一覧はこちら―>

▽阪神井上ヘッドコーチ(2位でシーズンを終え) セパ全球団の中で一番勝っていたということは誇りに持ってほしい。今日はみんな負けて沈んでいるけど、切り替えて。こちらからはやる気と元気と笑顔を交えた今年のテーマの野球を、また、クライマックスシリーズに向かって促したい。

阪神矢野監督執念の采配 13勝青柳に「代打小野寺」勝負手実らずも攻めた
[2021年10月26日20時54分]

阪神対中日 4回、厳しい顔をみせる阪神矢野監督(撮影・清水貴仁)阪神対中日 2回裏阪神2死一、三塁、チャンスに代打が送られ降板となる青柳(撮影・清水貴仁)

<阪神0-4中日>◇26日◇甲子園

矢野監督が執念の采配を見せた。

1点を追う2回2死一、三塁。先発青柳の打席で動いた。リーグトップの13勝を挙げている右腕に「代打小野寺」を告げた。青柳の2回での降板は先発ではプロ入り最短。最多勝を当確させるマウンドだったが、攻めのタクトだった。

指揮官は試合前に「全員で戦うというところもそうだし、走り切るとか、一丸で戦うとか、何かそういうものを見せたい」と話しており、その言葉通りの全員野球だった。しかし小野寺は中日先発小笠原の内角直球に詰まり、遊飛に倒れた。勝負手は実らなかった。

3回からは及川が中継ぎ登板。2回を無失点に抑えたが、3イニング目に崩れた。振り逃げ、四球と安打などで1死一、二塁で降板。3番手馬場にスイッチしたが、踏ん張れなかった。2死満塁で、大島を迎えた。フルカウントから甲子園のスタンドから激励の拍手が沸き起こった。しかし2度首を振ってまで選択したフォークが真ん中に入り、左前にはじき返された。大きな2点を失い、3点を追う苦しい展開となった。

野手陣も攻撃にリズムをつくれなかった。両軍無得点の2回1死一、二塁では青柳が木下拓を内角球で三ゴロを打たせた。大山が二塁へ送球したが、二塁糸原が一塁に悪送球。まさかのタイムリーエラーで先制点を献上。ここ6試合は失策がなく、4勝2分けと引き締まった試合を演出していたが、7試合ぶり86個目の失策で守備からもり立てることができなかった。16年ぶりのリーグ制覇へ、負けられない一戦で、課題の拙守が出てしまった。【前山慎治】

【▽阪神井上ヘッドコーチ(2位でシーズンを終え) セパ全球団の中で一番勝っていたということは誇りに持ってほしい。今日はみんな負けて沈んでいるけど、切り替えて。こちらからはやる気と元気と笑顔を交えた今年のテーマの野球を、また、クライマックスシリーズに向かって促したい。
▼阪神がレギュラーシーズン最終戦に敗れた結果優勝を逃したのは、73年以来48年ぶり。同年10月22日に、2位巨人と甲子園で対戦。阪神は○か△なら優勝だったが、0-9と大敗して巨人のV9を許した。


阪神V逸 16年ぶり悲願ならず ルーキー躍進で最大7ゲーム差独走も“まさか”大失速

2021年10月27日 06時10分28秒 | 野球

10/26(火) 21:23配信

デイリースポーツ

 試合後、つめかけたファンに頭を下げる矢野監督(手前)=撮影・高部洋祐

 「阪神0-4中日」(26日、甲子園球場)

 阪神がリーグ優勝を逃した。すでに勝利で試合を終えたヤクルトがマジック1としており、この試合に敗れた瞬間、ヤクルトの6年ぶりの優勝と阪神のV逸が決定。阪神にとって16年ぶりの夢が、本拠地で散った。

【写真】ファンに頭を下げる佐藤輝 横顔に悔しさがにじむ

 ミスで無駄な点を与える、今季を象徴するような戦いぶりだった。二回1死一、二塁、木下拓の三ゴロで併殺コースは、二塁手・糸原が一塁へ悪送球する適時失策で先制点を献上した。

 0-1の五回は無死から2番手・及川が、先頭・岡林をスライダーで空振り三振に仕留めたが、ワンバウンドした球を捕手・坂本が一塁ベンチ方向にそらし、振り逃げで出塁を許した。(記録は投手の暴投)この後、四球、安打で1死満塁として三番手・馬場に交代。馬場は2死後、大島に2点適時打を浴びた。

 負けられない1戦。矢野監督は二回、2死一、三塁の好機に、先発の青柳に代打・小野寺を送る積極采配。結果は遊飛に終わった。決死のリレーも及川が3イニング目につかまった。今季最終戦だが、“第2先発”を任せられる他の先発陣をベンチにはスタンバイさせる策を取っていなかった。

 打線も沈黙した。糸原が猛打賞と気を吐いたが、その他は大山の1安打のみ。計4安打完封負けで今季を終えた。

 今季は佐藤輝、中野、伊藤将のルーキートリオが大活躍。マルテ、スアレスら外国人も機能し、5月まで破竹の勢いで白星を重ねた。一時は2位に最大7ゲーム差をつけ、独走の雰囲気も漂った。

 だが、打線の勢いが低下し、夏場に失速。8月末に首位の座を奪われた。10月は投手陣の奮闘もあり、ヤクルトに負けじと貯金を増やした。最後までVへの執念もみせたが、わずかに頂点へ届かなかった。

 矢野監督は試合後の挨拶で「今日のこの最後の試合、こういう試合で勝ちきれる、もっともっといいチームに、もっともっと強いチームになっていけるよう。新たなスタートとして、この悔しさを持って戦っていきます」と今後に向けて語った。

 

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セ・リーグの優勝争いは最終盤でもつれる展開に 立浪氏「阪神が2勝すると…」

2021年10月24日 13時56分54秒 | 野球

10/24(日) 7:44配信

ベースボールキング
阪神・矢野燿大監督 (C) Kyodo News

◆ついにゲーム差が「0」に

 セ・リーグの優勝争いはシーズン最終盤で再びもつれる展開となった。23日は優勝へのマジックナンバー「3」を灯すヤクルトが敗れ、阪神が引き分けたため、ゲーム差は「0」に。

 これでマジック「3」のヤクルトが残り4試合を2勝2敗(年間勝率.584)でシーズンを終えた場合、残り2試合の阪神は2戦全勝(同.586)で逆転優勝。仮にヤクルトが1勝3敗(同.576)で負け越した場合、阪神は1勝1分(同.579)で上回る状況となっている。

 セ・リーグの優勝争いについて、23日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した齊藤明雄さんは「微妙ですね…。阪神が2連勝する可能性があるし、ヤクルトは五分でいくとひっくり返されますからね」と、ヤクルトが引き分けを挟んで3連敗中という状態を考えるとどちらとも言えない状況との見解を示した。
 
 同じく解説を務めた立浪和義さんも「阪神が2つ勝てば当然ヤクルトは相当プレッシャーが掛かってくる」と同調。ここ5試合では、1勝1分3敗のヤクルトに対して阪神は3勝2分とチーム状態は対照的となっているだけに優勝争いの結末はヤクルトの最終戦(11/1・広島)までもつれる展開も十分考えられる。

▼ セ・リーグ優勝ライン
<ヤクルト>
3勝1敗=勝率.592
2勝2敗=勝率.584
1勝3敗=勝率.576
0勝4敗=勝率.568
※残り4試合(対巨人1試合、対DeNA1試合、対広島2試合)

<阪神>
2勝0敗=勝率.586
1勝1敗=勝率.579
0勝2敗=勝率.571
※残り2試合(対広島1試合、対中日1試合)

☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』


セ・リーグV争い 張本勲氏「ヤクルトが優位」「阪神はバッティングが良くない」

2021年10月24日 13時53分57秒 | 野球

10/24(日) 10:09配信


デイリースポーツ
張本勲氏

 野球評論家の張本勲氏が24日、TBS系「サンデーモーニング」に1年半ぶりとなるスタジオ生出演を果たした。「新人みたいですね」と話しながら熱く語った。元ヤクルト監督の真中満氏がリモート出演した。

 大混戦のプロ野球。張本氏はセ・リーグについて「ヤクルトが優位なのは間違いない」と話した。番組では23日の試合映像が流れた。優勝へのマジックを3としている首位ヤクルトは巨人に大敗。阪神は広島と引き分け、ゲーム差は「0」となった。

 先に真中氏が古巣の現状を解説。「ピッチャーも若干終盤になって苦しんでいますし、打線もちょっと繋がりが欠けているんですよね」と語り「(ヤクルトは)踏ん張り所なんですが、きょうデーゲームでタイガースが勝つようになると、ナイターのヤクルトにはプレッシャーになると思うんですよね」と分析した。

 張本氏「きょうでしょうね」と同調。「巨人とヤクルト(の対戦)ですから。ヤクルトは原が先発。巨人は戸郷だからね。原が頑張らないとね、ちょっと厳しいと思うよ」としつつ、「ただヤクルトが優位なのは間違いない。2位の阪神はバッティングがよくないからね。非常によくない。従って、混戦になると思いますね。わかりません。これは」とまとめた。

 張本氏は前日にクライマックスシリーズ(CS)進出を決めた巨人にも触れ「CSで勝って日本シリーズ。そこに頂点を持っていきたいよ。原監督は。今までは良くないからね」と期待を込めた。

 


山﨑武司氏、阪神・佐藤が後半不調に陥った原因に「一番は…」

2021年10月24日 09時53分17秒 | 野球

10/24(日) 8:00配信

ベースボールキング
阪神・佐藤輝 (C)Kyodo News

 19日に放送された『ショウアップナイタースペシャル 阪神-ヤクルト戦』で解説を務めた山﨑武司氏が、阪神の佐藤輝明について言及した。

 佐藤は前半戦5月28日の西武戦で1試合に3本塁打を放つなど20本のアーチを描く活躍を見せたが、後半戦に入ってからは59打席連続無安打と極度の打撃不振に陥り苦しんだ。

 山﨑氏は佐藤について「間違いなくタイガースの優勝争いをしているチームを変えたのは佐藤だと思いますので、来年以降しっかり秋から練習して自信をつければ、30発は楽にいきますよ」と太鼓判を押した。

 後半不調に陥った原因について山﨑氏は「一番はメンタルですよね。今は三振してはいけないなど色々言われているので、大変ですよね」と注目されることによるプレッシャーが大きいのではないかと指摘。

 それでも、山﨑氏は「打つようになりますから。良くなりますから。色々佐藤も言われて苦労していますけど、いい勉強になっていますよ。今シーズンという部分に関しては難しいかもしれないですけど、これからの佐藤のバッティングは楽しみですし、良くなる。何も心配はいらない。僕はそう思っています」と期待を寄せた。

(ニッポン放送ショウアップナイター)

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日本ハム新GMに稲葉篤紀氏、チーム根幹の要職に 新監督は新庄剛志氏有力

2021年10月24日 09時50分31秒 | 野球

10/24(日) 5:00配信

日刊スポーツ
稲葉篤紀氏

低迷が続く日本ハム再建の中核に、2人のビッグネームが浮上した。東京五輪で野球日本代表「侍ジャパン」の監督を務めた球団OBの稲葉篤紀氏(49)が、ゼネラルマネジャー(GM)に就任することが23日、分かった。吉村浩チーム統轄本部長兼GM(57)はGM職を退き、本部長職に専念する見通し。また、新監督の有力候補として、同じくOBの新庄剛志氏(49)の名前が挙がっている。

【写真】06年10月、投手交代の間に稲葉と即席ミーティングを行う新庄

   ◇   ◇   ◇

今季5位以下が確定した日本ハムが、仰天人事でチーム再建を図る。東京五輪で侍ジャパン監督を務めた球団OBの稲葉氏が、新GMに就任することが、複数の関係者の話で分かった。一時は監督候補として名前が挙がったが、球団は編成側からのサポートを期待。スカウティングや選手の育成、フロントとチームの調整役など、将来的な黄金期復活へ、チームの根幹をなす要職を託すことになった。

球団が北海道へ本拠地移転後にGMを務めたのは高田繁氏、山田正雄スカウト顧問、現職の吉村チーム統轄本部長兼GMの3人で、稲葉氏で4代目となる。移転後間もない05年にGM補佐に就任し、15年から現職を務めて、長年にわたり「育成のハム」を作り上げてきた吉村氏は同職を勇退し、新体制を支えるため本部長職に専念するとみられる。

12年に2000安打を達成し名球会入りを果たした稲葉氏は、現役引退後も、北海道では絶大な人気と知名度を誇る。現役時代、打席に入るたびにスタンド総立ちで跳びはねる「稲葉ジャンプ」は応援の名物に。13年に1軍コーチ兼任となったものの、14年は再び選手専任に。同年限りで引退後、球団のスポーツ・コミュニティー・オフィサー(SCO)として、地域貢献活動などに従事してきた。

侍ジャパンでは、金メダル獲得の瞬間に大粒の涙を流すなど、人間味あふれる姿でチームをまとめた。編成面での手腕は未知数だが、将来的な監督就任も見据えて、チームの立て直しに着手する。

◆稲葉篤紀(いなば・あつのり)1972年(昭47)8月3日、愛知県生まれ。中京(現中京大中京)-法大を経て94年ドラフト3位でヤクルト入団。04年オフFAで日本ハム移籍。07年首位打者、最多安打。08年北京五輪、09、13年WBC日本代表。12年通算2000安打達成。14年引退。日本代表ではプレミア12やWBCで打撃コーチを歴任し17年7月に監督就任。19年にプレミア12制覇。今夏の東京五輪では日本代表を金メダルに導いた。現役時は184センチ、94キロ。左投げ左打ち。

 

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