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日本ハム新GMに稲葉篤紀氏、チーム根幹の要職に 新監督は新庄剛志氏有力

2021年10月24日 09時48分31秒 | 野球

10/24(日) 5:00配信

日刊スポーツ
稲葉篤紀氏

低迷が続く日本ハム再建の中核に、2人のビッグネームが浮上した。東京五輪で野球日本代表「侍ジャパン」の監督を務めた球団OBの稲葉篤紀氏(49)が、ゼネラルマネジャー(GM)に就任することが23日、分かった。吉村浩チーム統轄本部長兼GM(57)はGM職を退き、本部長職に専念する見通し。また、新監督の有力候補として、同じくOBの新庄剛志氏(49)の名前が挙がっている。

【写真】06年10月、投手交代の間に稲葉と即席ミーティングを行う新庄

   ◇   ◇   ◇

今季5位以下が確定した日本ハムが、仰天人事でチーム再建を図る。東京五輪で侍ジャパン監督を務めた球団OBの稲葉氏が、新GMに就任することが、複数の関係者の話で分かった。一時は監督候補として名前が挙がったが、球団は編成側からのサポートを期待。スカウティングや選手の育成、フロントとチームの調整役など、将来的な黄金期復活へ、チームの根幹をなす要職を託すことになった。

球団が北海道へ本拠地移転後にGMを務めたのは高田繁氏、山田正雄スカウト顧問、現職の吉村チーム統轄本部長兼GMの3人で、稲葉氏で4代目となる。移転後間もない05年にGM補佐に就任し、15年から現職を務めて、長年にわたり「育成のハム」を作り上げてきた吉村氏は同職を勇退し、新体制を支えるため本部長職に専念するとみられる。

12年に2000安打を達成し名球会入りを果たした稲葉氏は、現役引退後も、北海道では絶大な人気と知名度を誇る。現役時代、打席に入るたびにスタンド総立ちで跳びはねる「稲葉ジャンプ」は応援の名物に。13年に1軍コーチ兼任となったものの、14年は再び選手専任に。同年限りで引退後、球団のスポーツ・コミュニティー・オフィサー(SCO)として、地域貢献活動などに従事してきた。

侍ジャパンでは、金メダル獲得の瞬間に大粒の涙を流すなど、人間味あふれる姿でチームをまとめた。編成面での手腕は未知数だが、将来的な監督就任も見据えて、チームの立て直しに着手する。

◆稲葉篤紀(いなば・あつのり)1972年(昭47)8月3日、愛知県生まれ。中京(現中京大中京)-法大を経て94年ドラフト3位でヤクルト入団。04年オフFAで日本ハム移籍。07年首位打者、最多安打。08年北京五輪、09、13年WBC日本代表。12年通算2000安打達成。14年引退。日本代表ではプレミア12やWBCで打撃コーチを歴任し17年7月に監督就任。19年にプレミア12制覇。今夏の東京五輪では日本代表を金メダルに導いた。現役時は184センチ、94キロ。左投げ左打ち。

 

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日本ハム新GMに稲葉篤紀氏、チーム根幹の要職に 新監督は新庄剛志氏有力

2021年10月24日 09時48分31秒 | 野球

10/24(日) 5:00配信

日刊スポーツ
稲葉篤紀氏

低迷が続く日本ハム再建の中核に、2人のビッグネームが浮上した。東京五輪で野球日本代表「侍ジャパン」の監督を務めた球団OBの稲葉篤紀氏(49)が、ゼネラルマネジャー(GM)に就任することが23日、分かった。吉村浩チーム統轄本部長兼GM(57)はGM職を退き、本部長職に専念する見通し。また、新監督の有力候補として、同じくOBの新庄剛志氏(49)の名前が挙がっている。

【写真】06年10月、投手交代の間に稲葉と即席ミーティングを行う新庄

   ◇   ◇   ◇

今季5位以下が確定した日本ハムが、仰天人事でチーム再建を図る。東京五輪で侍ジャパン監督を務めた球団OBの稲葉氏が、新GMに就任することが、複数の関係者の話で分かった。一時は監督候補として名前が挙がったが、球団は編成側からのサポートを期待。スカウティングや選手の育成、フロントとチームの調整役など、将来的な黄金期復活へ、チームの根幹をなす要職を託すことになった。

球団が北海道へ本拠地移転後にGMを務めたのは高田繁氏、山田正雄スカウト顧問、現職の吉村チーム統轄本部長兼GMの3人で、稲葉氏で4代目となる。移転後間もない05年にGM補佐に就任し、15年から現職を務めて、長年にわたり「育成のハム」を作り上げてきた吉村氏は同職を勇退し、新体制を支えるため本部長職に専念するとみられる。

12年に2000安打を達成し名球会入りを果たした稲葉氏は、現役引退後も、北海道では絶大な人気と知名度を誇る。現役時代、打席に入るたびにスタンド総立ちで跳びはねる「稲葉ジャンプ」は応援の名物に。13年に1軍コーチ兼任となったものの、14年は再び選手専任に。同年限りで引退後、球団のスポーツ・コミュニティー・オフィサー(SCO)として、地域貢献活動などに従事してきた。

侍ジャパンでは、金メダル獲得の瞬間に大粒の涙を流すなど、人間味あふれる姿でチームをまとめた。編成面での手腕は未知数だが、将来的な監督就任も見据えて、チームの立て直しに着手する。

◆稲葉篤紀(いなば・あつのり)1972年(昭47)8月3日、愛知県生まれ。中京(現中京大中京)-法大を経て94年ドラフト3位でヤクルト入団。04年オフFAで日本ハム移籍。07年首位打者、最多安打。08年北京五輪、09、13年WBC日本代表。12年通算2000安打達成。14年引退。日本代表ではプレミア12やWBCで打撃コーチを歴任し17年7月に監督就任。19年にプレミア12制覇。今夏の東京五輪では日本代表を金メダルに導いた。現役時は184センチ、94キロ。左投げ左打ち。

 

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FA権取得の阪神・梅野は残留濃厚か 他球団の「意外な評価」とは

2021年10月23日 11時51分42秒 | 野球

10/23(土) 10:00配信

AERA dot.

阪神・梅野隆太郎 (c)朝日新聞社

 ヤクルトと優勝争いを繰り広げている阪神。「扇の要」として梅野隆太郎が開幕からマスクをかぶり続けていたが、10月12日の巨人戦から坂本誠志郎が8試合連続でスタメン出場している。

【写真】「平成で最もカッコいいバッティングフォーム」はこの選手!

  一体何があったのだろうか。

「梅野に疲れが出てきたのでしょう。後半戦に入って精彩を欠いている。打撃で快音が聞かれなくなり、守備面も配球を相手に読まれて痛打を浴びるケースが出てきた。

坂本は『第2の捕手』だが、リード面を含めて能力は非常に高い。今は坂本が稼働してチームの状態が上向いてきたが、梅野がチームの中心であることは変わりません。今季国内FA権を取得しましたが、球団はその働きぶりを高く評価している。好条件を出して全力で慰留に努めるでしょう」(スポーツ紙記者)

 今オフにFA権の行使が注目される選手の1人が梅野だ。捕球技術、ブロッキングの能力が高く、14年は出場試合数が規定に達した選手で唯一の捕逸0をマーク。強肩が武器で2019年には捕手でNPB歴代最高の123補殺を記録した。東京五輪では広島・曾澤翼が当初選出されたが、故障により出場を辞退したため、梅野が追加召集されて金メダル獲得に貢献した。チャンスに強く、今季の得点圏打撃は3割を軽く超える。球界を代表する選手としての地位を確立したと言ってよいだろう。

  ただ他球団の捕手事情を考えると、FAで争奪戦の様相を呈するかは微妙な状況だという。

 「梅野は福岡出身ですが、ソフトバンクは侍ジャパンでも正捕手を張った甲斐拓也がいる。同じ関西を本拠地に持つオリックスも中嶋聡監督が伏見寅威、若月健矢をうまく使い分けて首位争いを演じている。他球団を見渡すと、今年は捕手の需要が高いとは言えない。ヤクルトは中村悠平、中日は木下拓哉、広島は坂倉将吾、西武は森友哉と正捕手がいるし、DeNA、日本ハム、楽天はFAで捕手の補強に乗り出すと聞いていない。梅野を最も必要としているのが阪神だし、梅野も阪神に強い愛着がある。残留が濃厚ではないでしょうか」(スポーツ紙デスク)

近年はFAで大物選手の移籍が少ない。19、20年と2年連続で最優秀防御率のタイトルを獲得し、昨年は自身初の沢村賞に輝いた左腕・大野雄大は昨オフにFAで争奪戦が予想されたが、中日に3年契約で残留。前人未到のトリプルスリーを3度達成したヤクルト・山田哲人も7年契約を結び、「生涯ヤクルト」を決断した。昨オフにFAで他球団に移籍したのはDeNAから巨人に移籍した梶谷隆幸、井納翔一のみだった。

 「各球団がFA補強に消極的なのは、コロナ禍で球団の財政状況が厳しいというのが影響していると思います。ただそれだけではなく、FAで獲得した選手が稼働する確率が低く、チーム強化の観点からプラスアルファが少ないと判断しているケースが多い。実際に巨人が獲得した梶谷は度重なる故障で61試合出場にとどまり、井納に至っては5試合登板で防御率14.40と戦力になっていない。FAで他球団の主力を獲得するより、生え抜きの若手を育てようという考えにシフトしている傾向があるので、今年もFA移籍は少ないのではないでしょうか」(セリーグ球団の編成担当)

 シーズンの戦いは続いているが、梅野は今オフの決断にも注目は集まりそうだ。(牧忠則)

 

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日本ハム 新監督に新庄氏有力 栗山監督後任、06年日本一に貢献した北海道の英雄

2021年10月23日 09時11分18秒 | 野球

10/23(土) 2:00配信

スポニチアネックス

笑顔を見せる新庄剛志氏。2020年12月7日、12球団合同トライアウトで

 今季限りで勇退する日本ハムの栗山英樹監督(60)の後任として04~06年に同球団でプレーした新庄剛志氏(49)の就任が有力となっていることが22日、分かった。阪神やメッツでも活躍した新庄氏は06年限りで現役を引退後、野球界を離れていたが、昨年12月に現役復帰を目指し12球団合同トライアウトに参加。最近も、SNS上で日本ハム復帰をにおわせる投稿が注目を集めていた。

【写真】におわせ画像!?新庄剛志氏のツイッタープロフィル画面(本人ツイッターから)

 12年から10年間指揮を執り、16年の日本一を含む2度のリーグ優勝を果たした栗山監督が今季限りで退任する日本ハム。退任が正式に発表された16日、川村浩二球団社長兼オーナー代行は、次期監督について「まだ話せる段階ではない」としつつ「全くの白紙ではない」と語った。水面下で後任候補の選定が進んでいることを示唆していた。

 にわかに浮上してきたのが、かつて背番号1を背負い、札幌ドームを沸かせた男の存在だ。昨年12月のトライアウト参加前、インドネシアのバリ島で暮らしていた新庄氏は18日、ツイッターに「日本に戻ってきた理由がここにある」と投稿した。加えて、ツイッターのヘッダーを現在建設中の日本ハムの新球場「エスコンフィールド北海道」とみられる画像に変更。23年に開場する同球場への思いをにじませた。

 阪神を皮切りに日米4球団でプレーして日米通算1524安打、225本塁打をマークした新庄氏。03年オフに「これからは、パ・リーグです」と米国から日本球界に電撃復帰し、日本ハムで北海道移転元年の04年から06年までプレーした。

 北の大地ではファンへのアピールに全力を尽くすと同時に、野球にも真摯(しんし)に取り組む姿が際立った。「一番自信があるのは守備」と俊足と強肩を生かした外野守備や、パンチ力のある打撃で、06年の球団25年ぶりのリーグ優勝、44年ぶりの日本一に大きく貢献。その際には若手選手らを「野球を楽しめ」と鼓舞し、「モチベーター」としてチーム全体の底上げにも一役買った。こうした姿が、球団に高く評価されているとみられる。

 3年連続Bクラスが決まった日本ハムは、投打に再建の途上にある。中でもチーム打率・232、438得点、75本塁打はいずれもリーグワースト(22日現在)。待望されているのは、中軸を担う生え抜きのスターの育成だ。17年ドラフト1位で今季イースタン・リーグ本塁打王の清宮、高卒3年目で今季7本塁打の野村ら、潜在能力の高いスター候補生は少なくない。

 新庄氏は、14日には「険しい道はどうやって新しい道をつくり、通り抜けていくかを考えていく過程が楽しい ゴールは無難な道を歩いていくより、早くたどり着く!!」などとツイート。それは一足早い所信表明にも映った。

 ◇新庄 剛志(しんじょう・つよし)1972年(昭47)1月28日生まれ、福岡県出身の49歳。89年に西日本短大付からドラフト5位で阪神に入団。01年から大リーグのメッツ、ジャイアンツでプレーし、04年から日本ハムで国内に復帰。06年限りで現役を引退した。NPBでの通算成績は1411試合で打率・254、205本塁打、716打点、73盗塁。ベストナイン3度、ゴールデングラブ賞10度。7度出場したオールスターでは2度のMVPに輝いた。右投げ右打ち。

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巨人V逸・大不振」の原因は、超・高額年俸への大ブーイングと超・特別待遇へのやっかみ

2021年10月23日 09時02分16秒 | 野球

10/23(土) 6:00配信

デイリー新潮
「マシンガン継投」のツケ
編成権も持った全権指揮官だったが

 10月12日、東京ドームでの阪神戦に破れ、優勝の可能性が消滅して以降も負け続け20日にようやく10連敗を脱出した巨人。

8月29日には単独首位に立ちながらも三日天下で終わり、22日現在、2位の阪神に11.0ゲーム差の3位で借金1。4位の広島に猛追され、眼前でヤクルトの胴上げを見つめる可能性も高まってきている。昨年まで2連覇してきた球団が失速した原因は何なのか? 記者に分析してもらった。

「打線が勝負どころで沈黙を続けたとか、今季大リーグに行こうとしていた菅野(智之投手)が本調子じゃなかったとかアレコレ言われていて、それぞれ間違っていないとは思いますが、勝てない原因は最終的には指揮官にあります。今季の原辰徳監督は編成権も付与された全権総指揮官ですから、いつも以上に優勝できなかった責任は重いはずです。問題は何がどんな風にV逸に繋がったのかという点だと思います」

 とプロ野球の担当記者A。具体的に挙げてもらうと、

「先発投手を早めに諦めて、あるいは諦めない場合も、中継ぎ投手を惜しみなく注ぎ込む『マシンガン継投』が注目されましたね」

中田翔獲得の波紋とは? 
 それが端的に表れたのが、6月20日の阪神戦。7回裏2アウト1、2塁。高梨雄平が打者・北條史也に2ボール2ストライクとした時点で、原監督は鍵谷陽平との交代を指示。見事に打ち取ったが、

「代えられた方は信頼されていないのかなぁと不安になることは間違いないし、それが次の登板に影を落とす可能性がよくある。当然ながら、スクランブル状態が続けば疲弊して『投壊』する。結果的に見れば後半戦の失速の要因は打線の急ブレーキによるもので、中継ぎ陣はずいぶん踏ん張ったと思います。が、マシンガン継投を評価する声は聞こえてきません」(先の記者A)

 続いて記者Bに聞くと、

「中田翔を獲得したこと、これに尽きると思います。日ハムの同僚への暴力という、あってはならない一件直後の電撃移籍でした。実際、中田も選手同士で揉める中で目にケガをしたことがあったほどで、チーム内では浮いていたところ、栗山監督が原監督へのホットラインを生かして獲ってもらった。今季で栗山監督は退任する腹を固めていたこともあって、溺愛する中田の扱いを自分で判断できるうちに決めておきたかったわけです」

シラける選手たち
 記者Bが続ける。

「原監督も中田の気ままでマイペースな点はよく理解しており、それでも自分の言うことなら聞くだろう、結果として生まれ変わることができるだろうと踏んでいたようです」

 しかし、その目論見通りには行かなかった。

「練習は全く熱心ではないし、万能感と言うんでしょうか自分は才能があるから努力しなくてもいいっていう空気がありありと出ていて……。中田の成績が伴っていれば周囲も黙っている他ないわけでしょうが、絶不調だけにシラけた感じでした。中田を激励しにミスター(長嶋茂雄終身名誉監督)が足を運んだり、阿部慎之助の背番号10を受け継いでいたりと何かと特別待遇されているところも周りには不評でした」

 そのようなチームプレーにはマイナスでしかない周囲のやっかみやディスる声は、菅野智之にも向かっていたと言う。

 記者Cによると、

「菅野は自他ともに認める絶対的なエースで、自分以外の投手が出てこないと3連覇・日本一はおぼつかないと公言してきました。それでMLBへの移籍を画策したもののコロナの影響もあって、求める条件で手を上げる球団はなく今季1年契約で年俸は10億円とも言われています」

“早くポスティング行って”
 しかし、今季は数字だけ見れば、5勝7敗と全く振るわない。ここ最近はクオリティスタート(QS=6回を3失点以内)を継続できているとはいえ、いかんせん故障による戦線離脱が重なり過ぎた。

「それだけお金もらっていてその程度の活躍なのかという声は根強いですね。もちろん実働8年で100勝を超えていて防御率も2点台で、アレコレ言わせないだけの実績は積み上がっているわけですが、いくら金満球団とはいえ予算はあるし、菅野1人がこれだけもらっていると他にしわ寄せが来るのは間違いない。“早くポスティング行って若手にチャンスを”といったブーイングも聞こえてきますね」(先の記者C)

 CSからの下克上を果たすことだけが雑音を封印する手立てのはずだが、肝心のチームワークに亀裂が入ったままでは勝利はおぼつかないのもまた自明のことだろう。

デイリー新潮取材班

2021年10月23日 掲載

 

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【梨田昌孝】理解に苦しむ小野寺のバスター 阪神もったいないベンチワーク

2021年10月21日 10時41分55秒 | 野球

10/20(水) 22:52配信

日刊スポーツ

阪神対ヤクルト 5回裏阪神無死一、二塁、右飛に倒れる小野寺(撮影・上田博志)

<阪神0-0ヤクルト>◇20日◇甲子園

阪神がヤクルトとのシーズン最終戦を引き分け、逆転優勝は厳しくなった。日刊スポーツ評論家の梨田昌孝氏(68)は両軍無得点に終わった試合のカギを解説した。

【図解】セ・リーグ優勝ライン

   ◇   ◇   ◇

最後までどちらに転ぶかわからなかった一戦は、矢野、高津両監督の采配によって、0対0という究極のドローに終わった。

梨田 阪神ガンケル、ヤクルト高橋の両先発は非の打ちどころのない投球だった。そうは言っても、阪神は点をとって勝たないと終わってしまうわけで、少ないチャンスをモノにしたかった。その点、ベンチワークとしては惜しいというより、もったいない結果になった。

4回まで高橋に完全に抑えられたが、5回に糸原、大山の連打で好機をつくった。阪神ベンチは7番小野寺の初球にバスターをさせたが、これがライトへの凡フライで失敗。後続の坂本、ガンケルも打ちとられた。

梨田 なぜバスターだったのだろうか。定石はバントだ。ヤクルト内野陣のチャージはそうでもなかったし、きっちりとバントで二、三塁にしたほうが得点できる確率は高かったはずだ。小野寺がバントを得手にしていない判断かもしれないが、9番ガンケルを代えるわけにはいかないし、得点圏に走者を進めて、8番坂本にかけるところだった。どこかでバスターエンドランならわかるが、あの場面のバスターは、攻めたというべき作戦とは言えないし、理解に苦しむ。

9回の阪神は、先頭の中野が中前打、続く近本のバントで1死二塁になった。しかし、マルテが一邪飛、糸原が左飛に倒れた。

梨田 ヤクルトは高橋の7回まで80球の球数、投球内容をみたら、もう1イニング任せる選択もあったが、8回からセットアッパー清水へのスイッチを決断した。9回は抑えマクガフがマルテにカウント3-1になった時点で一塁に歩かせることも考えられた。だがマルテの調子が上がっていないと判断したのだろう。そのまま勝負にいったのは高津監督の選手に対する信頼感が伝わってきたし、その采配がはまった。マルテが3-1から配したボール球のスプリットに空振り、最終球も打ちあぐねていると捕手中村が選択したストレートで一邪飛に抑え込まれた。阪神は中野が出塁した4、6回は走らせて揺さぶるべきだった。

今となっては、ヤクルトの甲子園胴上げを阻止したことだけが、唯一の救いになった。

梨田 厳しくなった阪神だが、まだ4試合を残しているし、CSもあるわけで、サンズも佐藤輝も、それぞれが調子を上げていく、つまり勝ち続けるしかないということだ。

【取材・構成=寺尾博和編集委員】

 


10/20(水) 22:52配信

日刊スポーツ

阪神対ヤクルト 5回裏阪神無死一、二塁、右飛に倒れる小野寺(撮影・上田博志)

<阪神0-0ヤクルト>◇20日◇甲子園

阪神がヤクルトとのシーズン最終戦を引き分け、逆転優勝は厳しくなった。日刊スポーツ評論家の梨田昌孝氏(68)は両軍無得点に終わった試合のカギを解説した。

【図解】セ・リーグ優勝ライン

   ◇   ◇   ◇

最後までどちらに転ぶかわからなかった一戦は、矢野、高津両監督の采配によって、0対0という究極のドローに終わった。

梨田 阪神ガンケル、ヤクルト高橋の両先発は非の打ちどころのない投球だった。そうは言っても、阪神は点をとって勝たないと終わってしまうわけで、少ないチャンスをモノにしたかった。その点、ベンチワークとしては惜しいというより、もったいない結果になった。

4回まで高橋に完全に抑えられたが、5回に糸原、大山の連打で好機をつくった。阪神ベンチは7番小野寺の初球にバスターをさせたが、これがライトへの凡フライで失敗。後続の坂本、ガンケルも打ちとられた。

梨田 なぜバスターだったのだろうか。定石はバントだ。ヤクルト内野陣のチャージはそうでもなかったし、きっちりとバントで二、三塁にしたほうが得点できる確率は高かったはずだ。小野寺がバントを得手にしていない判断かもしれないが、9番ガンケルを代えるわけにはいかないし、得点圏に走者を進めて、8番坂本にかけるところだった。どこかでバスターエンドランならわかるが、あの場面のバスターは、攻めたというべき作戦とは言えないし、理解に苦しむ。

9回の阪神は、先頭の中野が中前打、続く近本のバントで1死二塁になった。しかし、マルテが一邪飛、糸原が左飛に倒れた。

梨田 ヤクルトは高橋の7回まで80球の球数、投球内容をみたら、もう1イニング任せる選択もあったが、8回からセットアッパー清水へのスイッチを決断した。9回は抑えマクガフがマルテにカウント3-1になった時点で一塁に歩かせることも考えられた。だがマルテの調子が上がっていないと判断したのだろう。そのまま勝負にいったのは高津監督の選手に対する信頼感が伝わってきたし、その采配がはまった。マルテが3-1から配したボール球のスプリットに空振り、最終球も打ちあぐねていると捕手中村が選択したストレートで一邪飛に抑え込まれた。阪神は中野が出塁した4、6回は走らせて揺さぶるべきだった。

今となっては、ヤクルトの甲子園胴上げを阻止したことだけが、唯一の救いになった。

梨田 厳しくなった阪神だが、まだ4試合を残しているし、CSもあるわけで、サンズも佐藤輝も、それぞれが調子を上げていく、つまり勝ち続けるしかないということだ。

【取材・構成=寺尾博和編集委員】

 

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阪神逆転V風前の灯… 燕軍団との“差”をライバル球団が緊急分析

2021年10月21日 10時38分48秒 | 野球

10/21(木) 5:15配信

東スポWeb

痛恨のドローに沈痛な様子の阪神ナイン(東スポWeb)

 阪神はヤクルトに0―0と痛いドロー決着に終わった。残り4試合で敵の優勝マジック3とされ、逆転Vの可能性はさらに厳しくなった。

 燕軍団とはこの日が最終戦。対戦成績こそ12勝8敗4分けと勝ち越し、年間を通じて大失速したわけではない。にもかかわらず、頂点にわずかに届いていない差はどこか。「今現在という点で主力を比較すれば…」と、ライバル球団のセの編成担当が分析した。
 
「阪神は2、3年前のベテラン頼みではなく、何よりレギュラーと控えの差が年々なくなっている。レギュラーの若返りに成功した点でも、悪いシーズンではないよ」。その一方で「だからこそ、来年以降の編成で『何をすべきか?』は明確になっていると思う」と指摘するのが、高卒入団組の育成だ。それは今季の投打の主要メンバーからも見てとれるという。

「近本、中野、糸原は社会人入団だし大山や今年、頑張った新人の佐藤輝も大卒。ある意味では1年目からある程度、一軍戦力になることを想定して獲った選手。その輪に高卒で入って、ファームで3年ぐらいで鍛えてきた選手が1人、2人と入ってくれば、もっとバランスのとれたチームになる。だから『今年何ができた?』よりも『3~5年前のドラフトで獲った高卒選手がどうなったか?』だと思う。今年のヤクルトはそこにも厚みがあったよね」

 この日でいえば、阪神の先発メンバーで高卒入団組はゼロ。一方でヤクルトは4番は高卒4年目の村上、高卒6年目の高橋奎が先発し、7回無失点。さらには高卒2年目・奥川も9勝を挙げている。阪神では今季、一軍定着に至ったのは救援で37試合に登板の2年目・及川雅貴(20)ぐらい。燕軍団とは20代前後の高卒組の台頭に「差」があった。

 もちろん、猛虎もその芽が育っていない訳ではない。5月に初勝利を挙げた西純矢(20)と、二軍で4番に座り68試合で50打点をマークした井上広大(20)の高卒2年目コンビに加え、43試合に出場した3年目の小幡竜平(21)など覚醒が期待される人材はいる。

 4試合を残し74勝55敗9分け。60勝53敗7分の昨季より数字の上での〝成長〟も見せている。仮にV逸だったとしても、常勝軍団へチーム作りは後退ではなく、まだ道半ば。来季はより「育成力」が試されることになる。

 

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ヤクルトM3!虎に勝ったも同然ドロー 高橋7回0封!清水、マクガフも鉄壁

2021年10月21日 10時37分07秒 | 野球

10/21(木) 5:00配信

サンケイスポーツ

甲子園での今季最終戦を終え、高津監督(手前)らはスタンドにあいさつ。さあ、神宮で優勝を決める(撮影・今野顕)

ヤクルトは20日、阪神最終戦(甲子園)に0―0で引き分け、優勝へのマジックナンバーを1つ減らして「3」とした。先発した高橋奎二投手(24)が7回4安打無失点、8奪三振と快投。

高津臣吾監督(52)の〝秘蔵っ子〟の活躍でスコアレスドローに持ち込む、今季のチームを象徴するような内容で6年ぶりのリーグVへ一歩前進した。最短でのV決定は22日。本拠地での胴上げへ、21日からは神宮球場で広島との2連戦に臨む。

【写真】ヤクルト先発・高橋奎二

1勝分に匹敵する価値あるドローだ。スコアボードに並んだ0、0、0…。九回2死二塁、マクガフが粘る糸原を153キロの直球で左飛に仕留め、両軍合わせて18個目の「0」を刻むと、高津監督はベンチで力強く手をたたいた。

「点が取れなくても負けなかった。勝つことを目標に、負けないこともすごく大事なこと」

指揮官の前向きな言葉が全てを表していた。2位・阪神との今季最終戦。0-11で大敗した前日に続き打線が振るわず、二塁に走者を進めたのは1度だけだった。2試合連続無得点。それでも投手陣が踏ん張り、優勝マジックを1つ減らして「3」とした。まさに、1勝と同価値の1分けといえた。

大一番で快投を見せたのが、先発を託された高橋だ。自己最多タイの4勝目こそ逃したが、7回4安打無失点と仕事を果たし「アウェーの感じも、自分の力に変えようと思っていた。いい意味で、力を抜きながら投げられた」とうなずいた。

三回まで直球、スライダー、カーブを主体に完全投球。四回の2巡目からチェンジアップを織り交ぜ、的を絞らせなかった。七回1死一塁では大山、小野寺を連続で空振り三振斬り。2軍監督時代から熱心に高橋を指導してきた高津監督は「気持ちが乗った投球ができていた」と称賛した。

そんな指揮官が最近、6年目左腕の成長を感じる場面があった。出場選手登録を外れていた9月19日の神宮外苑。ブルペン捕手のミットを借り、高橋のキャッチボール相手を務めると〝直伝の宝刀〟の切れに目を見張った。

「チェンジアップが良くなったね。回転が良くなったよ」

チェンジアップは高橋が2年目だった2019年に当時2軍監督だった高津監督が西都キャンプで習得を指示したボール。「シンカーみたいに横回転をかけるんだ」と助言された左腕は「今年、やっと自分のものにできるようになった」と明かす。この日もそのボールで、ホームベースの奥行きを巧みに使った。

高橋だけではない。奥川、清水、大西、今野ら今季の快進撃を支える監督の〝秘蔵っ子〟ともいえる若き投手陣が、石川、小川、助っ人頼みだった昨季までと違うチームをつくり出している。

昨季4・61でリーグ最下位だったチーム防御率は同3位の3・37と劇的に改善した。スコアレスドローは2リーグ制(1950年)以降で最多タイの3度で、チームのホールド数はセ・リーグ記録の146。0-0は、まさしく今季のヤクルトの強さの一端を示すスコアだ。

「もちろん、いい形で終わりたい」と高津監督は力を込めた。最短でのV決定は22日の広島戦(神宮)。本拠地での胴上げへ、舞台は整った。(横山尚杜)

★リーグ新146ホールド 高橋からバトンを受けた救援陣も無失点で踏ん張った。八回に登板した清水が三者凡退に抑え、自身のプロ野球記録を更新する49ホールド目。これでチームの今季ホールド数が146となり、リーグ新記録を樹立した。九回はマクガフが走者を許しながら無失点。高津監督は「彼らがリリーフとしてチームを支えてきたことを象徴するゲームだった」と賛辞を惜しまなかった。

 

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ヤクルトと巨人、明暗分けた「監督の差」 光った投手運用の妙...中5ローテで自滅のGとは対照的

2021年10月20日 12時46分54秒 | 野球

10/20(水) 12:08配信

J-CASTニュース
原辰徳監督(2014年撮影)

 プロ野球セ・リーグのペナントレースで、現在の展開を予想できた人は少ないのではないだろうか。2年連続最下位に沈んでいたヤクルトが首位を快走。マジックを4まで減らし、2015年以来6年ぶりのリーグ優勝が間近に迫っている。

【動画】絶賛された高津監督のスピーチ

■「高津監督でなければこの位置にいなかった」

「青木宣親、山田哲人、村上宗隆を核に、オスナ、サンタナの両外国人が機能し、成長著しい塩見泰隆もリードオフマンに定着。中村悠平も攻守で貢献度が高い。ただ、MVPを挙げるとするならば高津臣吾監督でしょう。壊滅状態だった投手陣を立て直した手腕は高く評価されるべき。高津監督でなければこの位置にいなかった」(テレビ関係者)

 8月まで巨人、阪神と三つ巴の争いだったが、ヤクルトは9月が13勝8敗5分、10月が11勝4敗1分と勢いがさらに加速した。その要因は実績にとらわれず、状態の良い投手を起用する方針がブレないことだ。

 10月の先発投手を見ると、原樹理、高梨裕稔、石川雅規、小川泰弘、サイスニード、奥川恭伸、高橋奎二、金久保優斗と16試合で8投手が登板。チーム最多勝利は奥川、小川の9勝で2ケタ勝利は1人もいないが、奥川は中9・10日の登板間隔をきっちり空ける。

 優勝争いの最中でも負担をかけることはなく、状態の良い投手を投げさせることでハイレベルな競争が生まれている。先発の枚数を固定して夏場から中4・5日で回したことが裏目に出て失速した巨人とは対照的だ。

「ヤクルト黄金時代」再来あるか
 高津監督は現役時代、故・野村克也氏が監督を務めたヤクルト黄金時代の守護神として活躍。日米通算313セーブを記録したそのキャリアは濃い。

 ヤクルト退団後は米国、韓国、台湾と渡り歩いた後、独立リーグ・新潟アルビレックスでプレー。日本、米国、韓国、台湾の4カ国のリーグでプレーした初の日本人選手で、名球会会員が独立リーグでプレーするのも史上初だ。

 ヤクルトに指導者として復帰し、1軍投手コーチ、2軍監督を経て昨年から1軍の監督に就任。様々な環境に身を置き、指導も柔軟だ。目の色を変えているのは1軍だけではない。ファームの選手たちも活躍すれば昇格できるチャンスがあるからモチベーションが高い。関係者は次のように話す。

「今季日本新記録の48ホールドをマークした清水昇をセットアッパーとしての適性を見出し、楽天を戦力外通告になった今野龍太も救援に不可欠な存在になっている。高津監督は適材適所で選手の能力を引き出す手腕に長けている。今年優勝すれば来年以降も黄金時代が続く可能性があります」

 歓喜の瞬間まであとわずか。最後まで気を引き締め、トップギアのまま走り抜ける。(中町顕吾)

 

 

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毎日の工夫が重なれば大きな力になる

2021年10月20日 12時46分54秒 | 野球

▼今の環境を変えるには、自分が変わること。
その勇気を出せたら、行動するのだ。
▼一念させ揺るがなければ、必ず道は開ける。
要は確信と行動だ。
▼誰もが何かの悩みを持っている。
それを分かち合い、励まし合い、自分自身を輝かせる生き方へと変革する。
▼人間共和-人類共生。
人種や言語、文化など、あらゆる差異を超え、「生命」という共通の大地に立って、尊敬し合い、学び合い、助け合っていく。
▼自身の弱い心に従わず、何があっても確信の一念を貫く。
▼食品ロス問題なども、毎日の工夫が重なれば大きな力になる。
▼生ごみは菜園の肥料にする。
お米のとぎ汁で花を育てる。
野菜くずでだしを取る。
ちなみに野菜の栄養は、捨てられがちな皮などに多く含まれている。


巨人「原監督続投」を吹き飛ばす“チーム空中分解”の内部情報 「全権のひずみ」とOBも警鐘

2021年10月19日 16時02分13秒 | 野球

10/19(火) 11:10配信

日刊ゲンダイDIGITAL

巨人「原監督続投」を吹き飛ばす“チーム空中分解”の内部情報 「全権のひずみ」とOBも警鐘

 巨人が凄まじいペースで負けまくっている。

 もっか4年ぶりとなる球団史上4度目の10連敗中。8月25日に最大15ゲーム差をつけていた4位広島に3差に迫られている。

【画像】カタギに見えない…清原和博の訪問姿に巨人キャンプ騒然(2014年)

 8月29日には阪神との最大8ゲーム差を逆転し、150日ぶりの首位に浮上した。しかし、長くはもたなかった。9月は6勝14敗5分け、10月は2勝10敗2分け。9月2日に最大15あった貯金は、プロ野球史上2番目に速い35試合で底をついてしまい、借金2となっている。

 チームが好調だった8月の時点では、3年契約が切れる原辰徳監督(63)は来季も続投の方向で話が進んでいた。さるチーム関係者がこう言う。

「阪神を逆転して首位に立ち、リーグ3連覇に向かっていた頃です。原監督もやる気満々で、来季は自身の後継者として阿部二軍監督を一軍ヘッドコーチに据えるプランだった。引退後の2年間、二軍監督を任せた阿部を今度は一軍で勝負の場を経験させるため。そして、自身の傍らで帝王学を授け、2年後に晴れて一軍監督の座を禅譲する。元木現ヘッドコーチには三軍、もしくは二軍監督として若手の育成を任せるという青写真だったのですが……」

 それが、この歴史的大失速で吹き飛んでしまいそうだという。

■3年目の最終盤でチームが空中分解

 原監督の方針で9月に入り、先発投手を6人から5人に厳選し、登板間隔を中6日から中5日、中4日に短縮したものの、これが完全に裏目。先発投手は最近20試合連続で勝ち星がない。チーム防御率はリーグ4位の3.64。打線はこの10連敗中、9試合連続で2得点以下の貧打にあえいだ。チーム打率は同5位の.242。投打ともにひどい状況である。

「『全権』原監督も3年目。過去2年間はリーグ連覇を果たしたことで、不平不満は最低限で済み、表面化しなかった。
それが、今年は中4日や中5日制の導入により、先発陣が早期降板し、リリーフ陣も酷使することになるという悪循環。
コーチ陣も『監督が言うんだから』といった具合で大した説明もしてくれない。
野手陣にしても、最後まで打順が定まらず、多くの選手は不満を募らせている。
暴力事件を起こした中田をトレードで獲得して即座に使ったのも大きかった。
みんなおかしいと思っているのに、原監督という“独裁者”ににらまれるのを恐れ、誰も声を上げられない。
投手も野手も、原監督への不満はもちろん、ワンマン采配の言いなりになっているコーチ陣への不満がたまりにたまっていた。
選手との溝が表面化しないのは勝利あってこそ。3年目の最終盤にきてチームは空中分解してしまったのです」(前出の関係者)

 


矢野阪神に届け虎党の慟哭 広島に惜敗後、ツイッターで緊急募集「サトテルの起用方針おかしくないか」

2021年10月18日 15時38分06秒 | 野球

10/18(月) 5:00配信

サンケイスポーツ

九回、空振り三振に倒れる佐藤輝。黄金ルーキーのスタメン起用を望む声が寄せられた(撮影・宮沢宗士郎)

(セ・リーグ、阪神2-4広島、22回戦、17日、広島12勝10敗、甲子園)これが、虎党の叫び-。阪神は広島に2-4で敗戦。DeNAに勝利した首位ヤクルトの優勝へのマジックナンバーは「4」となった。サンスポでは虎番ツイッターで阪神ファンの声を緊急募集。1時間余りで100件以上のリツイートがあった。この日、一発が出れば逆転サヨナラの九回1死一、二塁で代打で登場し、空振り三振に倒れた佐藤輝明内野手(22)のスタメン起用を望む意見が相次いだ。

【写真】カメラに向かって「Z」ポーズをする佐藤輝

寒さと敗戦の危機に縮こまる虎党を、この日最もアツくさせた瞬間は2点を追う九回1死一、二塁の場面。場内に代打・佐藤輝の名がコールされた瞬間だった。広島の守護神・栗林の初球143キロを豪快なスイングで空振りするだけで、球場がどよめいた。

頼む! 何とかして! もう新人ということを忘れるほどの期待を込め、ファンの脳裏に白球を柵の向こう側へ運び去ってくれる映像がよぎったが…。カウント1-2から最後はフォークの連投にバットが空を切り、今季167三振で2014年のゴメスの球団記録を抜き、不名誉なランキングのトップに立ってしまった。

続く近本は二ゴロに倒れてゲームセット。大逆転Vを目指す矢野虎がさらに苦しい状況に追い込まれる中、サンスポが阪神担当公式ツイッターで〝虎党の声〟を緊急募集。前半戦で数々の新人記録を塗り替えてきたが、最近はスタメン落ちが続く黄金ルーキーの起用について、意見が寄せられた。

「サトテルの使い道をしっかり考えてほしい」(@flash_kurokage)

「サトテルの起用方針おかしくないか? 逃げ腰になってどんどん迷走してる」(@20013987GT)

5月2日の広島戦(甲子園)でプロ初の4番で逆転満塁弾、5月28日の西武戦(メットライフ)では1試合3発で全国の野球ファンの度肝を抜いた。猛虎の起爆剤になってきた男が、ベンチを温め、1打席勝負で快音を響かせられない。

「調子の良かった最初のメンバーを1年通して使ってほしかった。監督は我慢して使わなければと思います」(@E9QwW5pLSnwHmkW)

「やはり試合に出るだけで雰囲気は変わってる」(@star_Exp)

「サトテルが打たないとCSで苦戦する」(@Home)

苦しい現状を打破することで、この先のクライマックスシリーズ(CS)や日本シリーズを制する原動力に必ずなってくれる。

「結果を恐れず、焦らず、今まで通りの良い時の野球で最後までみんなでやるべきことをやろう」(@Yuru_Musha)

ヤクルトの最短優勝は20日の阪神戦。何としても目の前の胴上げを阻止しないといけない。佐藤輝の豪快な一打が、〝虎党の声〟を歓喜に変えてくれる。(新里公章)

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ヤクルト清水48ホールドNPB新記録! V目前で「東京への恩返し」完全達成も秒読み

2021年10月18日 15時25分44秒 | 野球

10/18(月) 11:15配信

日刊ゲンダイDIGITAL

清水は東京生まれ東京育ち(C)共同通信社

 足立区出身の右腕が快挙を成し遂げた。

 17日、ヤクルトの清水昇(25)が今季48ホールド目を達成。中日の浅尾拓也(現中日二軍投手コーチ)が2010年にマークしたプロ野球記録の47ホールドを塗り替え、プロ野球新記録達成となった。

ヤクルト1位・清水昇は才能開花 中学野球部の異色練習

 この日は1点リードの八回に登板。2死満塁のピンチを背負うも、右翼渡辺の好守備もあり無失点で切り抜けた。

 清水は生まれも育ちも東京都。帝京高から国学院大に進学し、18年ドラフト1位で入団。昨季もセットアッパーとして最優秀中継ぎ投手に選ばれている。

 かつて清水は日刊ゲンダイの取材にこう話していた。

「帝京に進学したのは練習見学の時に前田監督から、『東京出身なら東京でプレーすることが育ててくれた人への恩返しになる』と言われたことが大きかったです」

 くしくも「東京」ヤクルトスワローズに指名され、今やなくてはならぬセットアッパーに成長した清水。この日、マジックを「4」に減らしたチームを優勝に導き、東京への恩返しを完全達成するまであとわずかだ。

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10安打2得点の阪神打線に谷繁氏から助言! 見習うべきはヤクルト・青木?!

2021年10月18日 13時56分18秒 | 野球

10/18(月) 6:59配信

ベースボールキング

阪神・中野拓夢 (C) Kyodo News

◆ どうやって1点を奪うのか!?

 優勝争いを繰り広げている阪神が広島に敗れ、同日の試合で勝利した首位・ヤクルトの優勝マジックは「4」となった。

 広島を上回る10安打を放ちながら、ロハス・ジュニアの2ランによる2点にとどまった阪神打線について、17日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説を務めた谷繁元信さんは「きょうも初回、近本が出て、中野がそのまま打って進塁できずに0点。2回も先頭が出て結局二塁に進めずゲッツーに終わっている」と指摘。

 今年の阪神は打ち勝ってきたことを理解しつつも、「全体的な状態が落ちている」と主張。そして、「ヤクルトでは、走者が一塁にいるところで青木がどうやっても引っ張ろうという打ち方をする。そういうのが阪神の選手には見られない」と述べ、「今からでも遅くない。技術を持っている選手も多いので、そういうところも意識していければ、1点ずつでもコツコツいけるんじゃないか」と助言した。

 残り7試合での逆転優勝には、7戦全勝した上で、ヤクルトが3勝5敗と厳しい状況には変わりはない。しかし、その先にはCSでの戦いも待ち受けているだけに、どうやって1点を奪い取っていくのか、残り試合でその形を見出すことができるのかにも注目だ。
 
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』

 

 

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優勝逃した巨人 井納、山口、テームズ、スモーク、中田翔…今年も補強失敗にファンの怒り

2021年10月16日 04時15分54秒 | 野球

10/15(金) 7:00配信

デイリー新潮

期待外れに終わりそうな井納翔一投手

 巨人は9月26日、阪神に3対4で敗れ、自力優勝が消滅した。クライマックスシリーズ(CS)出場の可能性は残されているが、セ・リーグ3連覇は絶望的と言っていい。既にネット上では“敗因分析”が盛んだ。

【写真5枚】優勝を逃した巨人の敗因は補強の失敗という声が多い。中でも”戦犯”と呼ばれるのが、山口俊、テームズとスモーク、原監督、そしてあと1人は……

 ***

 担当記者は「TwitterなどSNSを閲覧すると、敗因に補強の失敗を挙げる声が相当数にのぼっています」と指摘する。

「2018年10月に原辰徳監督(63)の復帰が発表されました。その際、球団側は『編成に関しても監督の意向を完全に尊重する』と記者会見で断言したのです。Twitterなどでは、『原監督が補強に責任を持っている以上、今季の不振は監督の責任だ』という厳しい投稿が相次いでいます」

 更に、一部メディアが原監督の来季続投を報じたのだが、これも意外なほど巨人ファンに不評だ。「補強に失敗した原監督の続投などあり得ない」という声は多い。

 巨人は資金力が豊富なため、もともと大型補強を積極的に行ってきた。今季も準備は万端だったはずだ。

 DeNAでFA宣言した野手の梶谷隆幸(33)を4年契約・推定総額8億円で、同じく投手の井納翔一(35)を2年契約・推定総額2億円で獲得した。

 梶谷は昨シーズン、打率3割2分3厘、本塁打19本と活躍。井納も6勝7敗をあげた。当然ながら巨人ファンの期待は高かった。

 外国人選手は、サンフランシスコ・ジャイアンツからジャスティン・スモーク(34)を、ワシントン・ナショナルズからエリック・テームズ(34)を獲得した。こちらは2人とも野手だ。

8月には首位
 特にテームズは韓国プロ野球で活躍した実績を持つ。「日本プロ野球とも相性が良く、活躍するのではないか」と前評判は高かった。

「ところがテームズは4月のヤクルト戦で右アキレス腱を断裂。たった1試合の出場で自由契約となりました。スモークはコロナ禍で家族と会えないことに不満を強め、6月に退団と帰国が発表されました。梶谷は7月、右手に死球を受けて骨折、今も2軍です。井納にいたっては3月末の中日戦を2回4失点で降板すると、4月1日に1軍登録を抹消されました。それ以来、1軍のマウンドには立っていません」(同・記者)

 今季のセ・リーグは阪神がロケットスタートに成功。首位を走り続けて話題を集めていた。だが巨人も2位をキープ。そして8月29日には首位に立った。巨人ファンは快哉を叫んだに違いない。

「優勝を目指す巨人はシーズン中も補強を続けました。19年オフに巨人からポスティングシステムで大リーグに移籍した投手の山口俊(34)がサンフランシスコ・ジャイアンツ傘下の3Aを自由契約になると、一部のOBは反対を表明しましたが、6月に巨人復帰。更に8月6日にはシンシナティ・レッズのスコット・ハイネマン(28)と契約、同じく20日にはチームメイトへの暴行が発覚し出場停止処分が科せられた日ハムの中田翔(32)を無償トレードで獲得しました」(同・記者)


G党の怒りは当然
 ところが山口は、10月8日の広島戦で自己ワーストの7連敗を喫するなど不調で、12日時点の成績は2勝8敗とチームの足を引っ張っている。中田も低迷が続き、同じく成績は打率1割3分8厘、本塁打2本と全く期待に応えられていない。ハイネマンに至っては、9月30日に球団から体調不良で近日中に帰国するとの発表があった。

 野球評論家の広澤克実氏は「プロ野球は結果が全てです。巨人ファンの怒りは当然でしょう」と指摘する。

「梶谷くんは運が悪かったにせよ、外国人の3野手が全員帰国したり、中田くんが不振にあえいだりするなど、“補強失敗”が目立ちました。優勝を逃したことで、溜まっていたファンの不満が一気に爆発しました」

 広澤氏は「ファンの声は正論ばかりです」と指摘し、その上で根本的な問題として「原監督の補強にはビジョンが感じられません」と言う。

原監督の「分かりにくさ」
「私は1994年オフにFA宣言を行い、12月に巨人と契約を結びました。当時の監督は長嶋茂雄さん(85)で、大型補強には批判も多かったですね。ただ、長嶋さんの補強は『とにかく勝ちたいんだ』という意識に根ざし、特に長距離ヒッターを獲得しました。野球ファンにも分かりやすかったと思います」(同・広澤氏)

 だが原監督の場合、ファンでさえ「なぜこんな補強をしたのか?」と首をひねるケースが散見される。

「好意的に見れば、原さんはある選手を『ひ弱だ』『不甲斐ない』と判断すると、他球団のベテランで置き換えようとするように思えます。経験豊富な選手の、どっしりした安定感のようなものを求めているのかもしれません。ただ、長嶋さんのような明快な補強とは異なります。『こういうチームにするんだ』というビジョンが分かりにくい補強ということも、ファンの批判を招いた原因ではないでしょうか」

 そもそも大型補強が喜ばれるのかという問題もある。日本の野球ファンは、FAで獲得した選手が活躍しても、どこかで「大枚を叩いたんだから当然だろう」とクールに見る傾向があるようだ。

興行面でも有利? 
「日本のファンは、それこそ育成ドラフトで獲得した無名の選手が2軍で苦闘し、1軍に抜擢されて大活躍という“シンデレラ・ストーリー”を好むのではないでしょうか。もちろん強いチーム作りに、FAやトレード、外国人選手の獲得は必須です。とはいえ、『外部選手による補強は必要最小限にしてほしい』というファンも多いはずです」(同・広澤氏)

 広澤氏によると、ペナントレース終了後にCSが導入されたことで、育成中心の長期的なチーム作りには追い風が吹いているという。

「昔はリーグ優勝が目標だったため、2位でも監督が解任されることは珍しくありませんでした。ところがCSが導入されたことで、3位でOKという評価に変わってきています。12球団のうち6人の監督は及第点を与えられるわけです。その結果、監督の就任期間も延びていると思います。目先の成績に一喜一憂せず、若手育成に力を注ぎやすくなっているのです。ファンも生え抜きの選手を好むのは先に言った通りです。興行面でも期待できるわけですから、巨人もFAなどによる大型補強を見直す時期なのかもしれません」(同・広澤氏)

デイリー新潮取材班

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2021年10月15日 掲載