皆様、元気にお過ごしでしょうか?
近況
昨年の7月に転機与砲の公演を終えてから、言い尽くせない色々なことがあり、現在は本業の古物商に軸足を置いて生活をしております。
去年の末ごろには本格的に買取を初めてみようということで、買取業もスタートさせたのですが、見事4月には現金が尽きてドボン。
結構な損切をすることになったので、現在は買取業を縮小させて、市場仕入れを中心に軸足を戻しつつあります。
さて、割と(個人的には)波乱と失敗続きの半年でした。
「自分に価値なんかないんだ」「いなくなればいいんだ」と何十回思ったかわかりません。
でも色々な人の手助けがあり、ようやく「もう一回始めたらいいんだ」と思えるようになりました。
というわけで、先週から再スタートの為に絶賛在庫整理を行っています。
物がなくなると不思議なもので、そのしんどかった日々に見つけたものを人に紹介したくなってきました。
タイトルにある通り、
「死なないように人生をやりすごす方法」
とでも名前を付けておきましょうか。
あまり精神状態が良くない人には悪影響があるかもしれないです。
ただ、一応自分はこれで鬱に入らずに回復ができたので、ご紹介しておきます。
あなたがもし何かに絶望して、絡めとられて生きることから逃げたくなった時の参考になれば幸いです。
1.息をする
一番しんどい時は息をすることだけを考えていました。
嫌なことも、楽しいことも何もかも考えない。
ご飯食べる、息する、仕事も一応する、無事に帰ってくる、お布団で寝る。
自分が嫌だったことや悔しかったことは一切考えずに、TODOをこなすことだけを考えていました。
2.単純作業を増やす
気持ちの落ち込みから晴れない時は、とにかく単純作業を増やしました。
幸い、私は個人事業主ですし、古物商は半分肉体仕事のようなものなので、没頭できる作業さえあれば、有酸素運動が可能だったからです。
何も考えずに没頭できるTODOを作るのが可能であれば、やってみるといいかもしれません。
私にとっては金属磨き・木工オイルでの木の艶出しが該当しました。
何時間でも磨いていられるので、何も考えたくない時の助けになりました。
3.暇な時間をなるべくつくらない
暇な時間を作ると、脳が勝手にいろんなことを考え始めるという経験を皆様も日頃体験していると思います。
私の場合、その思考がマイナスに作用することが多いので、思考を止める方法を考えました。
マイナス思考を直せ、という話を時々耳にしますが、直る・直らないという次元の話ではないのです。
この自分の考え方の性質を使って状況の先読みを行っている私にとって、このマイナス思考はいざというときに使える武器なのです。
ですが、弱っているときは邪魔になってしまいます。
なので、TODOを増やし、用事を頼みやすい雰囲気を作って、とにかく自分の時間を誰かのために使うようにしました。
誰かと一緒にいれば他愛のない話ができるし、「ありがとう」と言われれば自分の気持ちも安定する。
ずるいやり方とは思いますが、自分のことを考えない時間を増やすことで、落ち込みを軽減しました。
4.悲しいときに「ちょうどいい」と思った曲を聞かない
私は落ち込んでいるときに、「悲しい曲」にハマってしまう傾向があります。
1曲だけをずっとリピートし続けて、何度も何度も自分の感情を反芻して確かめる行為を中毒のように繰り返すことがあります。
そうやってマイナスの感情を高ぶらせ続けて、うっかりホームに吸い込まれそうになる経験を何度かしたので、
悲しいときにハマりそうな音楽は忌避することにしました。
そして、絶対に死ぬとか言いそうにないアーティストの音楽を聴いていました。
5.自分から逃避する
幼少期からの能力で、私は「私ではない私」をイメージとして持つことができます。
自己乖離は一定の条件を揃えれば再現可能なので、どうしても辛いときは「自分ではない自分」を内包して日々を生活していました。
演じるとは少し違う、認識をずらすような感覚です。
モデルケースになる人を1人決めて、その人のイメージを纏うようにしていました。
しんどいけど、外交的・社交的にならないといけない時は、見ている範囲でのその人の口調を真似・方言を真似・反応を真似る。
そうすることで、今の自分から逃げて生き延びることにしました。
ぶっちゃけ、これやってるときの自分は端から観測すると痛い人間なので、あんまりやりたくないですが、
死ななきゃOKの条件であれば、わりと使いやすいスキルです。
※精神病の罹患歴がある人はやらない方がいいです。離人感が強く、記憶が薄くなります。
6.助けを求める
これが最初にできていればここまで苦しむことはないのですが、行き詰って首が回らなくなって、
どうしようもなくなったので、助けを求める行動を起こしました。
幸い、Twitterで「助けてほしい!!」と叫んだあと、数多くの人の手助けをもらって、
「よかった、私はここに居ていいし、まだ続けていいんだ」と思えました。
そうしてようやく、立ち直りかけている最中です。
不思議に思う人もいるかもしれません。
何故、誰かに相談しないのか。
何故、もっと早くに助けてほしいといわないのか。
いやぁ…言えないっすよ。
心配されるのが嫌だし。
私は気分の上下が激しいタイプなので、弱った時はとことん弱るけど、強いときはとことん強く前に進みます。
強いときは「また失敗するよ」って言われることが、どれだけ苦痛になることか。
そして弱っているときに「ほら、また失敗しちゃったね」って言われることが、どれだけの屈辱になるか。
なにもかも下手な自分なりに38歳まで生きてきたんです。
ビルド&クラッシュが得意ですと言えるようになるまで、何度人生に挫折してきたことか。
過去最大のクラッシュが起きて、本当に自分がわからなくなって。
どうしたらいいんだろうかとパニックを起こしていました。
それでも、生きています。
呪文のように「60になったら死んでいい」と唱え続けていたから、今立ち直れています。
(60になったら「80になったら死んでいい」と唱える予定です)
結論:今死なないなら、なんでもいい
どんだけしんどい人生でも、最後まで自分で死ななきゃ私の勝ち。
生きていれば、好きな音楽も増えるし。
書きたいと思う物語も増えるし。
声にだして読んでみたい本にも出合えるし。
仕事上、普通の仕事してたら一生触れないようなものにも触れるし。
ビジネス的に成功するとか、人よりも多く稼ぐとか。そんなこと、正直どうだっていいんです。
誰かが何か欲しいと思ったときに、声をかけやすい人間として存在しているだけでいい。
誰かが荷物に困ったときに、声をかけやすい人間として存在しているだけでいい。
大量の商品知識があれば、誰かの助けになることだってあるはず。
戯れに仕入れたものが、誰かの手に渡っていくのは幸せなことです。
一生出会うことがなかったかもしれない人の、喜びや助けになれるのだから。
私はいつの日かまた大きな失敗をして、弱り切る日がいずれ来るでしょう。
こんな記事を最後まで読んでくれたあなたに誓って、私はそんな日も、必ず乗り越えます。
そして、笑ってあなたと話せる日を迎えます。
「いやぁ参ったよ。まさか自分があんなことで死ぬなんて予想できなかったや」って、笑い話ができるように。