ジーコ寅の「鹿島アントラーズよ永遠に」

昨年四月まであった、ジーコ寅の「名曲探偵アントラーズ倶楽部」に続いて開設したブログです。音楽部門は今回はやめました。

FIFAワールドカップジャパン2016 決勝 レアル・マドリード戦 2

2016-12-20 15:38:23 | 日記

  今日になっても、レアル・マドリードの選手を青ざめさせ、そして本気にしてしまった柴崎の二本のシュートが頭から離れない。もう録画の映

像は10回以上見た。何度見ても興奮するなあ・・・

 

 スペインのスポーツ紙、「マルカ」は、柴崎について、「鹿島の宝石」という見出しで記事を書いているそうだ。確かに、セカンドステージ

は怪我などで活躍していなかったのに、こういう大舞台で続けてああいうプレーができるのは、まさに「宝石」であり、宝石の中でもダイアモ

ンドなのだ。世界中が茨城の辺境の地に素晴らしいダイアモンドが眠っていることに気づいてしまった。たぶん、ヨーロッパのクラブからオ

ファーが來るのだろう。アントラーズサポとしては、いつまでも「鹿島の宝石」がいてくれることを望みたいが、柴崎の将来を長い目で見た

時、ヨーロッパのクラブでもまれることが、彼の素晴らしい才能を開花させることになる可能性は高い。柴崎がヨーロッパのクラブに移籍する

ことが決まったら、彼の未来を信じながら、送り出したい。

 

 そして昌子の守備である。クラブワールドカップの全試合を通して見たら、昌子の獅子奮迅の活躍は、やはり世界レベルに近いと言わざるを得

ない。少なくとも日本代表の吉田などより、ずっとレベルの高い選手に成長してきた。歯が折れても苦しそうな顔すら見せず、最後まで走りぬ

くメンタリティー。これがアントラーズのセンターバックのメンタリティーなのだ。昌子にも海外からオファーが来ても不思議ではない。

 

 ジダンは、アントラーズのサッカーについて、「特別なテイスト」を持っていると評価したという。アントラーズの特別なテイストとは何だ

ろう?どんな状況にあってもあくまで勝ちにこだわる、どん欲なまでの精神力、局面局面での強さ、試合の流れを読みながら修正していく柔軟

な対応力、勝負のポイントを見極める力など、色々あるだろうが、セカンドステージでチーム全体がかなり悪い状態に陥っても、チャンピョン

シップの準決勝で川崎フロンターレを破った時の、強いメンタルは、結局、レアル・マドリード戦まで途切れなかった。

 

 ロナルドも、「(アントラーズには)苦しめられた。予想以上に良かった」と、アントラーズを評価しているが、公式戦36戦無敗などとい

うスター軍団ですらも、もう一歩で負けそうな状況に追い込めたアントラーズの戦い方にはやはり最大限の評価をしていいと思う。むろん、負

けは負けであり、小笠原が言うように、「二位もビリも同じ」と言ってしまえば、それまでなのだが、少なくとも、勝てるような状況は作り出

せていた。後半の最後10分くらいはアントラーズの波状攻撃で、得点の匂いがプンプンしていた。

 

 確かに交代で入った、ファブリシオは一本のミドルシュートを除けば良くなかったし、伊東の交代の意図もよくわからなかった。あそこにカ

イオがいてくれたら・・・とふと思った。カイオはどんな気持ちでこの試合を見ただろう?カイオが移籍した、アル・アインはアジアの決勝で

全北に敗れたから、カイオにもクラブワールドカップに出る可能性はゼロではなかったわけだ。しかし、自分が出て行ったチームが、レアル・

マドリードをここまで苦しめたのを、どういう気持ちで見ていたのか、少し気になる。確かに交代で入ってくるのが、ファブリシオではなく、

カイオだったら、違っていたかもしれない・・・と思いたくもなる。

 

 セカンドステージでアントラーズが勝てなくて沈んで行ったときに、アントラーズは金崎とカイオで勝ってきたチームだから・・・と色んな

人が言ってきたし、石井監督の采配についても、ボロクソに言う人が多かった。茨城新聞によれば、19日の取材で来季も石井監督の続投が決

まったらしい。リーグ優勝して、クラブワールドカップで準優勝という結果なら当然だろうが、それでも何やかんや言われる監督という職業は

大変だ。

 

 チャンピョンシップとクラブワールドカップの戦いを見る限り、アントラーズはカイオがいなくても、ちゃんと結果を出せるチームだという

ことがわかった。レアル・マドリード戦では、ファブリシオが入るまでは、日本人プレーヤーしかピッチにいなかったわけだから、助っ人外国

人の活躍で勝っているチームとはやはり実情が違っている。勝っていくためにはいい外国人選手は必要だが、自前で育ててきた選手だけで世界

で戦えるアントラーズというチームは立派という他はない。

 

 人口わずか7万の鹿嶋市。周辺の4市を合わせても28万人しかいない。クラブの年間収入はレアルの17分の1。これで勝ってしまったら

世紀の大番狂わせになるところだった。しかし、そういう大番狂わせをしなければ、カシマスタジアムに多くの観客を集めることができない、

という厳しい環境の中で選手たちは最大限の努力をしてきた。そういう積み重ねがここ一番での感動的な試合を生み出すのだろう。

 

 明石家さんま?あんな馬鹿はどうでもいいのだ。馬鹿は馬鹿であり、放っておくしかない。鹿島アントラーズの努力も知らないで、「このま

まアントラーズが、2-1で勝ってしまったら、帰りの車の中でどう思うんだろう?」などとふざけたことを平気な顔で言える正真正銘のアホ

もアホだし、それを起用する日本テレビも腐りきっている。アントラーズはそういう腐った世界から遠く離れていて欲しいものだ。

 

 来年は、ACLで優勝し、是非、またレアル・マドリードと戦って、この「白い巨人」を破ってもらいたいものだ。今からその日を待ち遠し

く思っている。

 

 残るは天皇杯。もうアントラーズの選手たちの気持ちは切り替わっていることだろう。取れるタイトルは全部取る。気持ちを途切れさすこと

なく、全力で取りに行ってほしい。「鹿島 不屈の闘志」!まさに不屈の魂で勝ってほしい。

 

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