何といってもクラブ世界一を決めるタイトルの一つ。年間勝ち点でレッズに15の差を付けられてのリーグ優勝には、アントラーズのメンバー
からも、疑問の声が出ているが、私は立派に優勝だと思う。それを証明するためにもこの大会は頑張らないと、「ほ~れ見ろ、アントラーズなん
て大したことない」という声が出てくるに決まっている。
前半を見る限り、セミプロ集団のオークランドシティ相手に、「ほ~れ見ろ、アントラーズなんて大したことない」と言われるようなサッカー
をしてしまった。ワントップを残して引いて守るオークランドシティを全く崩すことが出来ず、パスミスだらけ、連動性のない攻撃で退屈な試
合。やはり、チャンピョンシップで、エネルギーを使い果たした感じが見えていた。なんかファブリシオが効いていないなあ。オークランドシ
ティがなんかワンチャンスを決めそうな雰囲気が漂う。お互いに様子見で前半は終わってしまった。
後半に入って、アントラーズのボールを奪いにいくスピードが上がってきたが、そんな中、後半5分、セットプレーで、キム・テウクにヘ
ディングシュートを決められる。付いていたファン・ソッコのマークが甘く、先に頭に触れられてしまった。
この失点で後半9分にファブリシオを下げ、赤崎を投入。ここで赤崎かい・・・・クロスバー当ての名人を出して状況が変わるのか?と思っ
たが、動きはいいようだ。そして後半17分、小笠原に代えて、金崎を投入。これで柴崎がボランチの位置に下がった。ここからアントラーズ
が次第にゲームを支配し始める。やはり前線で赤崎と金崎が動くとスペースが生まれ、リズムと連動性が出てくる。
22分、永木がうまく動いて前線に入って、赤崎にマイナスのパス。赤崎が久しぶりに決めた。永木は守りではよくやっているが、このよう
に攻撃で縦に入っていく動きを見たのは初めてだ。同点になってからはアントラーズのペース。オークランドシティはパスがつながらない。
揺さぶりをかけながら、アントラーズがチャンスをうかがう。遠藤を中村に代えて、さらに前線が流動的な動きになっていく。そんな中、柴崎
のパスを受けた山本が左サイドを上がって、素晴らしいクロスを上げた。ファーで受けた土居が叩きつけるヘディングで折り返したところを、
金崎がヘッドで叩き込んだ。上にふかさないでしっかり決めたのは素晴らしかった。
この時期になって勝負強さが戻って来た。例年、寒くなってからのアントラーズは強い。この選手権も少なくともあと2試合はできることに
なった。是非、レアルマドリードと戦うアントラーズを見てみたい。そして、天皇杯の奪取。この時期にたくさんのアントラーズの試合を見ら
れることは幸福だ。厳しい日程だが、是非、勝ち進んでほしい。
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