アロマテラピー学習ブログ

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参照。

胎盤

2009-01-02 09:16:24 | 女性の健康
胎盤とは、円盤状のかたまりで、直径約20cm、厚さ2~3cm、重さ500~600g。胎盤は、役目が終わった赤ちゃん誕生の15~30分あとに、もう一度軽い陣痛が起こって子宮からはがれ落ちてくる。
元気で健康な赤ちゃんの胎盤は、張りがあり、厚みもあって、しっかりしている。反対に、発育不全の赤ちゃんの胎盤は、やはり発育不全。小さくて薄かったり、硬かったり、石灰化していたり、むくんでいることもある。

胎盤ができるまで
受精卵が子宮に着床すると、hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンが分泌されて、絨毛ができ始め、子宮の一部が厚くなり始める。さらに厚くなった子宮の一部にだんだんくぼみが出来てきて、もっこりとした山が見えてくる。ちょうど妊娠14週~16週ごろ胎盤が完成する。

胎盤の仕組み
胎盤は無数の血管の集まり。中には絨毯の毛のような細かな絨毛が密生していて、中隔と呼ばれる仕切りもある。絨毛のまわりには空間があって、ここは母体の血液で満たされている。ここが、酸素や栄養、老廃物の受け渡し場所。絨毛の中には毛細血管が走っていて、母体の血液から酸素や栄養分や水分を吸収して胎児へ送る。逆に胎児が排出した二酸化炭素や老廃物はここに出して、ママに処理してもらう。
つまり胎盤は、胎児の肺であり、胃腸や腎臓。ホルモンや免疫機能も備えている。


胎盤ができる前は、母体の血液中の物質がそのまま胎児に移行してしまう。妊娠初期にとくに薬などに注意しなければいけないのは、このためである。しかし、胎盤ができると、フィルター機能が働いて、分子量の大きいものは胎児に移行しない。ただし、分子の小さなものは、胎児に移行してしまうので、やはり薬はドクターの指導の下に服用すること。ニコチンやアルコールも分子が小さいので胎盤を通過してしまう。


胎盤が完成すると、俗に安定期と呼ばれる中期に入るが、ドクターは、「妊娠中に安定期はない!」という。胎盤はこの時期から、ますます充実。胎盤完成の妊娠4ヵ月頃、約100gだった胎盤は、その後どんどん成長して、最後には約500gにもなる。中期から後期は、胎児もいっしょにぐんぐん大きくなっていく時期である。無理は禁物。この時期に胎盤がしっかり成長できないと、酸素や栄養補給がうまくいかず、胎児も大きくなれない。


胎盤には寿命があり、妊娠42週に入るとちょっと問題が出てくる。この頃から衰えてくる可能性がある。胎盤機能が落ちると、赤ちゃんに充分な酸素や栄養が送れなくなる。胎盤の血管が詰まって、赤ちゃんが弱ってしまうこともある。胎盤機能が低下していると疑われたら、陣痛促進剤を使ったり、緊急の場合は帝王切開をしたりして、赤ちゃんを助ける。

むくみ、高血圧、たんぱく尿、これらのどれかひとつでも症状が出たら、妊娠中毒症。こうなると子宮から胎盤に養分を送る血液が流れにくくなる。となると当然、胎盤機能が低下。妊娠中毒症を予防するには、体重をしっかり管理して太り過ぎないこと、塩分を控えること、過労やストレスも避けること。
さらに胎盤は血管の集まりですから、いい血管、いい血液を作ることが大切。血液がドロドロだと血管がつまりやすくなり、赤ちゃんに酸素や栄養が届きにくくなる。サラサラのいい血液を作るには、ビタミンE。血中の過酸化脂質を分解してくれる。
豆腐などの大豆やナッツなどの豆類、緑黄色野菜、タラコやサケにも多く含まれている。毎日の食生活に取り入れていくとよい。





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