アロマテラピー学習ブログ

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参照。

女性の健康のメカニズム

2008-03-13 10:03:54 | 女性の健康
女性生殖器の各部の名称
 内性器 体内にあって器具などを使わなければ見えない部分
膣、子宮、卵管、卵巣。
 外性器 外から見える部分
陰核(クリトリス)、尿道口、小陰唇、大陰唇、膣前庭、膣口(会陰のすぐ上)。

卵巣
動物のメスの生殖器のひとつで、卵子(または卵(らん)ともいう)を作り出す器官。一般的な機能として、卵子のもとになる卵細胞を維持・成熟させ、その後放出する。オスで精子を作り出す精巣と合わせて、生殖巣と呼ばれる。また、脊椎動物の卵巣は、エストロゲン(卵胞ホルモン)、プロゲステロン(黄体ホルモン)を分泌する器官でもあるので、内分泌器官でもある。

ヒトを含む哺乳類の卵巣の内部には、卵胞(らんほう、らんぽう)と呼ばれる構造が多数あり、それぞれ1つずつの卵細胞を包んでいる。卵胞が卵細胞を成熟させ、排卵(はいらん)と呼ばれる、卵巣からの放出を起こさせる。排卵は、動物の種類によって、年に1~2回程度の繁殖期に起こったり、一定の周期(性周期)でくりかえし起こる種などがある。排卵された卵細胞は、一旦は体腔内に出るが、卵管内に吸い込まれ、卵管から子宮へと流れていく。卵細胞を放出した後の卵胞は、その後、黄体(おうたい)へと変化する。卵巣からは、何種類かのホルモンが分泌される。卵胞からはエストロゲンが、黄体からはプロゲステロンおよびエストロゲンが分泌される。これらのホルモンは、メスの体に機能的な変化を起こさせ、排卵とその後の受精、着床、妊娠といった一連の現象を引き起こすために重要である。このホルモンによる作用は生殖器を中心とした変化だが、それ以外にも全身にわたる。

ヒトの場合、女性の性周期は平均28日程度であるが、子宮内膜の剥離に伴う出血(月経)を目安に考えるため、月経周期と呼ばれる。卵巣からの排卵もこの周期にあわせて起こる。月経の時期になると、卵巣内では次回の排卵のために新たな卵胞が発達をはじめ、月経から約2週間程度で卵胞は最大に発達し、卵巣からの排卵が起こる。

子宮内膜とは、哺乳類の子宮に存在する上皮組織。月経時に脱落する機能層と脱落しない固有層とに大別することが多い。

主に以下の3層構造を呈している

海綿層
緻密層
基底層

月経周期に伴い変化し、増殖期・分泌期・月経期に分類される。

子宮は中央に 子宮腔と呼ばれるスペースがあって、その内面は粘膜(これが子宮内膜)で覆われ、その外側には厚さ 2cm 位の筋肉の層(子宮筋層)がある。成熟女性では、子宮内膜を構成する細胞は他の細胞にないほど増殖(細胞分裂)する能力をもっていて、卵巣と密接に関連して約 4 週間の周期で変化を繰り返している。これを性周期といい、卵巣周期と子宮内膜周期(月経周期)がある。この周期変化は、「視床下部-下垂体-卵巣」という一連の系統をもったホルモンの調節機能に支配されている。脳の底の部分にある視床下部から分泌される 性腺刺激ホルモン放出ホルモンGn-RH が下位にある下垂体から分泌される 卵胞刺激ホルモンFSH と 黄体形成ホルモンLH を支配し、そして、卵巣から分泌される女性ホルモン〔 エストロゲン(卵胞ホルモン) と プロゲステロン( 黄体ホルモン)〕の血中濃度の変化が視床下部・下垂体ホルモンの分泌にフィードバックされる。

月経が終わる頃から視床下部より Gn-RH が分泌され、下垂体がこの信号を受け取ると FSH が分泌され、
 ①卵巣では卵胞が発育し、エストロゲンの分泌が増加する[卵胞期]。子宮内膜はエストロゲンによって厚みを増し、筋は肥大し、増殖・肥厚する(増殖期)。
 ②卵巣で卵胞が成熟し、卵胞が分泌するエストロゲンが急増し、ピークになっていることを視床下部が検知すると、下垂体からの FSH の分泌を抑え、 LH の分泌を促し、この LH が排卵を起こす[排卵期]。
 ③排卵後の卵胞は 黄体 ( おうたい ) に変化し、プロゲステロンを放出する[黄体期]。プロゲステロンは子宮内膜を肥厚させ、血管を拡張し、分泌を増加して、粘膜を柔らかくし、受精卵の着床に適した状態にする(分泌期)。
 ④黄体-月経黄体-は次第に小さくなり、 白体 ( はくたい ) となり、プロゲステロンの分泌は止まる。子宮内膜は剥離して血液と共に排出される。これが月経で、 3 〜 4 日続き、約 50ml の出血をみる(月経期)。
 [もし卵子が受精すると、⑤黄体-妊娠黄体-は更に大きくなり、妊娠中持続し、分娩後は次第に吸収されて小さくなり白体になる]
卵巣周期月経周期(子宮周期)
黄体は、哺乳類の卵巣へ月経周期の黄体期に、排卵により成熟した卵子が放出された後に発達する小さな一時的な内分泌構造である。

黄体はステロイドホルモンのエストロゲンとプロゲステロンを放出し、子宮内膜の肥厚と発達及び保持をさせる。卵子が受精していなければ、黄体はプロゲステロンの分泌を止め減衰する(ヒトでは約12日後)。その時それは繊維の瘢痕組織である白体へと縮退する。子宮内膜はプロゲステロンが無くなると剥がれ落ち、吸収(殆どの哺乳類)または排出(ヒトと大型類人猿)される。後者を月経と呼ぶ。

もし受精した場合、卵子はヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)またはそれに類似したホルモンを多くの種で分泌する。このホルモンは黄体へプロゲステロン分泌を続けるよう信号を送り、それにより肥厚した子宮内膜が保持され、受精卵の発育できる血管に富んだ部分を供給する。この時点でホルモンのプロスタグランジンを使うと黄体が退行し、胎児の中絶が引きおこされる。

性腺刺激ホルモン
 ・卵胞刺激ホルモン(FSH)…下垂体前葉から分泌され、卵胞を活性化したり、精子形成を促進する作用がある。
 ・黄体形成ホルモン(LH)…下垂体前葉から分泌され、黄体の形成、排卵促進、男性ホルモン分泌作用がある。

卵胞ホルモン(エストロゲン)…下垂体前葉が大きく関与し、卵巣の卵胞から分泌される。女性の第2次性徴促進と子宮内膜を増殖させ受精卵を着床しやすくする、女性らしい体を作る、コレステロールの増加を抑え動脈硬化を予防する、カルシウム代謝に働きかけ骨量の減少を抑え骨粗鬆症を予防するなどの作用がある。
黄体ホルモン(プロゲストロン)…下垂体前葉が大きく関与し、卵巣の黄体から分泌される。子宮粘膜を受精卵に適した状態に作り妊娠の成立、子宮内膜を維持して排卵を抑制、妊娠が成立しない場合は月経を促す、基礎体温上昇などの作用がある。

基礎体温とは、「一日のうちで最も 低くなった体温」すなわち、朝、目が覚めてすぐ、寝たままの状態で測ったときの体温で、ストレスなどの精神的なことや、病気などの場合を除いて、女性の体温は0.3~0.5度の間で、周期的に変化している。卵胞期と呼ばれる卵子の成熟期間には、若干低めの体温が続き、排卵日を境に0.4度ほど上昇し、生理が始まるまで高温期が続く。排卵日の前後は妊娠しやすく、その一週間後くらいから妊娠しない時期に入るため、基礎体温はバースコントロールに利用することが可能。また、基礎体温を記録し続けると、体調が良い時期、悪い時期をあらかじめ予測することもできる。一般に、最も体調がよいのは低温が続く卵胞期。化粧ののりも良い時期。黄体期に入ると、一転して肌荒れが目立つようになり、手足がむくんだりする。基礎体温の変化は10分の1度単位と細かいため、専用の体温計を使って、舌の裏で計る。


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