アロマテラピー学習ブログ

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更年期障害

2008-04-01 12:40:02 | 女性の健康
 閉経が近くなって「エストロゲン(卵巣から分泌される女性ホルモン)」の分泌量が急激に減少すると、エストロゲンを以前のように分泌させようと、下垂体から「卵胞刺激ホルモン(エストロゲンの分泌を促すホルモン)」がたくさん分泌される。この2つのホルモンのバランスが乱れることによって自律神経のバランスも崩れやすくなり「自律神経失調症」が起こる。
 
 自律神経の中枢が下垂体のすぐ近くにあるため、自律神経が影響を受けてしまうと考えられている。自律神経は私たちの意思で働きを調節できない神経で、心臓や胃腸、血管をはじめ全身の機能をコントロールしているので、自律神経が不調になれば、全身にさまざまな症状が出てくる。
 
 とくに多いのが、突然、カーッとのぼせて汗が出て、顔や胸が熱くほてり、動悸がしたり脈が早まるといった症状である。しばらくするとおさまるが、症状がおさまったかと思うと、次々に違った症状が出ることもある。

 いろいろな自覚症状に悩まされ、病院で検査を受けても原因となる病気は見つからない。また、症状は一定せず、症状の出方にも波がある。これを「不定愁訴」といい、更年期の症状の大きな特徴といえる。

 通常、体がホルモンの変化になじむに従って、自律神経も落ち着いてくるため、これらの症状は次第におさまるが、症状が強い場合などは症状に応じて必要な治療を行います。

<症状 >
血管運動
神経系 のぼせ、ほてり、冷え、動悸、頻脈
精神神経系 頭痛、めまい、不眠、耳鳴り、憂うつ感
消化器系 食欲不振、便秘、腹部膨満感
運動器官系 肩こり、腰痛、
関節痛、背筋痛

消泌尿器
生殖器系 頻尿、残尿感、血尿、性器下垂感、月経異常、性欲低下、性交痛、外陰掻痒感
知覚神経系 しびれ感、知覚過敏、
蟻走感、掻痒感
消化器系 しみ、しわ、湿疹、発汗、口内乾燥、眼球乾燥、唾液分泌異常、舌痛症

 更年期の症状の出方は個人差が大きく、まったく自覚症状がない人もいれば、あまり苦もなく乗り切ってしまう程度の軽い人、症状が重くて治療が必要な人もいる。
 
 症状の出方や強さの違いは、次の3つの要因が複雑にからみ合って起こると考えられる。

●身体的要因 エストロゲンの減少が急激な人もいれば、なだらかに下がる人も。卵巣の機能だけでなく、体の各組織の機能低下やホルモンの変調に対する適応能力の差、以前から自律神経が失調ぎみかどうかも影響。

●心理的要因 きまじめで完璧主義の人やストレスに弱い人は症状が重くなりやすい。閉経を「女性でなくなる」など、マイナスイメージでとらえて、くよくよ悩んで症状を悪化させるケースも。

●環境的要因 更年期は子どもの受験や子離れによる孤独感、嫁と姑の葛藤や老親の介護、夫の転勤や定年、薄れる夫婦のきずななど、いろいろな問題を抱えやすい時期。さらに、職場や親類(親の死や遺産相続の問題など)、近所の人たちとの人間関係などの環境的要因がストレスとなって症状を重くすることも。


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