アロマテラピー学習ブログ

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糖質

2008-03-26 13:56:53 | 健康と食生活
糖質は三大栄養素の中でもっともエネルギーとして利用しやすく、無酸素的にでもエネルギーを作り出せる即効性のある栄養素である。酸素と結合すればより多くのエネルギーを生み出すことが可能である。1gで4kcalのエネルギーを生み出す。

糖質(炭水化物)は、
単糖類(ブドウ糖、果糖など)、

単糖類が2つくっついた状態である
二糖類(ショ糖、乳糖、麦芽糖など)、

さらに、単糖類が3つ以上くっついている
多糖類(でんぷん、グリコーゲン、食物繊維など)の3種類に分けられる。
これらは摂取すると、最も分子の小さい単糖類に分解されてから、体内に吸収される。

人間の体にとって主要なエネルギー源である糖質は、速効性があり、特に単糖類であるブドウ糖は、脳、神経系、赤血球、筋肉などの、唯一のエネルギー源となっている。

ジュースや甘い菓子類などは、分解する手間が省けるので、体内に吸収されるスピードが速く、血糖値が急激に上昇する。そのため、運動中に不足した糖質を、運動している最中や運動後に補給するには効果的だが、普段からこうしたものを摂りすぎることは糖代謝異常(糖尿病)を招く危険がある。
普段の食事は、澱粉(多糖類)として摂取していくことが健康のためには大切である。

糖質が小腸から体内に取り込まれると、おもに血液中を流れていつでもエネルギーとして使える状態になる。とともに余分な糖質は筋肉や肝臓にグリコーゲンとして蓄えられる。
筋肉のグリコーゲンは筋肉を動かす際に真っ先に使われる。血液中の糖質も応援に駆けつけるが、なにせ血流にのって運搬されるので、少し時間がかかる。

筋肉中のグリコーゲンが枯渇してしまうと、運動することができなくなる。それほど運動とは密接にかかわった栄養素である。
血液中の糖質が少なくなってくると、肝臓に蓄えられているグリコーゲンを分解して、血糖値を一定に保つしくみになっている。

糖質は脂肪の燃焼のためにも必要不可欠である。脂肪は糖質なしには燃焼できない。いってみれば、糖質は脂肪を燃焼し続けるための”種火”の役目をする。そのため、あまりに低血糖の状態で運動を始めたり、運動中に糖質が尽きてくると、脂肪の燃焼も止まり、体も動かなくなる。

エネルギーとして必要以上の糖質があふれると、中性脂肪につくりかえられ、内臓脂肪や皮下脂肪として体内に蓄えられ、肥満の原因となる。
普段から有酸素運動をしていれば、摂取エネルギーと消費エネルギーのバランスが取れ、肥満を予防できる。

このように糖質は摂りすぎると肥満の原因になるが、脳や中枢神経、血球などは、ブドウ糖以外からエネルギーを得ることができず、肝臓の解毒作用が低下し、肌荒れなどを起こす場合があり、さらに不足状態が続くと、体内のたんぱく質をも分解してブドウ糖を合成しようとするので、やる気が起きない、疲れやすくなるといった症状が現れたり、病気に対する抵抗力も弱まり生きていけないので、少なすぎてもいけない大切な栄養素なのである。
このことからも、ダイエットと称して糖質を極度に制限することは体を壊し、健康を損なうことになる。


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