
(
kataage)「こうして下北沢を歩いてますと、そこに劇団員が歩いているかもと思えてきましたよ。」

(
殿でいい)「ドラマ
下北サンデーズの影響受けすぎ」

「通行人はエキストラってか」

「いや、むしろ
俺らだけがエキストラじゃないかって…」
いわゆる
馴染んでないってことですか
そうこうして路地に入った時。
がつん
あいた!

「痛いよあんた!」

「
カシスっすね」
カシス
幼少の頃、妖しい甘さに身震いした二つの内一つがカシス液である。
その毒々しい紫にうろたえながらも、舐めた途端、甘美に浸り酔いしれた私。
(頬を赤くしてね。かわいかったなあの頃は…

)
カクテルや炭酸、果汁と割られ、また原液としてはアイスやケーキに掛けて使われるなど幅広い。
因みに以前「カシス」という同名のタイトルのリレー小説を、私とkataageで書いたことがある(未完)。

「誰だよ!こんな所に転がした奴は!」

「
とは言っても、下北沢の路地に転がっているのも、なかなかおしゃれですね」

「そう!?」

「商店街から一歩入れば閑静な住宅街って感じだけれど、路地にひっそりまぎれて商いやっている家があったりして、
其処にカシスビンですよ」

「3年前位のドラマだとしたらば。長澤まさみや新垣結衣ではやらない、むしろ
香里奈あたりがやる役に近い、
ませぶりだな。ませてる~」

「ませてますね。ただこれがなかなか、路地にお似合いなんですね」

「以前、浅草で焼酎パックが捨てられていたが、あれも路地に合ってたな」

「題名
“高脂肪牛乳”っすね」

「ま、なんだ。このカシスを開けようじゃないか」

「
すっぺー」
既に芳醇な香りな過去は抜け落ち、商品からゴミ類ビン割れ物系とランクダウン。

「飲めよ」

「いやっすよ」

「これも下北だから飲めよ」

「殿様が飲むなら俺飲みますよ」

「いやいやkataageが飲むならば、俺も一口だけはいくよ」

「ここは殿様のね。威勢の良さってのを見せるべきじゃないっすか!ほら」

「あのさー!俺は日ごろ
仏の殿でいいだけど、
鬼と化して欲しいわけ?」

「鬼といえば
ゲームボーイソフトのONIIっすよ」

「
ONIIだとっ!……あれは面白かった」
結局そこでカシスさん

も混ぜて、しばらく路地話を続けた。
それから
三軒茶屋美化活動編、根津・千駄木美化活動編、秋葉原美化ワンダー活動編へと続くのであった。
おまけ
スポーツカフェ PALAZZOで食べたランチ
フライドチキンタコライス 多分500円。