防犯～ちぐはぐの防犯意識は、防犯効果を薄めます。

　　先日、広島の女子大生から、アパートの防犯対策を相談されました。
　　個人情報なので、内容を、ここで全てお話する事は出来ませんが、いくつかのアドバイスを致しました。

例１　敢えてアパートと書かせて頂いたのは、防犯的にセキュリテイの完全度を、私的にランク付けしてみたのです。
　　　例えば、三女の亀戸のマンションは、入口に警備室があり、鍵は認証式で、認証されても相手が開けてくれないと入れません。
　　　見た目はセキュリテイ万全に見えますが、つい先日、梨１箱を、○階の娘の部屋の前においてきました。
　　　「どうやって、入ったの？」と娘に聞かれましたが、
　　　そこは、警備室があっても、警備さんが常駐している訳ではないので、中に入るのはいたって簡単です。
　　　この程度のセキュリテイでは、点数は上げられません。

例２　最近千葉のちょっとしたアパートに防犯カメラがついていて、本物？と聞いてしまいました。
　　　大家さんが監視の為に付けて、パソコンで監視しているのだそうですが、ダミーにしか見えません。
　　　２つの事を考えました。ダミーに見せて、監視する事で、効果を上げる。でも、大家さん終始目が離せませんね。
　　　もう１つは、防犯意識がちぐはぐだと、効果が薄れると思ったのです。
　　　防犯については、これでいいと言う事はありません。
　　　窃盗犯は既にもうプロですから、ウイルスの様に知恵が増殖しています。防犯業界との知恵比べですよ。
　　　ハッキング、盗聴マイクの設置などは当たり前と思った方がいいです。

例３　反対に、防犯度０なのに、安全度が高かった例で、つい最近までうちでは鍵をかけていませんでした。
　　　警察には注意されましたが、子供が多くて、出這入りが激しくて、鍵どころではありませんでした。
　　　街にも、子供や家庭人が多くて、部外者が通りに入ってきただけで全員不審者になってしまう位、人の目がありました。
　　　そして、うちも工場でしたが、お隣もダイキャストの工場でしたから、常に人の息使いがありました。
　　　うちは、子供がお風呂に入る時だけ内から鍵をかけるので、よく、締め出されました。
　　　そんな町内で、２回盗難事件がありました。１つは、組合長さんの家で、その日現金があるのが分かっていたからです。
　　　もう１つは、町内でも屈指の裕福な１級建築士さんのお宅でした。

防犯意識は中途半端に持つな!やるなら徹底的に！　　無駄使いと思ったら、DIYで窃盗犯を混乱させるくらい知恵を使え！


「災害に負けない新しい街作り」ＤＩＹアドバイザー・二級建築士　　野武由美子　
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