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ユーさんのつぶやき

徒然なるままに日暮らしパソコンに向かひて心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書き綴るブログ

一晩に多くの夢を見たマルチ夢

2008-09-07 | 真夜中の夢
 昨晩は多くの夢を見た。その都度、トイレに行ってお茶を飲んで寝直したので、その都度、直ぐにトイレに行きたくなって目が覚めた。目が覚める前には、いずれも何か夢を見ていた。どれも大した夢ではないが、その断片を少しずつ覚えている。大抵の夢は、次に寝たときに完全に忘れてしまうのに、不思議なことだ。
 一つ目の夢は、多分、昔の会社での出来事のような気がする。
上司や仲間への気遣いに、少々、疲れて、気晴らしにオフィスの外へ出た。目の覚めるような青空であった。そこは運動場のようである。敷地境界のフェンスに沿ってぶらぶら歩いていくと、一角に野外ステージがあった。ステージには数十人の子供が整列して合唱をやっていた。今日は体育祭の日かと思って、合唱中の子供達を見物していた。すると、突然、観客席の一角で小さなざわめきが起きた。かと思うと、一人の中年の男が合唱団の子供に向かって大きな岩の塊を投げつけたのである。石は最前列の子供に当り、子供が転倒した。大怪我をしたようであった。可哀想に、この男は何ということをするのかと思った。その男は、仕事疲れでノイローゼになっていたのであろうか。自分と同じように仕事中にオフィスから抜け出してきたのかもしれなかった。自分の頭の中で、この中年の男と自分とが重なった。突然、心の中でヤバイ、逃げろとの声が聞こえた。自分は何もしていないのに、なぜか必死になって逃げた。自分の後から大勢の人たちが追いかけてきた。ここで目が覚めた。いやな夢だったので、ゲン直しにトイレに行ってお茶を飲んで寝なおした。
 二つ目の夢は、乗り合いバスに乗っていて降り損ねた夢である。
会社からの帰りであったのか、自分は大阪市の市バスに乗っていた。帰宅先は、はるか50年以上も前に住んでいたと思われる場所であった。バスが大阪谷町六丁目の停車場の近くに来たので、降りる準備を始めた。冬であったのか、自分はバスの中では上着とオーバーコートを脱いでいた。やおら、上着を着て、その上にコートを重ねて着て、もたもたしている間に、降りるべき駅が目の前を通りすぎて行った。よくあることだが、しまったと思った。次の末吉橋の停留場でもいいかと思って、今度は荷物を手に持って降りる体制を早めに固めた。しかし、自分はリュックを背負った上に、みやげ物の入った紙の手提げ袋を二つ持ち、両手が完全にふさがった状態であった。ズボンの尻ポケットに入れた財布の中の切符をどのように取り出そうかと思っているうちに、次の駅も通り過ぎてしまったのである。自分は次に停まる駅は何処かと運転手に尋ねると、運転手は無愛想に、最後は神戸の車庫まで行くのだと答えた。神戸まで連れて行かれては大変だと思いながら、外を見ていると、バスは、嬉しいことに、大阪ミナミの道頓堀の近くで、停まった。自分は、今だ、と思って運転手に切符も見せず、バスから飛び降りた。無賃乗車と思った運転手が追いかけてきた。全速力で逃げている最中に目が覚めた。前の夢と同じく、いやな夢であった。ゲン直しに、また、トイレに行って、お茶を飲んで寝た。
 三つ目の夢は、手提げカバンを探し回っている夢であった。
会社からの帰りのことである。通勤用の黒い柔らかい革の手提げカバンを手に持って帰ろうとした。帰宅して、自宅でやるべき沢山の仕事を抱えていた。途中、廊下で持って帰るべき資料が足りないことに気がついて、カバンを廊下の手すりに乗せて部屋に戻った。資料を持って、元の場所に戻るとカバンが忽然と姿を消していた。おかしいなと思った。最近の自分には健忘症の気がある。全然別の場所に置いたことを忘れてしまっているのではないか。そう思って、自分の関係する部屋、机の周り、歩いたと思われる廊下、あらゆるところを探し回ったが、カバンは見つからなかった。明日の朝までやっておくべき仕事が一杯あるのに、資料がなくて一体どうすれば良いのかと、憔悴した気分で諦めて会社を出た。すると、何と、そのカバンは会社の出口の直ぐ外側のコンクリートの道路の上にちょこんと置いてあるではないか。自分は、ほっとして、カバンを手に取った。誰かがイタズラで外へ持ち出したのか、それとも自分の手で其処へ置いたのか、どう考えても思い出すことが出来なかった。夕暮れの暗闇の中で、探し物を誰にも言えずに探し回っている自分。既に認知症になっている自分の実体が分らず、正常と思って必死になって何かをしている自分。ひょっとして現在の自分は正常ではないのではないか。目が覚めてから、暫く、そんなことを布団の中で考えた。
 自分の心の中には、自分にも気がついていない、何かしらの不安がある。自分でもよく分らないが、夢の中でその断片のいくつかを覗いたような気がする。昨夜は、もう一つ、類似の夢を見たようにも思うのだが、いくら頭を振っても思い出すことが出来なかった。しかし、これだけのことを思い出せること自体、自分の脳ミソの能力は、現在のところ、まだそんなに大きな問題にはなっていないのではないかと思うことにして、今日1日の仕事のために、思い切り良く、寝床の布団を跳ね除けた朝であった。


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