自分は研修会に参加するため、会社の研修所の宿舎でうとうと眠っていた。はっと気が付いて目が覚めた。人の気配がしたからであった。何と同じ部屋には大勢の仲間がいて、既に研修会のグループ討議を始めていた。ほぼ討議が終わり、結論が出ていて、それを書いたものが自分の手元に回って来た。完全に出遅れた自分は、心の中で、しまったと思ったが、何食わぬ顔で、ほとんど目も通さずに「うん、自分の考えと同じだ」と同意した。心の中では、眠っている間に自分を抜きにして討議を進めた彼らに腹が立っていた。
それでも、それはそれで良かった。しかし、仲間の顔を見ると、部屋が薄暗いのとメンバーの顔が塗りつぶされたようになって、どの顔を見ても、目、鼻、口がはっきり見えず、誰が誰やら識別できなかった。「そんなはず、あるもんか。自分は今、夢を見ているに違いない」と思った。
また、暫く、うとうとしていると朝になった。目が覚めると、部屋には自分一人しかいなかった。朝食を食べなければと、宿舎から少し離れた別の建物の食堂へ行った。内部はカフェテリヤのようであった。誰もいなかったが、おいしそうな料理が部屋の隅に並べてあった。料理は一種類ずつ小さなお皿に乗せられているが、二種類も食べると多すぎると思って、一皿だけ、皿ごと取り上げてテーブルに座った。食べようとすると、そこにはナイフもフォークも無いことにきが付いた。ナイフとフォークを取りに行って、テーブルに戻ると、何と、先ほど取ってきた食べ物のお皿が忽然と消えていた。あれっと思って、別のお皿を取りに行き、食べようと思ったが、今度は水が無いことに気が付いた。再び、水を取りに行って、席に戻ると、何と、またまたテーブルの上のお皿がなくなっている。「何だ。ここは」と腹を立てて、入口を見ると、プレート(お盆)が高く積んであり、大勢の人が並んで居て、カウンターで、それぞれがプレートに取った料理分のお金を払っていた。「何だ。そうだったのか」と思って、自分もその行列に並び直した。
ふと時計を見ると、9時5分前だった。研修会は9時から始まるので、今すぐ戻らないと遅刻だぞと、朝食は諦めた。結局、何も食べず、研修棟へ戻ろうと食堂を出た。出ると、そこは広い運動場で、その向こうに道路があり、研修棟は道路のさらに奥に見えていた。これでは完全に遅刻だ。前日のグループ討議に参加しなかった上に、全体会議に遅刻までしては面目丸つぶれだ。自分は、近道しようと運動場を斜めに横切って、道路に続く砂地の露出した高い崖をよじ登った。
崖の勾配はきつかった。簡単に登りきれると思ったのが甘かった。掴まる所も無く崖の途中で立ち往生した。あと少しと上を見ると、崖の途中に窪みが2箇所あった。あれを手がかりにジャンプすれば道路に上がれると思い、その窪みに手をかけた。最初、窪みに指を入れたとき、何かぐにゃっとした異物を感じたので、思わず手を引っ込めた。自分は急いでいた。再び同じ穴に指をかけると、指の先がちくっとした。手を引っ込めて、指先を見ると何かに噛まれたような跡があり、血が滲みでてきた。と同時にその穴から30センチほどの長さの蛇が飛び出してきたのであった。
しまった。毒蛇だったらどうしよう?と思って、思い切り指の先を吸った。蛇はニシキヘビの子供のような模様だった。大丈夫だ。マムシではない。マムシなら知っている。まあ、大丈夫だろうと指を吸い続けていると、目覚まし時計が鳴った。今度は、夢の中の目覚めではなくて、本当の目覚めであった。
仲間から落ちこぼれた悲哀を味わい、食べようとしていた朝食を食べることができず、集合時間に遅れて、蛇にまで噛まれるとは、本当にロクでもない夢だ。このようなことは夢の中だけの話であって欲しい。今日も一日、このようなことは起きずに、何とか平穏無事であって欲しい。と、ぶつぶつぼやきながら、寝床から飛び出す一日の始まりであった。




それでも、それはそれで良かった。しかし、仲間の顔を見ると、部屋が薄暗いのとメンバーの顔が塗りつぶされたようになって、どの顔を見ても、目、鼻、口がはっきり見えず、誰が誰やら識別できなかった。「そんなはず、あるもんか。自分は今、夢を見ているに違いない」と思った。
また、暫く、うとうとしていると朝になった。目が覚めると、部屋には自分一人しかいなかった。朝食を食べなければと、宿舎から少し離れた別の建物の食堂へ行った。内部はカフェテリヤのようであった。誰もいなかったが、おいしそうな料理が部屋の隅に並べてあった。料理は一種類ずつ小さなお皿に乗せられているが、二種類も食べると多すぎると思って、一皿だけ、皿ごと取り上げてテーブルに座った。食べようとすると、そこにはナイフもフォークも無いことにきが付いた。ナイフとフォークを取りに行って、テーブルに戻ると、何と、先ほど取ってきた食べ物のお皿が忽然と消えていた。あれっと思って、別のお皿を取りに行き、食べようと思ったが、今度は水が無いことに気が付いた。再び、水を取りに行って、席に戻ると、何と、またまたテーブルの上のお皿がなくなっている。「何だ。ここは」と腹を立てて、入口を見ると、プレート(お盆)が高く積んであり、大勢の人が並んで居て、カウンターで、それぞれがプレートに取った料理分のお金を払っていた。「何だ。そうだったのか」と思って、自分もその行列に並び直した。
ふと時計を見ると、9時5分前だった。研修会は9時から始まるので、今すぐ戻らないと遅刻だぞと、朝食は諦めた。結局、何も食べず、研修棟へ戻ろうと食堂を出た。出ると、そこは広い運動場で、その向こうに道路があり、研修棟は道路のさらに奥に見えていた。これでは完全に遅刻だ。前日のグループ討議に参加しなかった上に、全体会議に遅刻までしては面目丸つぶれだ。自分は、近道しようと運動場を斜めに横切って、道路に続く砂地の露出した高い崖をよじ登った。
崖の勾配はきつかった。簡単に登りきれると思ったのが甘かった。掴まる所も無く崖の途中で立ち往生した。あと少しと上を見ると、崖の途中に窪みが2箇所あった。あれを手がかりにジャンプすれば道路に上がれると思い、その窪みに手をかけた。最初、窪みに指を入れたとき、何かぐにゃっとした異物を感じたので、思わず手を引っ込めた。自分は急いでいた。再び同じ穴に指をかけると、指の先がちくっとした。手を引っ込めて、指先を見ると何かに噛まれたような跡があり、血が滲みでてきた。と同時にその穴から30センチほどの長さの蛇が飛び出してきたのであった。
しまった。毒蛇だったらどうしよう?と思って、思い切り指の先を吸った。蛇はニシキヘビの子供のような模様だった。大丈夫だ。マムシではない。マムシなら知っている。まあ、大丈夫だろうと指を吸い続けていると、目覚まし時計が鳴った。今度は、夢の中の目覚めではなくて、本当の目覚めであった。
仲間から落ちこぼれた悲哀を味わい、食べようとしていた朝食を食べることができず、集合時間に遅れて、蛇にまで噛まれるとは、本当にロクでもない夢だ。このようなことは夢の中だけの話であって欲しい。今日も一日、このようなことは起きずに、何とか平穏無事であって欲しい。と、ぶつぶつぼやきながら、寝床から飛び出す一日の始まりであった。




