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ユーさんのつぶやき

徒然なるままに日暮らしパソコンに向かひて心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書き綴るブログ

「顧客満足」と「顧客ロイヤリティ」の違いを認識していますか?(2006.5.1)

2006-05-01 | 社長のサプリ
 世の中は「顧客満足」ブームだ。品質マネジメントシステム(ISO9001)においても、2000年バージョンで「顧客満足」がその目的の中心に据えられている。
 ISO9001の講習会などに出席すると、ISOのエライ先生方から「顧客満足とは、優・良・可・不可のレベルで言えば、可以上のことを言うのであって、品質基準の最低限を満足しておればそれでよい」と言うようなことを教えられる。「日本だけが顧客満足を誤解しており、顧客満足以上の品質保証に血道を上げている」とのご託宣である。しかし、経営者の皆さんはこれに騙されてはならない。それは10年以上昔の過去のアメリカの姿であり現在は違う。今時分になって、なぜ日本の従来の美点を過去のアメリカの短所に置き換えなければならないのか?製品の品質にせよ、サービスの品質にせよ限りなくパーフェクトに近いものだけが許容されると言うのが現在のアメリカの経営者の考えなのだ。
 顧客の期待にはもう一つのコンセプトがある。「顧客ロイヤリティ」である。「顧客ロイヤリティ」の高い顧客とはリピートオーダーを出してくれる固定客のことであるが、ここで注意すべきは、「顧客満足」の高い顧客とて、決して喜んでリピートオーダーを出してくれるわけではないと言うことだ。彼らは虎視眈々として、より有利な取引先があれば、そちらに取引先を変更してもよいと考えている。
 リピートオーダーを確実にするには、やはり「顧客満足」度を4点以上に、かつ限りなく5点に近付ける努力をする必要がある。米国のある研究調査によると、縦軸に「リピート率(顧客ロイヤリティ)」、横軸に「顧客満足度」をとってグラフに描くと、アイスホッケーのスティックのような形となったとのことだ。「顧客満足」が4点でも「顧客ロイヤリティ」は2点台初めの数値であり、「顧客満足」が5点になって、やっと「顧客ロイヤリティ」は4点を越えたとのことであった。


ないものねだり

2006-04-15 | 社長のサプリ
ヤツは公平・公正だけど一寸冷徹だ
革新的なところはイイが敵が多過ぎる
人脈豊富だけど軋轢を忌避するからイカン
めげないヤツには独りよがりや依怙地が多い
ポジティブ思考のヤツは見落としが多いので困る
アイディアが多くても他人との共感性に乏しいので好かん
我が社にはロクなヤツが居らんと嘆く会社の社長さん
いつもこんな評価ばかりしていませんか?
無いものねだりと言うものですよ
片目を瞑ってみてください


仕事の順序

2006-04-04 | 社長のサプリ
管理者の皆さん
PDCAはCから始まることを知っていますか?
先ずCで現状を確認します
そして基本方針のAを構築します
計画のPはその後です
実行のDが最後です
そしてDの結果とPの差異を見比べます
CとAが続きます
これでやっとサイクルの一巡です
きちんと書けばPDCAではなくCAPDCAです
管理の1サイクルは平仮名の「の」の字です
「○」ではありません
柔らかな頭で願います
間違っても
計画が最初だと意地になって
Pから始めないでください
Pから始めると
抽象的で具体性の乏しい計画になります
仕事は現場の現実に基づくことが原則でしたね
ついでながら 管理者の皆さん
起承転結は「結」から始まることを知っていますか?
上司への報告 
部下への指示・助言
先ず結論の「結」から始めてください
裁判で言えば主文です
有罪か無罪かの「結論」が主文です
忙しい世の中です
結論の「結」を最初に言ってください
そもそもと「起」から始めている時間はありません
相手にとって「結」だけで良いことが多いのです
相手にとって「結」だけでほとんど分ることも多いのです
後は「起」でも「承」でも「転」でも構いません
順番は何でも構いません
「起」「承」「転」の必要なところだけを
質問に応じて補足してください
臨機応変に願います
30年前なら「起承転結」の順序が正しかったのです
時間がふんだんにありましたから
それが教養ある人のすることでした
今は違います
みんな悠長なことはやめましょう
同様に報告書も「結」から書いてください
間違っても
「起」「承」「転」と来て「結」だけがないなんて
学生さんの時間切れの答案用紙のような報告書だけは
カンベンしてください

※PDCA;有名な経営管理のマネジメントのサイクルのこと。PLAN(計画)→DO(実行)→CHECK(確認)→ACTION(見直し)の各単語の英字の頭文字を取っている。


あなたの会社も「一人勝ち」を賞賛する文化になっていませんか?(2006.4.1)

2006-04-01 | 社長のサプリ
 あなたの会社では、人々、集団、プロジェクトなどで、いつも勝つ人が決まっていませんか? 
 世の中には、放置すると「一人勝ち」が優勢となる自然法則が存在するので、時には、その行き過ぎを是正することが必要となる。つまり、力が拮抗していても、たまたま、より多くの資源や支援を得られた者が成功すると、その成功のお陰でさらに将来多くの資源を得ることができ勝ち組が形成されて行く。逆に、より少ない資源しか得られなかった者は失敗し、その結果将来得られる資源が益々少なくなって負け組となって行く、と言う自然法則なのだ。
 個人主義の国、アメリカ発の文化ではあるが、最近、日本でもこのパターンの横行が目に付く。一人勝ちは、個人に仕事へのインセンティブを与える良い面もあるが、集団全体としての効率を著しく低下させる。見えないところでの社員間の協調や助け合いを阻害するからだ。
 自社の現状を見て、特定の個人や集団だけが順調で、他が悪戦苦闘しているような状況はないか確認して欲しい。「運も実力の内だ」「成果主義だ」「市場原理だ」などと皮相的な見方で片付けていないか? いつの間にか、あなたの会社の仕組みや文化がただ一人の勝者を生み出し、それを固定してしまうようなシステムに変化していないか?
 もし「勝者一人占め」方式の資源配分になっておれば改善を検討しよう。その他、社長自ら、人々、集団、チーム間の競争を煽っていないか? 社員に、社員同士、協力させる配慮がなされているか? 成功の基準や報酬が個人単位の評価に偏り過ぎていないか? などが重要なポイントだ。チームワークで品質や生産性を世界一にしてきた日本の過去の歴史が、いつの間にか忘れ去られて国際競争力を失いつつあるような気がしてならない。


サービスマネジメントは営業部門だけの問題ではありません(2006.3.1)

2006-03-01 | 社長のサプリ
 MOT(Moment of Truth)という言葉をご存知だろうか? 顧客と企業との接点における「決定的瞬間」と訳されています。「真実の瞬間」と直訳している人も居ますが、前者の方が分り易いですね。要するにサービスを提供する企業と顧客との出会いの場における「決定的瞬間」、即ち、顧客が企業や製品に対して、個人的な感情に基づく直感的な印象を抱く正にその瞬間のことを言います。顧客は、そのような印象の積み重ねで、企業に対する好感度を高めたり、その会社の製品を購買するかしないか、あるいは二度目の購買をするかどうかを決めることになります。
 顧客と企業の接触と言うと、カウンターや売場での接触やコールセンターでのサービス担当者の電話の応対など、直接的に人が介在する場面だけを想像しますが、そうばかりとは言えません。商品の発送ミス、請求書の誤記、その他広告や取扱説明書・カタログやコピーの内容など、極めて多くのものが顧客接点です。顧客は、そのようなものに触れる都度、企業に対するMOT(決定的瞬間)として印象を蓄積しているのです。
 売場で笑顔を振りまいたり、お辞儀をしているだけで顧客は満足しません。それは全体のごく一部です。むしろ、普段の電話での無礼な応対や不親切な取扱説明書に腹を立てています。顧客満足や顧客サービスに関連することは営業部門の現場のこととしてではなく、会社全体のサービスマネジメントとして取組む必要があります。

      



組織文化を変える一つの方法

2006-02-25 | 社長のサプリ
より長く連続して
夜遅くまで働けば働くほど
多くの仕事ができるなんて考えている人
それは大きな誤解です
ミスが多くなり
効率が落ち
仕事の質が落ちていきます
頑張りすぎてはいけません
仕事をしていないと罪悪感を感ずる人
休まずに働くことが男らしいと考えている人
それは大きな誤解です
会社は短期の成果ではなく長期の大きな成果が目標です
その達成には組織も個人も回復の時間を織り込むことが必要です
何もせず遊んでいる人は論外ですが
休まずに働き続ける人は
ミスをしたり 能率を下げたり やる気や創造を阻害して
結果無責任となります
頑張らないのはいけませんが
頑張りすぎて
燃え尽きることはもっといけません
猛烈の合間に回復の時間を織り込んでください
あなたの会社では仕事の質ではなく
長時間労働だけを賛美していませんか
遅くまで残業をしている人だけを賞賛していませんか
猛烈に働いて数年で病気になったり事故で引退する人より
30年かけて会社を発展させていく人が大切です
すべからく社長は長時間の説教をしてはいけません
会社は長時間休みなしのダラダラ会議をやってはいけません
会社は休日返上の猛烈社員を賛美してはいけません
社員を休ませてください
社員は休んでください
休むことは無為ではありません
休むことは充電です  
休むことは消耗したエネルギーを回復する時間です
休むことは気分を一新し発想を切り替える時間です
休むことは成果を最大にするための必要条件です
休むことは仕事の効率を最大化するための戦術です
会社も社員も消耗したエネルギーを回復する時間を挟んでこそ
長期のビジョンを現実のものとすることが出来ます
落ち着きのある安定した世間から信頼される会社に変わって行きます


本末転倒

2006-02-13 | 社長のサプリ
効率的な管理を目指す忙しい管理者の皆さん!
効率とは何か考えたことがありますか?
少ないインプットでより多くのアウトプットを得ることだと考えていますね
その行き着く先はインプットの節減だけになっていませんか?
アウトプットのクオリティーなど考えている時間がなくなっていませんか?
管理とは何のことだか考えたことがありますか?
社員に少しでも多く働かせることだと考えていますね
その行き着く先はコストの削減だけになっていませんか?
社員の意欲や創意を引き出そうと考えている時間がなくなっていませんか?
改めて組織の目的とは何かを考えたことがありますか?
言うまでもなく商品やサービスをお客に提供することです
そのお客には内部の管理や効率のことなどトンと関心がありません
お客の関心は商品やサービスのクオリティーだけです
効率的な管理を目指す忙しい管理者の皆さん!
組織の管理は目的達成の手段に過ぎません
組織の効率はさらに下位の管理の目安に過ぎません
組織の目的を先に考えてください
組織は何(What)をするかを先に考えてください
どのようにするか(How, By means of)はその後に考えてください
組織は管理するために存在するのではありません
もっと多くの時間を目的と価値の創造に当ててください
内向きの管理過剰は本末転倒です


お客様の苦情はあなたの会社への愛情です(2006.2.1)

2006-02-01 | 社長のサプリ
 社長さん。最近、苦情が減ったと喜んでいませんか? 苦情が減るとは、どう言うことなのか考えたことがありますか? 苦情が減ると同時に、売上も減っていませんか? 苦情の数の増減は決して顧客満足の指標ではありません。苦情を言ってくれるお客様こそ、感謝すべきお客様なんです。大事にして上げてください。
 世の中はすっかり忙しくなりました。普通の人には、魅力の乏しいあなたの会社にわざわざ苦情など言っている暇はありません。いくらでも代わりの会社があるからです。
 人々があなたの会社に苦情を言わなくなる原因を考えて見ましょう。第1に、もともと、あなたの会社が自分の苦情を真面目に取り上げてくれるなんて、夢にも考えてもいません。第2に、苦情を言ったところで、何かが良くなるなどとは期待もしていません。第3に、問題を提起したところで、どうせ時間をとられたり、いやな思いをさせられるだけだと考えています。
 つまらぬことで時間を取られるくらいなら、静かに立ち去って、他所で好きな品物を買ったほうが良いと思っています。
 社長さん。わざわざ苦情を言ってくれるお客様は、本当はあなたの会社が好きなんですよ。苦情は愛情の裏返しです。苦情には、誠心誠意、感謝のお返しをする価値があります。うまく対応できれば、苦情を言ってくれたお客様こそ、あなたの会社の熱烈なファンになります。製品やサービスの品質を高めることによって、益々、苦情が増えるように頑張らなければなりません。そして、ありがたい苦情には、是非とも恩返しで報いましょう。


逆説の世界

2006-01-10 | 社長のサプリ
心配ばかりしている人は
心配が現実になる
被害者意識に捕らわれている人は
本当の被害者になる
病気のことばかり考えている人は
そのうちにその病気になる
恋人を追い回し続ける人は
恋人に逃げられる
自分のことばかり主張している人は
結局人に無視される

金儲けだけを考えている会社は
目標とする利益が上がらない
売ると言う結果だけにこだわるセールスマンは
売りたい商品が売れない
社員に仕事を強制し続ける会社は
働かない社員が増える

時には したいことの逆を考えてみろよ!
押してもダメなら引いて見な!
北風が強いほど
旅人はマントしっかりと押さえる世界だよ!
ねえ 社長さん! 分ってる?
そして 皆さんも!


コア・コンピタンス(自社の中核能力)を捉えて経営してますか?(2006.1.1)

2006-01-01 | 社長のサプリ
 今日は正月1日。景気よくオーソドックスな話をしてみたい。ハメルとプラハラードの主張する「コア・コンピタンス」の話だ。大企業では、この概念はすっかり定着しているが、中小では、まだ十分に広まっているとはいえないようだ。
 自社の事業をどう捉えるか。自社のコア・コンピタンス(中核能力)として、企業を商品別の単位で捉えるのではなく、企業が顧客に便益を提供することを可能にする技能と技術の集合体として考えるのだ。要するに、ホンダならオートバイメーカとして見るのではなく、エンジンと伝道機構の技術の会社と見るのだ。このように見ると、オートバイだけでなく、自動車、芝刈り機、園芸用トラクタ、船舶エンジン、発電機の開発、製造、販売、何でもござれの会社として成長できるのだ。事実、ホンダは、現在では、ただのオートバイ屋ではなくなっている。
 景気は再び拡大期に入った模様だ。自社のフロンティアを狭く考えないで、新分野にも目を広げよう。落下傘ではなく、自社のコア・コンピタンスが活用できる新分野に展開するのだ。会社は変わり続けることで、永遠の生命を維持できるのだ。
 社員個人も過去からの狭い専門領域に閉じこもることなく、自己のコア・コンピタンスを深め、拡大し、活用して、伸び伸びと活躍して欲しい。個人も、会社と同様に、平素からコア・コンピタンスを意識して充実させることだ。何かに焦点を当てた勉強と経験とを蓄積する。そして、それを自己の中核能力のレベルにまで進化させることが大切だ。



品質管理の彼岸

2005-12-25 | 社長のサプリ
品質管理とは何か?
初めは 製品の品質を管理する活動であった
しかし 製品品質の管理だけでは不十分であった
そこで 人々はサービスの品質をも品質管理に加えた
それでも 人も組織も満足できる状態にはならなかった
そこで 人々はさらにマネジメント全体の品質を品質管理の対象に加えた
そして 人々は最終的にTQM(トータル・クオリティー・マネジメント)と呼ぶようにした

しかし まだ何かが欠けている
それは 組織に働く人々の品質だ
人々の品質は人々の肉体、精神、知性、情緒、社会との関係性で決まる
これらの5要素がすべての品質の基礎だ

5要素個々の品質のレベルとそのバランスが大切だ
5要素に欠けた社長がいくら叫んでもムダだ
5要素に欠けた社員がいくら頑張っても徒労だ
品質管理の彼岸は顧客を含めた組織のために働くすべての人々の幸福を目指すことだ
品質とは人々の人生を含めたすべての品質を包括する概念だ
管理とはコントロールすることではなくマネジメントすることだ

※日本語で言えば「品質」であっても、英語で言えばただの”QUALITY”だ。人生の質のことをQOL、即ち”QUALITY OF LIFE”というように、日本語の「品質」の「品」は誤解を招く。品質から「品」を除いて、もっとトータルに考えるべきだ。

  

「リーダーシップ」の基本条件を認識していますか?(2005.12.1)

2005-12-01 | 社長のサプリ
さて、今日は、若干、趣向を変えて「リーダーシップ」に関する質問に答えていただこう。
<質問>
① 下記は、いずれも、歴史上、輝かしいリーダーとなった人達である。この人達の共通点は何か?
② あなたは、この人達との共通点を、どの程度、共有しているであろうか?

・源頼朝 ・アッティラ大王 ・トーマス・エディソン ・イエス・キリスト ・ジンギス・ハーン ・ヘンリー・フォード ・豊臣秀吉 ・マハトマ・ガンジー ・徳川家康 ・ロナルド・レーガン ・織田信長 ・ジョン・ケネディー ・アドルフ・ヒットラー ・小泉純一郎 ・皇帝ネロ ・アブラハム・リンカーン ・ジャック・ウエルチ ・西郷隆盛 ・毛沢東 ・ウィンストン・チャーチル ・ナポレオン・ボナパルト

<解答のヒント>
 ①のみ答えておこう。彼らには、すべて「進んで従おうとする部下や弟子が居た」ということだ。ついてくる部下が居るかどうかが、リーダーであるか、そうでないかの分岐点である。さて、あなたには喜んでついてくる部下は、どのくらい居るであろうか?

          

指示待ち族

2005-11-27 | 社長のサプリ
部下に指示待ち族が多いとお嘆きの社長さん
ひょっとするとあなたご自身がその原因かも知れませんよ
あなたは自分一人で仕事を独占していませんか?
あなたは仕事は自分が一番出来ると思い込んでいませんか?
あなたは本当は小心でかつ短気ではありませんか?
あなたは小さな細かいことを気にし過ぎていませんか?
あなたは絶えず爆弾を落として部下を恐がらせていませんか?
あなたは権限委譲のことを考えていますか?
あなたは部下を信頼することが出来ますか?
あなたは部下の仕事を待つ忍耐力がありますか?
あなたは部下にやらせた方がより多くの成果が上がることを実感できますか?
あなたは部下は訓練や経験で成長する人間であることを知っていますか?
あなたは部下の成長や訓練のための投資を惜しんでいませんか?
あなたは部下の失敗を認めて学ばせる度量がありますか?
あなたは部下に新しい仕事に挑戦させていますか?
あなたは仕事する前に望む結果が見えるようにしていますか?
あなたは結果のイメージを部下と共有していますか?
あなたは成果の評価をあなた一人の思いつきで決定していませんか?
あなたはどのような時にあなたに報告するか明確にしていますか?
指示待ち族は独りでには生まれませんよ
指示待ち族はあなたと部下との関係から生まれてくるものですよ
指示待ち族を嘆くあなたはご自分の至らざるを宣伝しているだけのことですよ

※社長さんに呼びかける形にしましたが、部下を持つすべての方に同じことを呼びかけたいと思います。また、自立を求める親の我が子に対する留意点もほとんど同じです。


セールスマン

2005-11-26 | 社長のサプリ
私はセールスマンです
私の売り物は 
思想です
夢です
サービスです
解決策です
商品は全体の一部にすぎません

セールスの秘訣は 
誠実と尊敬を軸に活動することです
自分らしくあることです
自分の持っている知識を使うことです
自分の経験から物を言うことです
虚飾や虚偽で飾ることなく 
真実であれば それで十分との自信を持つことです

私は仕事が好きですから
仕事からエネルギーが生まれます
人々の問題を解決すれば興奮を覚えます
そのことで さらに 多くの人のお役に立ちたいと思います
私の得る利益はそれで十分です

私は自分の持てるものから人のお役に立つことを差し出すだけです
私はセールスマンですが 売るだけの人ではありません
私は奉仕をする人です
人から頼りにされ 必要不可欠な人間になりたいと心から願っています
もし順調に売上が進み余裕が生まれたら 私は値上げをしません
余裕のすべてを もっと多くの奉仕に差し出します

私は自分自身の向上とともに
お客様の成功に貢献したいと願っています
お客様の成功に向けて全力を傾けることが生甲斐です
このことがこの世で生きる私の人生の最終目的であると固く信じています


危機を招いては、誰かの英雄的行為を賞賛していませんか?(2005.11.1)

2005-11-01 | 社長のサプリ
 ある会社のコンピューターシステムが故障した。丁度、決算月のことで締切まで後わずかの時間しか残っていない時のことであった。経理部長は顔面蒼白となった。システム部員が呼ばれて、あれやこれやとやってみたが、一向に復旧の目処が立たず、社員一同いらいらしながら解決の時を待った。真夜中になって、やっと解決し、翌朝には何とか社長に決算報告をすることが出来た。トッサの機転で応急処置のアイディアを出したシステム部員は一躍「英雄」になった。
 同じ会社で、今度は給料日の前日にコンピューターシステムがおかしくなった。銀行振り込みの処理が出来なくなったのだ。この時もまた、別のシステム部員が徹夜して、何とか給料日に間に合わせることができた。同様に、全社の賞賛と感謝の声が投げかけられ、またもや「英雄」が誕生した。
 毎度のことで、不審に思った経理部長がシステム部員に尋ねた。「なぜ、恒久的な処置が出来ないのかね?」 システム部員は答えた。「部長は我々のチームのことを何もご存知ないのですか?緊急事態に対処するのが私たちのチームの仕事なんですよ」
 あなたの会社でこのようなことが常時行われていませんか? 組織内にしょっちゅう「英雄」が現れていませんか? 根本的な処置を先送りしていませんか? 「とりあえずうまくいっていけばそれで良い」と思っていませんか?

PS これを書いた直後、東証のシステムダウンの発生とJR西日本のATS設定の不首尾が発覚した。現場技術の軽視か衰退か、官僚主義か事務屋の跋扈か、はたまた無責任主義の蔓延か、昔は誰かが最後の最後で現場で何とかして、首の皮一枚で助かることもあったが、最近は全然助からなくなった。命をかけて仕事する人が居なくなってしまった。一体全体、どうなったんだ?