HYAKUSHOU日記

毎日の作業と暮らしといろいろの出来事

第2回歓桜会三

2010-03-17 21:13:09 | Weblog
 桜色の乱立でござる。
 これ全て桜の品種では旭山となるのでござる。

 桜は、大体がして品種ごとに色は決まっているのでござるが、この旭山は色が不揃いなのでござる。
 今回初めて気がつくのも少々情けない話でござるが、昨年はそうそう気ににならぬ事でござったのだ。
 が、今回は非常に濃い桜色から白に近い桜色まで、品種が違うのではなかろうかというほど色が違ったのでござる。

 加えて、花も一重に近い八重から八重の典型のような花までいろいろの花が咲き、花径もでっかいのからややかわいらしいものまでござるのでござる。
 これは産地の違いかと思ったり、開花時の温度条件なのかと思ったり、いろいろと悩むところでござるが結論はわからぬままでござる。

 しかし、一株づつ見ているとそのようなことは判らぬのでござるが、こうやって並べると一目瞭然なのでござる。
 この旭山という品種は、一株づつの個性が豊かなのだと思えばどうということのないものでござるが、分類学者にいわせると「そうはいかの何とか」なのでござろうな。

 これらを見ていると、人も猫もイヌも皆同じように思えるのでござる。
 人などは、一人一人がまったく個性が異なるといっても良いようなものでござる。
 これらを一からげにしようということが土台無理な話なのかも知れぬのでござる。
 それぞれがそれぞれの色を持ち、それぞれがぞれぞれのかたちを思っているのだと、それぞれ比較してその特徴を見て、そのそれぞれの特徴を個性として肯定すれば、己を知る事が出来、他を認めることができるのだと存ずるのでござるがの。
 それが出来ぬからして、他人のことをぶつくさぶつくさと愚にもつかぬボヤキを言う事になったり、争いごとが起こったりするのでござろうな。

 桜が人間の如くにアホでござれば、吉野の山は大変な事になるのでござろうな。
 一つの桜がぶつくさと言いかけると、それにならって他の桜も、「お前がそんなに色が薄いから俺らまでウスラボケといわれるのじゃ!」とか、「おめえがでっかい花をつけるから俺は良いように言われねえのだ!」や、「己や、でっかい態度で先に枝を張りやがるからおりゃーおめえの下ばかりじゃないやんけ!」などなど、実に五月蝿くてしょうがないでござろうな。
 「花見だ」なんてしゃれ込んで酒を飲んでられないと思うのでござる。

 まあ、己も他も認めるといろいろと見えてきて、その違いから学ぶ事もできれば、違いを楽しむ人生になるものかも知れぬのでござる。
 セカシャカとせわしない事を言いながらせわしない人生もこれまた人生でござり、人の影になりながらそれでも精一杯花を咲かせるのもまた人生でござろうし、でっかい態度ででっかい法螺を吹き上げながらどてっと過ごすのも人生なのでござろう。

 こう考えると、拙者はだいたいどの人生になるのでござろうかの。
 オケラの化石ということになると、想像が出来にくいのでござる。
 その辺は他の方にお任せするとして、拙者はそのようなことを考えず、ノッタリノッタリと行くのが性にあっているようでござるな。

 と、潰れかけている人生の話になってきたようでござり、やはりこの辺で、「明日の心だ!」となるのでござろうな。