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浜辺の子どもたち

2003-06-11 07:03:00 | 徒然なるままに
6月10日(火)

日本水彩展の最終日。
父が、幼い頃の私と弟をモデルに描いたという絵が展示してあるというので、上野の東京都美術館に行った。

等身大で描いてある、当時6歳と4歳の私と弟のバックには、故郷の冬の海が描かれていた。水平線に浮かぶ島は、田代島だろうか。そして、二人が寄り添って立っている砂浜は・・・。今は潮の流れが変わってしまい、深くえぐられて当時の面影もない、あの懐かしい長浜ではないか・・・。
弟が着ている青いジャンパーには鉄腕アトムのアップリケがついている。手には当時夢中になっていたちゃんばらごっこ用の竹の棒。
画面の中で、36年前の私が、ほっぺを真っ赤にして、まぶしそうに笑っている。

見ているうちに、懐かしさと、この絵を丹念に描き上げた父の眼差しを感じて、なんだか肩の力がスーッと抜けていくような、ほんわかしたあったかい気持ちになれた。

『母親』になってから、育児に追われ、夢中で子育てしているうちに、いつしか自分が一番なりたくなかった『ガミガミ母さん』になってしまった私。最近では、子どもたちの反抗期と不登校に悩まされ、息切れ状態だった私・・・。
故郷の海と『浜辺の子どもたち』は、そんな私に、
「思い出してごらん。幼かったときのことを・・・」
と、長いこと締め切っていた『心の窓』を開けてくれた。

おとうさん、ありがとう。

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