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ピア・サポート

2009-05-31 18:50:00 | 徒然なるままに
『ピア』とは、『仲間』『友達』の意。
『サポート』とは、『支えあう』『助け合う』の意。
『ピア・サポート』とは、『仲間や友だち同士がお互いに支え合い、助け合うこと』という意味になる。

『ピア・サポート・プログラム』とは、豊かな人間関係づくり実践プログラムである。
各学年ごとにテーマが分かれている。

1年ピア・サポートでは、『クリティカル・シンキング』(物事をていねいに考え、判断すること)ができるようになりましょう!

2年ピア・サポートでは、『セルフ・コントロール』(自分と向き合い自分を管理できるようになろう!)

3年ピア・サポートでは、『decision making 意志決定』(大事なことはじっくり決めよう!)

というわけで、私は1学年担当なので、『クリティカルシンキング』ができるようになろう!の授業に挑戦した。

一応、指導案があり、『台本』も、黒板に貼る『フラッシュカード』や生徒が記入する『ワークシート』も完備されているので、マニュアル通りにやればいいのだが、70人もの生徒を前に、45分間で内容をこなすのは至難の業だった。

最初はノリの悪い生徒もいたが、自分の行動パターンを選ぶ段階で、スキットを寸劇仕立てで読んだところ、進んで自己分析を始めるようになっていった。
中学生ぐらいの年頃は、心理テストや星座・血液型占いには結構興味があるので、自分を知りたい欲求は強いのだろう。
行動パターンには次の4つに大別される。
1.攻撃型(ライオン)
2.遠まわしな攻撃型(キツネ)
3.自虐型(ヤギ)
4.分析型(フクロウ)
日常的なシーンが設定されてあり、自分が主人公だったら、どんな行動をとるのかを4つのパターンから選び、1番多い行動パターンが自分のパターンになる。

人間だもの、ついカッとなる時や、疑い深くなるとき、被害妄想になったり、いじける時だってある。
でも、そうなったら、その後はどうなる?ということを予想させる。
最終的には4の分析型(フクロウ)を目指させるのだが、いつもいつも、フクロウ的な考え方ができるわけではない。
だけど、何かに行き詰まり、誤解が生じたりしてコミュニケーションが上手く取れなくなったとき、『何が事実で、何が憶測なのか、丁寧に考えてみよう』というのが、『クリティカル・シンキング』なのだ。

私も思い込みの激しいところや、自分を守るために、遠まわしな言い方をしたり、自分さえ我慢すれば・・・というところがあるので、授業をやりながら、自分自身がすごく勉強になっている。

この『ピア・サポート』の授業は今までの赴任校でも実践して来た。
学校では『ライオン』の生徒が、家では『ヤギ』だったり、その逆だったり・・・。
生徒自身も気がついていないことを授業の中で見つけ、『仲間を大切にする』と同時に『自分自身を大切にする』ことの重要性を感じ取ってほしい。その一心でクラス作りを生徒たちと共に取り組んだ。

助け合う、支え合うためには、相手のことばかりでなく、自分のことも大切にできないと。自分のことを好きになる。友達のために頑張る自分、仲間を大切にできる自分を。
「あなたがいて、自分がいる。自分がいて、あなたがいる。あなたに逢えて本当に良かった。生まれてきてくれてありがとう!」とお互いに言い合えるようなパートナー、仲間が居れば、どんなに人生が豊かで心強いことだろう!


7月は第2セッション『ストップ・シンキング』(立ち止まって考えてみよう)
私自身も、今、自分が置かれている立場や、過去をふりかえり、これから先どうすれば豊かでスムーズな人間関係が築けいてけるか、生徒と共に勉強して行こうと思う。