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『働きマン』

2009-05-06 20:44:00 | 徒然なるままに
歴博の帰り道、ラーメン雑誌で評判の店に入った。

札幌ラーメン系のその店のラーメンはそこそこ美味しかった。

待っている間、店に置いてあった『働きマン』をいう漫画を読んだ。ちょっと前、TVドラマにもなった作品だ。

1巻目の終わりのエピソードに、男に負けじと頑張る主人公に、女性社員が言ったせりふが印象に残った。
『ぶつかっちゃダメ。かわすのよ。』
女のクセにとか、女だてらに、と言うようなのではなく、女らしく、女ならではの視点で彼女なりに一生懸命仕事をしているのだ。
実際に、彼女の取材を受け入れる選手は言うのだ。
『その日の自分の体調を気遣ってくれたり、自分の記事のスクラップを見せてもらって嬉しかった。自分にとって大切な記者だ。』と。

なんだか目から鱗が落ちる思いがした。
私の仕事も、男女関係ない仕事ではある。でも、私なりの視点とはなんだろう?私らしく、私ならでは、私だからできる仕事の仕方って・・・?

確かに意識的にそう思って取り組むときもある。でも、それは時に、自己弁護や自己正当化として使ってはいないか?
もっと客観的に見て、積極的にそれを長所として磨くような取り組み方をすべきではないか。
そして、それは同時に、女であること、主婦であること、年齢や経験のなさ、講師と言う立場を言い訳や不満材料にはしないと言うことでもある。

自然体であること。自己肯定感と達成感が持てる仕事をしよう。頑張る自分が大好きで、頑張った自分をほめたくなるような仕事をしよう。
不平不満や愚痴、他人の悪口を言うときの人間の顔は醜い。また、そういうことを聞かされていい気持ちになったり、元気になる人はいない。
弱気になることや傷つくことはあるだろう。
でも、自分に負けるな。自家中毒になっている場合じゃない。

『ぶつかるんじゃない。かわすのよ』
ゴールを目指して。
時にはかわすを交わすに変えて。
言葉を交わす、意見を交わす、あいさつをかわす、微笑を交わす・・・。

職場もチームワークが大切だ。タイミングや言葉の選択、信頼関係が仕事の効率を高める。
生徒にも、どんな正論を言ったところで、人間関係ができていないときはただのウザイ説教でしかない。言葉と行動が一致し、本気で向き合ってこその人間関係ができてこそ、言葉が相手に届くのだ。

焦らずに、じっくりかかっていこう。
私も本当の『働きマン』になるために。

ちなみにこの作品はまだ1巻しか読んでいない。あの後主人公がどう成長していくか続きを読んでみようと思う。
【働きマン サイト】
http://morningmanga.com/lineup/11
【無料立ち読みサイト】
http://comics.yahoo.co.jp/kodansha/annnomoy01/hataraki02/shoshi/shoshi_0001.html


『錦絵はいかにつくられたか』(国立歴史博物館)

2009-05-06 14:04:00 | 徒然なるままに
行ってきました!歴博こと国立歴史博物館に。
今日が最終日だった企画展『錦絵はいかにつくられたか』と、土器と平城京について調べに。

昨年、歌川国芳、三代歌川豊国、歌川広重の錦絵の版木が大量に発見された。それを国立歴史博物館に展示され、現代の刷り師が実演して見せると言う企画展だ。
345枚という量はまとまった錦絵の版木として世界最大であり、かつ、輪郭線等を摺る主版(墨版)だけではなく、通常残ることがきわめて稀であるとされる色版(色摺部分の版木)も豊富に残っているという点で、もきわめて貴重な資料だ。

 残念ながら目の前での実演は見逃してしまったが、江戸時代の本物の版木や、当時の実物の錦絵と復刻番の色鮮やかな錦絵は素晴らしかった。VTRではあったが、彫り師と刷り師の実演の様子も見ることができた。
 
 体験コーナーで、錦絵を実際に刷ってみたが、トンボは外れるは色むらは出るは、なかなか難しかった。

 実物の錦絵は、1本1本の線の美しさもさることながら、1ミリのずれもない美しい刷り上り、そのぼかし具合や墨色の美しさ、空刷りで押された跡のついた凸凹がまたいい!まさに匠のなせる業だ。

 植物や鉱物からとった絵の具の粉末も見た。やはり、緑は藍色と黄色い粉末を混ぜ合わせてできていた。赤い色は丹と紅だった。
 広重の「ヒロシゲブルー」はまた格別だった。

 もっとじっくり見たかったが、今回は出遅れた上に時間がなさ過ぎた。今度見る機会があったら、版木の線の出し方や色使いをじっくり見たい。

【歴博HP】
http://www.rekihaku.ac.jp/