9月1日(木)に、おもちゃ学芸員のみなさんと『韓国文化院』へ見学会に行ってきました!
見学会とは、普段東京おもちゃ美術館で活動いただいているおもちゃ学芸員さんを対象に
おもちゃや遊び、文化の知識を深めるために、年2回、美術館を飛び出して、
おもちゃ作家さんの工房や美術館・博物館などの文化施設に見学にいくイベントです。
今回は、東京おもちゃ美術館から徒歩5分とご近所にある『韓国文化院』へ。
韓国文化院とは、韓日の文化交流の場として、韓国文化情報の発信や日本の文化・芸術分野との交流だけでなく、
観光やその他の産業における交流の推進などを行っているところです。
東京おもちゃ美術館とは、近くにある、というだけではなく、今年の7月に初めてコラボレーションイベント
「K-Cultureと日本のおもちゃで遊ぼう」を開催しました。
見学会では、韓国という国について、その国の衣食住に関する文化についてのレクチャーのあと、
建物内の施設の案内をしていただきました。
4階には、韓国の伝統建築様式の家屋と屋上庭園があります。
庭園には、韓国の国花「木槿(むくげ)」がちょうど満開を迎え、調味料やキムチなどを貯蔵する甕が
配置されていたり、ビルの屋上にあるとは思えない、開けた空間で韓国の伝統的な生活様式を感じることができました。
おもちゃ美術館に向かう途中に見える大通りに面した韓国文化院の建物は、流線型のデザインになっているのですが、
これは、長い袖を振りながら踊る韓国の伝統民俗舞踊「僧舞(スンム)」のフォルムをイメージしたデザインだそうです。
そして、最後には、7月のイベントでも好評だった韓国の伝統文様を使った独楽づくりワークショップを行いました。
韓国における紋様は、建物や衣服など衣食住の様々なところで用いられるそうですが、
例えば衣服に刺繍される紋様によって職業や階級の違いが表されるなど、日常の生活から切り離せない
また、植物や動物など身の回りにある様々な自然物を紋様として生活に取り入れる点は、
日本の生活文化ととても近いところがあると感じられました。
この日に初めて韓国文化院に足を踏み入れたおもちゃ学芸員さんもいらっしゃり、
これからのお互いの交流を深める貴重な機会となりました!
ひろみん